血液検査の結果を聞いた後、すぐに入院の手続きが始まりました。
娘は今すぐにでも治療を開始する必要がある状態なので、お昼ごはんを済ませ次第、小児科病棟に向かってくださいと言われましたが、私も娘もまだ現実が受け入れられませんでした。
言われるがままに売店にお昼ごはんを買いに行き、小児科の待合室で娘だけサンドイッチを食べました。
サンドイッチを食べ始めると、娘は泣き出しました。
今日このまま入院なの?帰れないの?何するの?痛いの?と、不安が爆発し、涙が止まりませんでした。
その様子を見て、私も泣きそうになりましたが、ここで私が泣いたらダメだと思い、必死に堪えました。
軽くサンドイッチを食べ、泣いている娘をなだめながら、小児科病棟に向かいました。以前に風邪をこじらせて肺炎っぽくなったときに一度入院を経験しましたが、その時以来です。
ちょうどコロナで各種制限が出されていた時期でしたので、病棟にはほとんど患者さんがおらず、ガランとしていました。ここで今夜から娘はひとりぼっちで寝るのか、と思うと、また泣きそうになりました。
何だかとても暗い感じになってしまいましたが、この時はまだ、数日の入院治療で治ってしまうのだろうと、そこまで深刻には捉えていませんでした。
ちょうど春休みの最中であったため、学校を休むという心配もなく、コロナのせいで、私の職場も少しずつ在宅勤務を推奨する雰囲気になっていたため、さほど生活に与えるインパクトは大きくないな、と、軽く見ていました。
回顧録 4.に続きます。