翌日は土曜日でした。私は少し早めに家を出て、娘の病院の最寄駅の周辺を散策する事にしました。
前日は、暗くて、しかも急いでいたので気づいていませんでしたが
最寄駅前には多くのお店があり、娘の入院に必要なものなどを、一通り揃える事ができました。
12時からの面会に備えて、サイゼリアで1人ランチをしました。
サイゼリアの小エビのカクテルサラダは、私のお気に入りのメニューです。
エネルギーチャージって本当に大事です。気持ちも切り替わりました
時計の針が12時を指したのと同時に、私は娘の病室に向かいました。
娘は元気そうです。
しばらくの間、お話しをしたり、図書ルームから借りてきたウォーリーをさがせで遊んだり、勉強をしたりして過ごしていると、私だけ先生に呼ばれました。
案内された個室に入ると、先生は話し始めました。
娘の診断は、ITPで間違いないこと
状況から慢性と判断されたこと
小児慢性特定疾病の認定が取れること
治療方針として、プレドニンを60 mg/dayまで増量すること
などの説明を受けました。
病室に戻ると、娘は少し眠ると言い、お昼寝を始めました。
え?
今まで病院で昼寝した事ないよね?
娘はあまり多くを語りませんが、相当ストレスが溜まっていたようで、見た目にも疲れが感じ取れました。
この病院に来てから、少し性格も変わったように感じました。
こんな時どうしたら良いのだろう?
私は検索魔と化していましたが、次から次へと出てくる疑問に、検索が追いつかなくなってきました。
こんな時に、まとまった情報を得られる手段があったら、なんで便利なのか?
そんな事を思っていました。
病院での夕食が終わると、娘は、
「ママ足りない、お腹が減った」
と文句を言い始めました。
3年前と同じ、ステロイドの副作用だ!とピンときました。
3年前はまだ小さかったので、なんとか誤魔化しましたが、今回の入院では、娘はスマホを持ち込んでおり、Googleでなんでも検索できてしまいます。
仕方なく、私は、空腹は飲んでいる薬のせいかも知れない、という事を娘に伝えました。
娘は、わかったような、わかっていないような、なんとも言えないリアクションを取りましたが、食事の後に薬が出てくると、じーっと見つめていました。
その後、手元のスマホをいじり出したので、
「なにしてるの?」
と聞きましたが、
「なんでもない!」
と。
怪しい
その後、娘がトイレに行った隙に、こっそりGoogleの検索履歴をチェックすると、
「ファモチジン 副作用」
その当時、娘にはプレドニンとファモチジンが処方されており、強い副作用が出るのは当然プレドニンの方なのですが
瞬間的に、片方しか覚える事ができなかった娘は、2択を見事に外しておりました
久しぶりに笑いました
小学四年生はやっぱりまだまだ子供でした
回顧録 18. に続きます。