記録的な大雨で、尋常ならぬ被害が伝えられましたが、皆さん、大丈夫でしたか?
 前回、スランプ脱出法と書きましたが、やや大袈裟だったかもしれません。スランプは誰にでも
訪れますが、「不調に陥っても、大崩れしない心がけ」と改めた方がいいかな、と思います。

 最初に、食事に気をつけることを書きましたが、今回は、掃除について、書きたいと思います。

 お釈迦さまの十大弟子の一人、シュリハンドクは、自分の名前も覚えられず、皆から相手にされ
ませんでした。優秀な兄は愛想を尽かし、彼を家から追い出したのです。門外で泣くハンドクに、
お釈迦さまが声をかけられました。

 ハンドクは一切を告白し、なぜ自分はこんな馬鹿に生まれたのかと、さめざめ泣きました。

「悲しむ必要はない。おまえは自分の愚かさを知っている。世の中には賢いと思っている愚か者が
多い。愚かさを知ることは、最もさとりに近いのだ」と慰められ、ほうきを渡し、「塵を払わん、
垢を除かん」と言いながら、掃除することを勧められました。

 シュリハンドクは清掃しながら、必死に覚えようとしたが、「塵を払わん」を覚えると、「垢を
除かん」を忘れ、「垢を除かん」を覚えると、「塵を払わん」を忘れます。

 しかし、それを20年間続け、お釈迦様から褒められたことがありました。

「おまえは何年掃除しても上達しないが、それに腐らずよく続けている。上達も大切だが、根気
と継続はもっと大事だ。他の弟子に見られぬ、そなたの殊勝な点だ」

 彼のひたむきな精進を、お釈迦さまは評価せられた。

 やがてシュリハンドクは、チリやホコリは、あると思っている所ばかりにあるのではなく、
"こんな所にあるものか"と思っている所に意外にあるものだと知った。

「オレは愚かだと思っていたが、自分の気づかぬところに、どれだけの愚かさがあるか分かった
ものではない」と驚いた。

 ついに彼に、阿羅漢のさとりが開けた、と伝えられます。

 仏教の映画を観ると、目につくのが、弟子たちが建物や屋外で清掃している場面です。毎日、
狭い範囲でも、掃除を続ければ、心が洗われ、気持ちが前向きになります。

 わが家の廊下は広く、いい鍛練になります。



埼玉に向かっています。


以下の予定で歎異抄の解説講座をします。


会場には自由におこしください。


◯14日 武蔵浦和コミュニティセンター

◯18日 浦和コミュニティセンター

◯19日 さいたま市文化センター


いずれも朝10時から12時、昼1時半から3時半です。朝昼続いた内容ですが、どちらかの参加で結構です。


ネット配信もあるんですが、余裕があれば、案内します😆

ご無沙汰しています。

年末年始は浦和に帰っています。

以下、講座案内をいたします。

○1/6 昼1時半から3時半 夜7時から9時 浦和コミュニティセンター(浦和駅東口前のパルコ10階)第5集会室
○1/7 朝10時から12時 昼1時半から3時半 武蔵浦和コミュニティセンター(武蔵浦和駅西口のサウスピア8階)第9集会室

仏教の初歩、浄土真宗について等、何でもお尋ねください。


昨年2月、新しい生活が始まり、不安だった時の自撮です。