なし崩し的に消えてしまっていてごめんなさい。

 

そして、久々の更新が告知というのも……重ねてごめんなさい。

タイトルの通り、マイナビニュースにてこの夏の短期集中連載企画がはじまりました。

 

 

2020年の「アニサマ」が”悲願”の地だったアーティストの注目曲とは?

【アニサマ2020特別編その1】

 

 

5月末、アニサマ2020の開催延期が発表されました。

 

最初は、いちアニソンファンとして「とてもとても残念だなぁ」という気持ちでいっぱいで。

でも少し経ってから、「微力ながら、自分が何か力になれないだろうか?」

という気持ちが湧いてきて。

企画書作って編集さんにご相談したら、快くOKしてくださいました。

 

"予習"企画にしたのは、どんな気持ちからか。

 

アニサマはもちろん、アニソンや声優ソングからたくさんの元気やエネルギー、

感情をもらってきた人間として、

イベントだけではなくアーティストさんも含めた恩返しのようなものを、

少しでもできればと思ったからです。

 

初回記事の冒頭にも書きましたが、

アニサマに参戦する前には、

それまでカバーしきれなかったアーティストや作品の楽曲について

"予習"をして臨む人も少なくないと思います。

でも来年に延期となれば、今年の出場アーティストの方々の"予習"は当面必要なくなります。

 

つまりは、「本当だったらこの夏もっと聴かれるはずだった曲が

埋もれてしまう」ということになるじゃないですか。

 

それって、ユーザー側からしても、アーティスト・クリエイター・レコード会社側からしても、

どちら側にもとってもとっても損な話で。

あと、アーティストさんに"選ばれていた"という記述以外何も残らないのも、とてもつらい。

 

なので、非常に微力であることは承知のうえではありますが、

一人でも多く今回の出場アーティストの方々に興味を持ってもらいたい。

そして、そんなメンバーを選んで、毎年最高のステージを作っているアニサマっていうのは

すごい夏フェスなんだよ……と改めて感じてもらいたい。

今まで様々な形でいろいろなものを受け取らせていただいた者として、

その大きさからしたらごくごくカケラレベルかもしれないけれど、

アーティストさんにも、アニサマを形作ってくださっている方々にも、恩返しをしたい。

 

本当に勝手かもしれませんが、その気持ちだけです。

 

編集さんにご相談した1ヶ月ほど前と今とで、気持ちは何ら変わっていません。

 

今回の企画は、

特段、予定セットリストを知ったうえでご紹介――のようなものではありません。

(※これ大事)

ご紹介するのは、出場される方々がこれまでに発表された、今聴いてほしい曲です。

 

なので、選曲自体に異論のある方もいらっしゃるかもしれません。

 

もしそういった方がいらっしゃったら、その「本当はこの曲だろ!」と思っている曲を、

あなたの好きな理由も添えて、ぜひぜひ広めていただけたらすごく嬉しいです。

今回の企画は、もしかしたらそういった声も合わさって本当に完成なのかも……

……なんて、今この文章を書きながらふと思いました。

 

みなさんとこの夏、約2ヶ月ぐらいの期間を通して、一緒に"予習"したい。

その気持ちだけです。

 

ぜひ、一緒に「好き!」の輪を広げていきましょう。

よろしくお願いいたします。

ご無沙汰しております。

最近仕事にかまけて(表現おかしいかな)こちらがおろそかになっておりました。

そして個人的に、誰も正解がわからない状況において

自分の意に沿わないと全力で殴り合う風潮に嫌気が差し、

正直気持ちが暗くなっておりました。

ぶっちゃけ、何もやる気が起きませんでした。

 

これではいかん。

 

アクセス数見てもぶっちゃけぜーんぜんないし(※動かしようのない事実)、

誰かの心をプラスに動かせた自信も、

アクセス数から見た実績もどうやらなさそうではありますが、

それでもなんか悪あがきぐらいはしたいなぁ、ということで

今日からまたできるだけ頑張っていけたらなと思います。

 

 

さて、そんな一発目になる今日ですが、アニソンではございません。

申し訳ございません。

でもこの状況だからこそ聴いてほしい曲、ということで

山下達郎「MY MORNING PRAYER」を今日はご紹介。

言わずと知れた『ZIP!』の初代メインテーマ曲だったこの曲(※昨日まで)。

この曲が生まれたのは、東日本大震災のさなか。

元々のテーマ曲としてレコーディングしていたなかで東日本大震災が発災し、

被害の状況を目の当たりにした山下が、その場で全面的に書き直し作り上げた曲だ。

 

(試聴、公式で上がってなさそうなので

こちらのリンク先から試聴ボタンをクリックいただければ……)

 

“急遽”という背景も相まってだろうか、

変に飾り立てたところがないのがこの曲。

流れるTV番組で自然と耳にする「あなた」への祈り。

ひいてはその「あなた」の集合体である「世界」への祈り。

それを毎朝、晴れの日も曇りの日も雨の日も、

春夏秋冬毎日そっと祈ってくれていた曲である。

 

