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僕が見た永田町~素人しか変えられない~⑱

某日。僕は知人を介して、自民党所属のD議員に面会するため、議員会館を訪れた。もちろん選挙の協力をお願いするためだ。それまで面識はなく、図々しいお願いであることは百も承知。それでも遠慮なんてしている場合じゃない。何としてでも、10万人の有権者に投票用紙に「伊藤洋介」と書いてもらうためには、どんなつてだって使う覚悟だった。

D氏は、笑顔で僕を迎え入れてくれた。
「オープンエントリー、ご苦労様でした。大変だったでしょう」
まずは好感触。
ここぞとばかりに早速本題を切り出すと、途端に氏の顔色が曇る。
「こうやって来てくれているんだし、協力したいのは山々なんだけど、もう既に比例区で応援しなきゃいけない候補は何人かいてね・・・」
想定内の返答だった。
前回の選挙でも、公認が取れた後、何人かの議員の方々に会いに行ったのだが、ほぼ同様の答えが返ってきた。
自身の選挙の時に応援してもらっている団体から、既に要請が来ているというのだ。
要は持ちつ持たれつということ。
でもだからといって、引き下がるわけにはいかない。
前回は、本当に右も左も分からず、すごすごと退散するしかなかったが、3年経った今、何を言われても食らいつく図々しさだけは身についている。
今回の選挙では前回のネットに加え、所謂ドブ板をやるつもりではあったが、どうしてもまとまった票が欲しかった。
まとまった票・・・つまりは確実に選挙にいく人たちが属している団体からの支持だ。

「あとねえ、あくまで表向きだけど、参議院比例区では公明党も応援しなければならないのよ」
噂では耳にしていたが、議員の方から直接聞いたのは初めてだった。
つまりはこういうことだ。
自身の選挙の際、公明党からの協力を得ている。したがって、参議院の比例区では公明党を推す必要があると。(公明党の特定の候補者を推すわけではなく、比例の投票用紙には公明党と書くということ)
これは、永田町に近い人物から聞いた話だが、選挙区によってもちろん事情は異なるものの、衆議院の場合、総得票数の約10%程度が公明党の協力によって得られたものだという。
10%という数字が、とてつもなく大きな数字であることは言うまでもない。
自公政権である以上、互いに選挙協力することは当然であることは理解しながらも、やはり釈然としなかった。

すっかり気落ちして議員会館を出ると、携帯が鳴った。
スタッフからだった。
「C議員の秘書から連絡があって、IT企業からの協力体制が整ったので、すぐ打合せしたいそうなのですが・・・」
まさに捨てる神あれば拾う神あり。
以前C氏から聞いていた、オープンエントリー通過者には協力してもらえる団体を紹介するという話は、生きていたのだ。

 

写真は全国を飛び回る際、必ずお世話になっていた焼売弁当。
これ、本当に美味いです。
⑲に続く。