「宇佐美典也とおときた駿の『あえて政治の話をしよう』」を観ました。
NPO法人フローレンスの駒崎さんも加えて、【子育て政策】【シルバーデモクラシー】についてのテーマ。
シルバーデモクラシー待った無しのニッポン、どうする現役世代?!
以下雑談的感想です。
この少子高齢化という人口構造の問題や、シルバーデモクラシーというテーマは、本当に重要なテーマであるが、政策論争にはなかなかならないテーマ。
子育て政策に関心が高いと思われるであろう、左派系の方も、福祉の拡大の枠の中でしか論じておらず、高齢者の福祉のほうもやらなくてはならないので、「少子高齢化対策」「シルバーデモクラシー」というところでは取り組めていない。
そんな中、こうして問題関心を持って取り組まれる、政治家がいるということは本当に重要で、うらやましい。
さて、内容は比較的広く語られていたが、少しやはり難しいかなという印象。
この問題に関心がある方が、より知識を深めたり、議論を深めたりするのには良いと思った。が、政治のことあまりよくわからない方にはちんぷんかんぷんかもしれない。
個人的には、少しいろいろ考えてみないと何とも言えないというところもあったが、他全般、方向性としては、間違いないと思う。
あと、女性の社会進出の問題は、これも、保守系の中で議論が分かれるテーマと思う。家族の在り方というような視点から。
ただ思うのは、私は、家族の在り方というのは、実は、国が、政府が介入すべきでないという考え方なので、各家族の伝統の中で、自由に決めていただければと考えている。(家族像というのは、家族によって異なるものであるのと同様、”伝統的家族像”も家族によって異なるだろう。だから、一様に、国や行政が介入していいの?決めていいの?という立場。)
その中で、女性が社会で働きやすいよう、いや、むしろ、女性が働きにくかった負の部分を正す、そういう方向は、否定されるべきではないだろう。労働力人口の低下に対応する、現実的な方法だろうと。
あと思ったのは、出生率向上策についてはあまり触れられていなかったかなと。ここは、もう、本当に難しいところ。
結局、今、各自治体・地域で、若者の人口を増やそう政策を行っているが、それは、出生率向上というより、社会増・流入人口を増やしましょう政策になっている。
これはこれで重要なことで、政策競争が盛んになることになるので、とてもよいことだと考えているが、ただ、国全体の出生率が上がるわけではないことに注意が必要。
そんで、各自治体が、出生率を上げるという政策のインセンティブも働きにくい性質(せっかくA自治体でお金かけて出生率上げても、数年後に引っ越されてしまっては、その自治体の利益にならない。)であることも、やはり考えなくてはならないことで、まあ、そういったところも、もっと真剣に考えないといけない。
本当に。
しかし、この問題。
ずーと選挙で言いまくってきたことであるが、
数十年もまえから、こうなることは、わかっていた問題です。
でも、誰もやってこなかった。
もう、これ、犯罪級と思ってます。
明らかな、失政。
あと、おときた議員は、第三極的選挙がうまくいかないことをしっかり認識していただいて、対策をしっかりして、次もしっかり再選してほしいと思う。そういう議員。
そして、以下、動画メモ。
-----
・子育てと高齢者対策に費やしている予算額は 高齢者:子育て=11:1 で、これはシルバーデモクラシーの帰結。
・少子化対策予算は、日本はGDP比1%くらい。多い国は、3~4%。日本もこれくらいにすべき。
・いずれ高齢化率が4割になる。これは人類未踏の世界。
・労働力人口、日本で使っていないのは女性。女性が働きやすい社会を作るべき。
・日本の生産性は低い。
・日本の労働文化は残業を増やす仕組み。女性には耐えられない。
・第二児以降出生率と、男性の子育て参加率に強い相関がある。→イクメン推進が始まった。
・国の審議会などに、クウォーター制を導入したほうがよい。
・少子化構造が進むと若者の意見は通らない。選挙だけではこの構造は変わらない。
・人口ピラミッドが逆ピラミッドになっている構造。この構造では、将来の利益に対して向かない。今の合理性のみを求める結果、緩やかに衰退していく。
・性風俗業界に課税して、子育て政策に入れるというアイデア。
・フランスは婚姻の規制緩和。事実婚(PACS婚)。
・年収300万円以下だと出生率が下がる。
・若者から高齢者へという再分配の構造。
・厚労省は火消しをして、1年終わる。1年中法改正をしている。忙しい。(ので全体のプランヲ描いたりする余裕がない)
・東京都への人口流入が実は読めていない。
・労働力不足は実は、生産性を上げるチャンスでもある。ロボット産業?
・数では勝てないが、存在感で勝つというのが、シルバーデモクラシーに打ち勝つポイント?
