前原、広くは二丈や志摩をふくめての糸島で、活動をはじめると、実に豊かでうらやましくなる生活をされている方々にお目にかかります。私は、勝手に「いとしまスタイル」と読んでいます。
例えば、白糸の滝に行く途中、長野という集落があります。そこに住むHさんは、カリグラファー(これは、西洋の文字デザインにアート的感覚を加えたものかな?)築140年ほどの古い民家を、自費で屋根は茅をふき替えて、建具は昔のままに再生(例えば、波模様が入ったガラス窓とか)し、土間を創り、薪で米を炊き、風呂を沸かすという生活をされています。遊びに行った夕方は、突然夕立があり、汗がジトーと出てきますが、なぜか、昔を思い出して、豊かな気持ちになりました。夕食は無農薬、質素ながら最高のおもてなしを受けました。
残念ながら、文明に甘んじている私には、そこまでの覚悟はできませんが、Hさんのような方々が、失われつつある地域の生きた風景を支えているのだと実感しています。
前原は、このような方々の生活が,最もふさわしい場所だと思います。
私が、このような環境を維持し、もっと豊かな生活をめざすみなさんのお役に立てれば、これほどの幸せはありません。