音叉時計の組み立てです。

 

これが心臓部分の音叉です。

音叉自体はデリケートではないのですが、中心部に歯車に動力を伝える細い金属部分が

あるので、細心の注意です。

 

音叉の先端が錆びているので、ちょっとだけ磨きました。

重量が軽くなり振動数が大きくなるでしょうか?

設計では360振動らしいです。

 

回路はこれです。

よくみてもとてもシンプルです。

音叉に電磁石で力を与えるコイルが左右にあるのと、

あとはトランジスタ、コンデンサ(多分)、抵抗です。

ちょっとネットで調べたら、これでOn-Offを繰り返す回路になっているようです。

裸状態です。

 

一番最初はここです。

通しました。

 

組み立てる順番よくわかりませんが、分解した逆で組み立てます。

違う角度で

 

写真がありませんが、輪列を並べたので、上からこれで一気に全ての歯車のほぞを合わせる必要があります。

動力の歯車に、ほとんど見えない、動力バネが当たっているので歯車は斜め。絶対に組めないと思いました。

 

分解した時に観察したのですが、上側も下側も受けのルビーはお椀型です。

ちょっとくらい軸がずれていても締めていくときちんと組み上がる設計です。

 

試行錯誤しました。

組めたかどうか全くわかりません。

普通の機械式だと、アンクルをつける前に、歯車が全部連動していることを簡単にテストできるのですが、

これはできません。

横からも見えません。

 

試すとしたら、電源ONして動くかどうかしかありません。

電池を繋いで、ON! すると、、動かない。コツンコツン。動いた!

信じられません。動きましたよ。

 

あとは、文字盤側を組み立てます。

 

 

日付一瞬きり消え機構です。

左側の黒い歯車が時計反対周りに回ります。

中心に見える水滴型の部分が、枠にある三角形の部品を、上に見える

バネを押しながら上がっていきます。

最後に、パチンとバネの力で下に下がり、日付を回します。

写真はパチンの直後ですね。

構造からゼンマイ時計より、トルクがあるんだと思いました。

 

 

 

できました。

このあとケースに入れて、時間の誤差を測定します。

 

最初の24時間・・・3分30秒すすむ

次の24時間・・・50秒進む

次の24時間・・・45秒進む

だんだん精度出てきた・・

と思ったら、

次の24時間・・・5分進む

以降は、大体一日4分くらい進む

 

サビを落としたせいでしょうか?

それとも1.55Vの電池のせいでしょうか?

 

本日補聴器用の1.4Vの電池に入れ替えてもう少しテストします。

 

つづく