高知県JAとさし高石にて、産地研修及び、オリエンタルユリブランド化についての協議会
■まず!ブランド化のねらいについて・・・
出荷提携している新潟県津南町では『雪美人』というネーミングで津南産のユリを出荷しており、取引市場、
花販売店、消費者に産地名(津南)以上に『雪美人』というネーミングで、ブランドとして認知されている。
高石支所も同様にブランド化として認知されるようなオリエンタルユリ名を作成し消費者PR活動と組み合わせ
購入された人に「ココの(高石)のユリは素晴らしい」ということを認知してもらい、リピーターを増やすことが
ねらいである。
夏場(7~10月)は津南の『雪美人』 冬場(11~6月)は高石の『ユリア』として花卉関係者だけではなく、
一般消費者にも1年中通していいモノを扱って頂きたい(購入して頂きたい)とのこと。
■ブランド名の由来
『ユリア』とは、ユリを愛するという想いを込めて名づけた。
また、『ユリア』とは古代ローマの皇族の女性名でもあり、
「高貴」、「気高さ」の意味合いも・・・。
はたして、一般消費者に高石で作られたユリ(カサブランカ)
が『ユリア』として浸透するのか!?
まずは産地も含め、花関係者がPR活動をし、アピール。
末端まで知られるのは時間がかかりそうだが・・・
等級付けはさまざまだが、まず、上から(1番良いモノ) 秀品、優品、良品、A、B、C、格外・・・・・
ここでは、(目揃い会)選別基準を厳しくチェックするために行われている。
産地ブランドとして売り出す高石にユリを箱を明けずに、安心して購入してもらうためにも厳しくチェック!
写真:(カサブランカ)
高石のユリの特徴は日持ちが良く、最後の蕾まで立ち姿の崩れないしっかりとした茎を持っている。
ここでは、1ベッドに対して4通り(球根4球) とても贅沢に植え付けられている。
間隔を空けて植えつけることによって、花の大きさや茎の太さななど、しっかりしたモノが出来る。
水をほとんどあげない(与えない)スパルタ栽培。 枯れ葉、ワラなどで乾燥を防いでいる。
ここ高石では、全品種60種に対し出荷量は年間140万本。 内主力品種カサブランカが60万本。
(H18. 等級比率 秀品0.08% 優品17.19% 良品55.45%無印27.28%)
■JA春野にて・・・
カサブランカは作ってないけど、色物(ピンク系)のオリエンタルユリにかんしては日本一。
自分が主に扱ってる(仕入れ)市場には残念ながら、取引はないけどハウスは見せていただくことに・・・
写真:(クラシア) とにかく蕾が大きい!!!当然!咲きも大きいはず!
色物日本一だけに、さすが農協職員も生産者さんもユリに対しての想いが強い!
妥協はしない!って感じで・・・ 作るものに対しての評価もとても厳しい!
写真:(ソルボンヌ)
ピンク系の定番品種。
色の変化がとても複雑らしく、栽培方法や気候に
とても左右されるとのこと。
しかしこんなソルボンヌを見たのは初めてかも・・・
色といい、花の大きさといい、バランスといい最高級。
このソルボンヌなら自信を持って売れる!
(希望単価¥400~¥450)
■森本さんにて・・・
写真左:(モナ) 写真右:(パビア) (ニュージー球)
アジアンティックユリを主に栽培している生産者さん。
3月のお彼岸にはドンピシャに合わせて出荷とのこと・・・
ここ近年、原産地オランダでカサブランカの球根が減ってきている。 来年(2009)には今までの半分らしい。
ってことは、今じゃオランダではカサブランカ以外のオリエンタルユリが主流に・・・(カサブはもう古い!)
今では主に国産球を使用しているが・・・本国も少しづつではあるが、カサブランカ離れしている傾向に・・・
シベリア、リアルトなど・・・
カサブランカは無くしてはいけない品種だと思う!(一般の人たちにも知名度が高いし・・・)
このユリの王様カサブランカを根強く売っていく為には、やはり『さすが、カサブランカだ!』ってことを
わかってもらわないと・・・
なので、生産者さんたちにも頑張っていいモノを作ってもらいたいです。
仲卸しの意見は・・・お客さんに安心して購入できるモノを提供したいので、まず、厳しい選別は勿論のこと、
『ユリア』というネーミングのユリが安心できることを伝えていきたい。
そのためには・・・
■5本1縛りの束につき、『ユリア』と分かるタグを付ける!
■仲卸は箱から出して店頭に並べるので、スリープにも高石のユリ『ユリア』と分かるように
ネーミングをいれる!(雪美人はすでに行っている。)
【参加市場及び仲卸し】
・太田市場 ・大森花卉 ・世田谷 ・するが花卉市場 ・フローラ浜松 ・ヤマエ
・なにわ花卉 ・西日本生花 ・神戸生花 ・京都花卉 ・ボアフルール