・ロビイングの技術が重要になってくる。
・厚労省と経産省はキリンとソニーくらい別の組織。
・日本のNPO制度は、税控除の額が、欧米よりも良くなった。
・メディアに注目されない政策は、政党間のけんかが必要なくなるという技術的な話。
NPO法人フローレンスの駒崎さんも加えて、【子育て政策】【シルバーデモクラシー】についてのテーマ。
シルバーデモクラシー待った無しのニッポン、どうする現役世代?!
以下雑談的感想です。
この少子高齢化という人口構造の問題や、シルバーデモクラシーというテーマは、本当に重要なテーマであるが、政策論争にはなかなかならないテーマ。
子育て政策に関心が高いと思われるであろう、左派系の方も、福祉の拡大の枠の中でしか論じておらず、高齢者の福祉のほうもやらなくてはならないので、「少子高齢化対策」「シルバーデモクラシー」というところでは取り組めていない。
そんな中、こうして問題関心を持って取り組まれる、政治家がいるということは本当に重要で、うらやましい。
さて、内容は比較的広く語られていたが、少しやはり難しいかなという印象。
この問題に関心がある方が、より知識を深めたり、議論を深めたりするのには良いと思った。が、政治のことあまりよくわからない方にはちんぷんかんぷんかもしれない。
個人的には、少しいろいろ考えてみないと何とも言えないというところもあったが、他全般、方向性としては、間違いないと思う。
あと、女性の社会進出の問題は、これも、保守系の中で議論が分かれるテーマと思う。家族の在り方というような視点から。
ただ思うのは、私は、家族の在り方というのは、実は、国が、政府が介入すべきでないという考え方なので、各家族の伝統の中で、自由に決めていただければと考えている。(家族像というのは、家族によって異なるものであるのと同様、”伝統的家族像”も家族によって異なるだろう。だから、一様に、国や行政が介入していいの?決めていいの?という立場。)
その中で、女性が社会で働きやすいよう、いや、むしろ、女性が働きにくかった負の部分を正す、そういう方向は、否定されるべきではないだろう。労働力人口の低下に対応する、現実的な方法だろうと。
あと思ったのは、出生率向上策についてはあまり触れられていなかったかなと。ここは、もう、本当に難しいところ。
結局、今、各自治体・地域で、若者の人口を増やそう政策を行っているが、それは、出生率向上というより、社会増・流入人口を増やしましょう政策になっている。
これはこれで重要なことで、政策競争が盛んになることになるので、とてもよいことだと考えているが、ただ、国全体の出生率が上がるわけではないことに注意が必要。
そんで、各自治体が、出生率を上げるという政策のインセンティブも働きにくい性質(せっかくA自治体でお金かけて出生率上げても、数年後に引っ越されてしまっては、その自治体の利益にならない。)であることも、やはり考えなくてはならないことで、まあ、そういったところも、もっと真剣に考えないといけない。
本当に。
しかし、この問題。
ずーと選挙で言いまくってきたことであるが、
数十年もまえから、こうなることは、わかっていた問題です。
でも、誰もやってこなかった。
もう、これ、犯罪級と思ってます。
明らかな、失政。
あと、おときた議員は、第三極的選挙がうまくいかないことをしっかり認識していただいて、対策をしっかりして、次もしっかり再選してほしいと思う。そういう議員。
そして、以下、動画メモ。
-----
・子育てと高齢者対策に費やしている予算額は 高齢者:子育て=11:1 で、これはシルバーデモクラシーの帰結。
・少子化対策予算は、日本はGDP比1%くらい。多い国は、3~4%。日本もこれくらいにすべき。
・いずれ高齢化率が4割になる。これは人類未踏の世界。
・労働力人口、日本で使っていないのは女性。女性が働きやすい社会を作るべき。
・日本の生産性は低い。
・日本の労働文化は残業を増やす仕組み。女性には耐えられない。
・第二児以降出生率と、男性の子育て参加率に強い相関がある。→イクメン推進が始まった。
・国の審議会などに、クウォーター制を導入したほうがよい。
・少子化構造が進むと若者の意見は通らない。選挙だけではこの構造は変わらない。
・人口ピラミッドが逆ピラミッドになっている構造。この構造では、将来の利益に対して向かない。今の合理性のみを求める結果、緩やかに衰退していく。
・性風俗業界に課税して、子育て政策に入れるというアイデア。
・フランスは婚姻の規制緩和。事実婚(PACS婚)。
・年収300万円以下だと出生率が下がる。
・若者から高齢者へという再分配の構造。
・厚労省は火消しをして、1年終わる。1年中法改正をしている。忙しい。(ので全体のプランヲ描いたりする余裕がない)
・東京都への人口流入が実は読めていない。
・労働力不足は実は、生産性を上げるチャンスでもある。ロボット産業?
・数では勝てないが、存在感で勝つというのが、シルバーデモクラシーに打ち勝つポイント?
・ロビイングの技術が重要になってくる。
・厚労省と経産省はキリンとソニーくらい別の組織。
・日本のNPO制度は、税控除の額が、欧米よりも良くなった。
・メディアに注目されない政策は、政党間のけんかが必要なくなるという技術的な話。