その祈りが、日常とともにあるような形に落とし込まれたのは、サウンド面でも同様。

非常にシンプルな、アコースティックギターが前面に立つミドルナンバーであり、

肩の力が入りすぎず、毎日耳にする曲としてのしつこさがない。

それでいてふと落ち込んだときにそっと寄り添い、心に沁みるのだ。

また、ギターの音色に馴染むグロッケンが、

希望に満ちていてほしい新たな1日のまたたきも同時に表現。

(5:50という放送開始時間は、

時期によってはまだ星がまたたいている時間帯でもありますよね)

ストリングスが夜明けの時間帯の風の涼やかさと、

次第に暁から青空へと変わりゆく空模様も連想させてくれる。

 

そこに乗る歌声が、山下達郎という存在による唯一無二のものであることも、

この曲が長きにわたって用いられた理由のひとつだったのではないだろうか。

ただ爽やかなだけではない。

でも尖っていたり重いわけでもなくて、

ある種の丸みを帯びた響きをもっている。

彼の声でなければ、この曲のメッセージは、ここまで響き続けなかっただろう。

 

そしてこの曲は、冒頭にも述べたように、今だからこそまた改めて聴いてほしい曲。

どの部分を、などことさらに決めつけるつもりはない。

ただ、言葉を目にしながら音と歌声をじっくり味わって、

よりよい1日を送ることができたら――

そんな希望の曲として、ぜひ改めて注目していただけたら幸いだ。

 

 

「MY MORNING PRAYER」歌詞はこちら!

本日ご紹介するのは、樋口了一「1/6の夢旅人2002」

御存知!人気テレビ番組『水曜どうでしょう』のEDテーマとして

2002年のレギュラー放送最終夜から使用されている曲だ。

 

なぜ今日この曲か。

 

今日は“新作”の最終夜の放送が、このあとまもなくに控えている。

でもただ最終夜だから、というわけではなくて、

放送後にもしかしたらこの曲が、また違った意味を持つようになるかもしれない――

という予感がたまらなくして。なのでこの曲に。

勘が外れたらごめんなさい! その場合、“ただの個人的趣味”のご紹介です!(笑)

 

あと、「お前アニソンレビューちゃうんかい」って御意見もあるとは思うんですけど、

一応『ゆるキャン△』とのコラボムービーも制作されているのでお許しいただければ……

さて本題。

この曲が生まれたのは、以前番組で使用されていた「1/6の夢旅人(※以降“原曲”)」が

諸般の事情(※詳しくは調べてね)で使用できなくなったことがきっかけ。

そのため歌詞をほぼほぼそのまま活かしつつ、

大胆にメロディを作り直して生み出しされた。

 

“原曲”は随所に登場するギターリフ含め、エンディング感が少々強めの曲。

しかし“2002”はそのコンセプトをガラリと変え、

冒頭のドラムの鳴りもそこに続くギターも、跳ね出すような印象を与えてくる。

エンディングとして用いられているのにも関わらず、感じるのは“はじまり”である。

なぜなのか。

 

それを説明するのに、外せない言葉がある。

「一生どうでしょうします」である。

とある企画中に大泉洋が発したこの言葉は、

レギュラー放送終了時に、断続的でも一生番組を続けていく、という宣言にも用いられた。

(※最初に発された瞬間はそういう意味合いじゃなかったけど)

つまり4人の旅は、一生続くのである。

だから、レギュラー放送最終夜で用いられた曲なのに、“はじまり”を感じてもハマるのだ。

 

加えて、先ほど“ほぼほぼ活かした”とご紹介した歌詞。

サビの最後に増えた1フレーズに足された言葉は「生きていきたいんだ」「笑っていたいんだ」。

ただリフレインするわけではなく、乗せられたのは「今後もこうありたい」という言葉。

これも、「一生どうでしょうします」につながっている。

 

だから、終わりではなく先を感じさせる曲に。

“原曲”よりも歌声もパワフルで、場所によってはアタックも強めに。

サビは直前のギターの展開も含めてぱぁっと開ける世界が広がるものなのだ。

 

そのうえで、番組の存在を抜きにしても

この曲調になったことで、“応援歌”として受け手がよりパワーをもらえるものとなった

本作のアプローチの仕方は、

「ひとつの楽曲として成立しながらも、ファンならば番組へあてた曲だとわかる」という点で、

実はアニメ主題歌と同じだったりもする。

(ドラマも、ちゃんと主題歌として寄せられた曲は共通してるよね。星野源「恋」とか。)

そんな、様々な要素で主題歌としての役割を見事に果たし

番組ファンの気持ちを高め胸を熱くさせてくれるこの曲、

やはり“オススメ”として紹介しないわけにはいかないのだ。

 

 

そんなこんなで“新作”最終夜放送まで、あと1時間!

最終夜の前と後とで、もしかしたらこの曲から受け取るものや、

聴後感・生まれるエネルギーが、変わっているかも……

絶対に、悪いふうに変わらないことだけは、確信しているのだけれども。

 

 

「1/6の夢旅人2002」Apple Musicリンクはこちら!