最初にこの病院に入院した時、娘の部屋はナースステーションの目の前で、一日中機械音が鳴り響き
一日中赤ちゃんの鳴き声が響き渡るような、なかなかハードな場所でした。
あまりの騒音に、何度か移動希望を申し出たのですが
残念ながら当時は却下されてしまいました。
ですが、今回案内されたのは、ナースステーションから最も離れた、娘が以前から憧れていた部屋でした。
これには娘もテンションが上がりました
これで、隠れてこっそりお菓子が食べられる!
ママ、明日からこっそりお菓子もってきて
って
ダメだろ
お菓子は許可されませんでしたが、今までになく落ち着いて過ごせる環境を手に入れた娘は
本当に嬉しそうでした。
その後、血小板は4桁から5桁の間を行き来する感じで、レボレードの量を増やしたり、プレドニンと組み合わせたり…
試行錯誤を繰り返しながらも、血小板の値は少しずつ上昇の兆しを見せ始めました。
そして、血小板が30,000/ μLになった時、待ちに待ったあの一言を聞く事ができました。
「退院して、在宅治療に切り替えましょう」
治療が終わったわけではありませんし
血小板の値はまだまだ低いです。
ですか、在宅で様子を見ても良いレベルまで回復した事は
私たち家族にとってはまるで奇跡のようでした。
退院の日、ナースステーションの脇のプレイルームのそばを通ると
お雛様が飾ってある事に気づきました。
娘が入院したのは節分の前でしたが
節分の豆をまく暇もなく、日々が過ぎ
気づけば豆をまく前にひな祭りが来てしまいました。
回顧録 21. に続きます。
今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。