　≪木造復元される名古屋城のバリアフリー化に関する市民討論会での差別発言問題で9月18日、検証委員会が最終報告書を公表しました。

　2023年6月に開かれた市民討論会では、エレベーターの設置を求めた障害のある男性に対し、参加者から差別的な発言が浴びせられました。

　その場にいた河村市長や市の担当者が、誰も発言を止めたり注意しなかったことに批判が集まり、専門家らでつくる検証委員会が原因究明を進めてきました。

　およそ1年に渡る検証を終え、18日午後、検証委員会は最終報告書を提出しました。

　最終報告書では、バリアフリー化の方針を巡って障害者団体に対する誹謗中傷が数多く届いていたことを市が認識していたと指摘しました。

　また、激しい対立意見として人権侵害が生じないよう、細心の注意を払うべきだったにもかかわらず、市長・副市長をはじめとした関係者の人権感覚の希薄さが差別事案の背景・遠因にあったとしました。

そして再発防止策として、実効性のある人権条例を新たに制定することなどが提言されました。≫

　ここまでが、昨年の市民討論会での差別発言事件の報道ですが、マスコミが気が付いていないことを指摘します。

　【バリアフリー化の方針を巡って障害者団体に対する誹謗中傷が数多く届いていたことを市が認識していた】とあります、あいちトリエンナーレ、表現の不自由展に対する抗議の嵐を思い起こさせますが、障害者団体に対する誹謗中傷を行う人が多数いたのです。この討論会の参加者は無作為抽出したとのことですが、討論への参加希望者ではなく、無作為抽出の人で2名も障害者団体に強い敵意を持ち、差別語を公の場で平気で使う人が混じっていたのですから、市民全体では随分な人数になります。

　この人たちは、あいちトリエンナーレ、表現の不自由展で騒いだ人たちや、大村愛知県知事のリコールで動いた人たちや、日本保守党の旗揚げ街宣に集まった人たちと重なります。河村たかし名古屋市長のもとで、こういう極右活動家が発生して大勢力になってしまったわけです。

　リコールのときには受任者が5万人集まったと言います、保守党の旗揚げ街宣には2万人ほどが集まりました。それくらいの人たちが愛知県内で、河村たかしに同調して、表現の自由を弾圧して、表現の自由を守ろうとする政治家を排除して、障害者を差別して、といった活動を行っていることになります。自由と民主主義を維持して行くことから考えると、河村たかしの取り巻きのウヨたちは怖ろしい存在であるといえます。

怖いのは河村たかしの取り巻きだ