愛のむきだし。
園子温監督の傑作。


園子温の世界観が好きだ。
面白おかしく気持ちよく狂う世界。
計算された雑さ、思わず声を出して笑ってしまう皮肉、小学生臭さ、大人気なさ…
鋭くて意地悪くて好き。
役者もセリフも最高。音楽も絶妙w

だけど監督本人は別に好きじゃない。
だって、性格の悪さが顔に出てるもん。
彼の妻がインタビューを受けた時、堪えず泣いたもん。
「鬼才」のパートナーは大変なの。
パートナーを泣かせる偉そうな男を許せない。
だから狂える素質と創造力が素晴らしいが、芸術家としての彼と男としての彼への評価は別。
それでいいんじゃないか。
だって、たまごが美味しいのと、それを産んだ鶏と絶対に気が合うのとは違うもん。

こうやってあたしはこの映画をこよなく愛してきた。
久しぶりに観てやっぱり好きだって思って楽しかった。
また観よう。