音叉時計はなかなか精度が出ません。

機械式からクオーツへの移行期に他にも電池で動くメカニズムがあることを知り

一つ入手しました。

第二精工舎の電磁テンプです。

 

手頃な値段で落札できました。

懐中時計です。

裏はのっぺらぼうで、手で簡単に開きます。

 

開けてみるとこうです。

電池は昔の水銀電池が入っているので、かなり昔から利用していないと思われます。

 

補聴器用の1.4Vを入れたところ、電磁テンプは動きました!!

 

ここにコイルが見えるので、ここで磁力を作って、テンプを動かしているのだと思います。

 

早速分解が始まります。

まずは、回路部分を外します。

トランジスタと抵抗、コンデンサくらいのシンプルな回路だと思います。

 

ちょっとわかりにくかったのですが、抜けました。

 

ケースから取り出して、インデックス、文字盤も外しました。

 

文字盤側はこうです。普通です。

 

表側

コイル部分を取ります。

テンプは2001年宇宙の旅の宇宙ステーション型でした。先にコイルを取らないと

テンプは取れません。

 

取れました。

 

これです。二重です。

 

裏はこうです。

なんとなくちゃちいです。

 

ガンギグルマが独特の形をしています。

 

アンクルの先のルビーが長いです。刃物のよう。

 

輪列

 

ここで特別なものを発見!

ガンギグルマの中にラチェット機構のギアが付いていて、そこに向かって

左から針のような細い部材で押さえています。

ネットで調べたら、逆回りを防止する装置とのことです。

 

ちょっとくらいですが、全体像です。

 

これが歯の長いアンクルです。

 

次はこちらです。

 

普通の構造です。

 

日付の車を抑えるバネがあります。

 

うらから

 

ほとんど分解できました。

この二枚の写真でリーズの動きを撮ってあります。

 

分解完了!!!

 

続く