　ある人が、こういう無茶苦茶な馬鹿がいると教えてくれました。開いた口が塞がらないネトウヨです。悪質なネトウヨといっても、現実とそれなりに折り合いをつけて、自説を披露する場合もウケを狙ってやっている者も少なくないのですが、屈折した人生訓を自分で作って、それを公表しているのですから、過激な狂信者であると思われます。

　日の出る国の十戒、こりゃなんだというハンドルネームで、モーゼの十戒を真似ているのでしょうが、十の主張を並べただけであり、内容の対比やパロディはありません。

　罪を憎んで人も赦さず　　右の頬を殴られたら左の頬を殴り返せ　　疑わしきは罰せぬ前に疑え　　敵に塩を送るべからず　

　この辺りは自身の非寛容さを強調しているわけですが、いつでも自分は強い者の立場にいると決め込んでいます。人を赦さない権力を自分は持っている、殴り返す腕力を持っている、常に人を疑う立場にいられる、塩を送れる立場にいると無条件で思っています。赦さないと言えない相手だったら、殴り返せない相手だったら、自分が無実なのに疑われたら、自分が塩がない立場になったら、といった思案は持っていないのです。絵に描いたようなネトウヨの思考法です。

　義務を果たさず権利を主張すべからず　　

　病気や失業で勤労の義務、納税の義務が果たせなくなっても権利はあるという近代法治国家の約束を理解していません、そして自分は何時でも義務を果たせると思い込んでいます。

　掛けた情は水に流せ受けた恩は石に刻め　　

　自分は必ず恩が返せる強い人間だと思っているみたいですが、言っている意味がよくわかりません。

　敵の敵は味方と限らず　　軒先貸さねば母屋取られず　　国破れて山河なし　

　世間で言われている反対を言っているわけで、自分の認識がいかにひねくれているかを自慢している感じです。

　善人にだけ優しい強く美しく豊かで崇高で平和な神国日本でありますように

　これだけ倫理的にひねくれ歪んだ自画像を示しておいて、自分が善人であると信じていられる独善さは呆れるしかありません。神国日本という時代錯誤、優しい強く美しく豊かで崇高と日本を一方的に持ち上げる感覚は、ネトウヨの意識の醜悪さがは集約されている感じです。

　ネットのなかにはこんな人間も棲んでいるでは済まないような不気味さがあり、真似る愚か者が出て来るのではないかと思える狂気の凄まじさがあります。

呆れたネトウヨ

呆れたネトウヨ　