ピアノ 大森聖子さん
サックス 名雪祥代さん
ベース 小美濃悠太さん
一足早く、楽曲を聴かせていただきました!
先日のまるっとジャズで、三人の楽屋にお邪魔した時に感じた暖かくて、まあるい空気感。
それぞれの人柄、育ってきた環境、これまで見てきたものが、まるで、パズルのピースのように気持ちよくハマっているかのようで、心地よい。
そんな関係性だからこそ生まれた、音楽が収められた作品。
アンデルセンの連作短編集「絵のない絵本」がモチーフになっています。
『さあ、絵にしてごらん。わたしの話したことを。そうすれば、ちょっとした絵本になる。夜空の月が貧しい絵描きに語る楽しい話、悲しい話…。夢誘うメルヘン世界』
こんなお話。
旅する音楽トリオは、この作品を『音の絵本』として、私たちに届けてくれます。
生きていると、本当に色々あって、様々な感情が出てくる。
それでも、私たちは、前に進むしかない。ゆっくり、立ち止まっても、時間がかかっても。
悩んだときに、星空や森、海など、自然に触れたくなり、そこで時間を過ごすだけで、心が少し前向きになることがある。
自然と触れ合ったときの気持ちよさや解放感、そして、自分の心の中の感情が溢れ出す瞬間がある。まさに、その感覚が、この作品にはある。
聖子さんのピアノは、水面の水の輪が、広がっていくイメージで、音の輪が広がっていく。その輪を見ているだけで、少しずつ、じんわりと満たされていく。
小美濃さんのベースは、大地のように包容力があり、時々、風となって、見えないけれど、いつも見守っていてくれるような安心感を与えてくれる
名雪さんのサックスは、私たちの人間の感情を色濃く、時に繊細に表現している。叫びのような高音が、生きていることを実感させてくれる。
震災直後、歌詞のある曲をラジオからかけることに、敏感になっていたことを思い出した。
言葉にはチカラはあるけど、今はストレートすぎて、聴いている人は辛くなったりしないかなと。
この「絵のない絵本」は、「歌詞のない音楽」が6曲収録されている。ミュージシャンによる即興演奏、音による会話は、聴き手によって、それぞれ必要な言葉を心の中で浮かび上がらせてくれる
コロナ禍、私たちは、日々、目には見えないものと闘っている。そんなとき、この作品を聴くと、音楽のチカラが優しく背中を押してくれることに気がつく。
「音楽」という字には、明「日」に、「立」ち向かう前に、気持ちを「楽」にしてくれるー。
そんなメッセージが込められていると教えてくれたのが、この作品だから。
旅をする前の心の充電に
旅する音楽トリオの「絵のない絵本」を手に取ってみては、いかがでしょうか
