千葉県船橋市、自衛隊習志野駐屯地敷地内にある空挺館(旧御馬見所)です。

本日年に数回の一般公開日でしたので、訪ねてきました。

軍用施設入り口のゲートでは、ライフル銃を手に持ったガタイのいい迷彩服お兄さんが、真顔で一人ひとりに大声で挨拶してくださる。いや、ちょっと緊張するよね。一般人、お邪魔します。

あった…。

これは1911年に、皇族が騎兵連隊の馬術鑑賞等をする目的で建てられた迎賓館を、1916年に習志野へ移築保存されているものです。元々は東京の駒場にありました。

木材下見板貼りの簡素なコロニアル様式ですが、館内はやはり暑かったです。

軍用建築のため、外観は豪華な装飾などは控えめですが、内部階段手摺りや天井・腰板などに高級木材がふんだんに使用され、緋色のカーテンが掛けられ緋絨毯も敷かれロイヤル感が漂っていました。

菊の御紋が施された、御馬見部屋と思われるガラス張りの部屋。

一般公開用の展示は、やはり陸上自衛隊の歴史や任務、装備の紹介などが中心でしたが、三笠宮殿下が軍人として学んでいた際の通信機器や、馬術初金メダリスト(1932年)の陸軍大尉に関するエピソードなど、規模の割に盛り沢山でした。

ご年輩自衛隊関係職員の方々の、当事者としての胸熱な紹介語り口に耳を傾けられたのも良かったです。

パラシュート軍装備品の展示室で驚いたのが、味方のいない敵地へ隠密降下する事態を想定し、高度3千から１万メートルの高さから酸素マスクを着けピンポイントで落下する隊員訓練もあるというもの。えぇ…もはやスーツ無し生身のアイアンマンではないか！超人過ぎる。

色々見聞きして楽しかったけれど、

それにしても暑かったです…。

こんな気候の中、訓練に励む自衛隊の皆さん、お身体大切に。