やってきました、文化祭前日。


天文部の活動は主に理科室で行われるものの、文化祭ではプラネタリウムの関係で、広い技術室をつかう事になっている。


昼の1時、部員全員集合。



1年生以外、皆体操服。


コレはおかしいぞと思っていた矢先、部長が開口。



部長「1年生、体操服に着替えて」


1年「どうして体操服なのですか?」


部長「どうしてって…」
















部長「今から日曜大工をするのに、汚れるでしょ( ´∀`)」












(´Д`;)<日曜大工???














2年生は、山から刈ってきたであろう数十本ある竹を、担いで持ってくる。

3年生は、ノコギリ・トンカチ・ボンドらを持ってくる。

顧問の先生は、自由研究などでつかう、とりのこ用紙を持ってくる。





(´Д`;)<ホンマに手作りやんか…完全に…



これはエライ事になってきたぞ。


俺が、期待半分で部長に問う。



俺「去年の手作りドームは残してないのですか?」


部長「去年の?」















部長「( ´∀`)<文化祭終わって、みんなでぶち壊すのが楽しいんや~ん」









非生産的発言キタ━ヽ(゚∀゚ ;)ノ━!!!!



去年のドームも、徹夜で作られ、たった1日で破壊。

セミの一生より、はかないです。



さぁ、いよいよ、ドーム作りの開始である。

まぁ、なんだかんだあり、天文部に在籍した俺。


だが実際は、「天文部」とは名ばかりで、ひたすらその日出た宿題を消化するか、ノートに落書きなどをしてダラダラ過ごす、「部活動所属」のみが目的の、まぁ内申書上げみたいなものだった。



そんな空しい無駄な時間がある程度過ぎたある日、恐怖の大王がやってきた。



文化系部活動の息の根を止めるイベント、文化祭である!



まぁ天文部という事なので、当然天体に関する展示品をするのだろうと考えていた。


が、我々天文部1年生を驚愕に陥れる一言が、部長の口から発せられた。















部長( ゚Д゚)ノ<我が天文部は、毎年恒例のプラネタリウムを作ります!















工エエェェ(´д`)ェェエエ工工






ぷ、ぷ、ぷ、ぷらねたりうむデスカ!(´Д`;)



造影機なんぞ、市販で何千万もしまっせ。

しかも、造影するドームはどうするんでっか、ダンナ。




話を続ける部長。







部長( ゚Д゚)ノ<え~まず造影機ですが、例のアレを使います












(´∀`lll)<例のアレ??



一気に麻薬密売並に怪しくなる言葉、「例のアレ」



不安に苛まれる1年坊を他所に、他の先輩部員が、理科室の倉庫から、なにやら持ってきた。




ソコには、適当に穴の開いた球体が。球体の中には大きめの電球が。















ニセモンがキタ━ヽ(゚∀゚; )ノ━!!!!



これを堂々と造影機と呼ぶ、部長がオトコラシイ。




部長( ゚Д゚)ノ<さて、ドームですが・・・









(´Д`;)ゴクリ・・・
















部長( ゚∀゚)<今年も前日に皆で・・・















Σ(´Д`;)<前日に準備!?














部長( ゚∀゚)<徹夜で造影ドームを作ります!!















ΣΣ(´Д`;)<徹夜!!!!!!














オイオイオイオイオイオイオイオイ・・・。


(続く)

シン君の暴挙がありながらも、何とかソフトボール部へ入部。



1年生の役割は、主に声出しと球拾い。

大滝秀治「ツマラン( ゚Д゚)」



まぁそれは1年間我慢すれば済む話だが

何より大怪物マンタローが、嫌で嫌でしょうがなかった。



俺は基本的に、スポーツの指導を受ける立場として、お手本を見せられない人、又は昔は実力者だった人以外の指導を受ける事は大嫌いだったので、経験も無い口先だけの怪物マンタローにあれこれ怒られるのは、無性に腹が立ってしょうがなかった。



夏休みも過ぎたある日、俺は退部届を出した。



( ゚Д゚)ノ<やってられるかぁ!




翌年、マンタローは野球部顧問へ異動に・・・。






(´Д`;)<辞めなきゃヨカッタ・・・



そういう事は早く言って頂戴!





翌年、俺は何故か天文部へ入部させられた…(´∀`lll)

ちょいと振り返って中学時代。


中学に入学したての俺は、幼馴染の「シン君」と共に、入部する部活動を、放課後に物色していた。



お互いに野球が好きだったのだが、どうしても「強制丸坊主」に抵抗があったので、擬似野球部であるソフトボール部に入る事に決めた。


思春期の野郎にとって、丸坊主というのは、死刑宣告に近いものがあるからな。



が、このソフトボール部、顧問の先生が、泣く子も黙る「マンタロー」という男。


当時は問題視されていなかった体罰。

ガンガンやってくる。しかも阿修羅の様な顔で。


マンタローの機嫌が悪い日は、八つ当たりまでされる始末。


身の丈もボチボチあり、なにより巨漢。

入学したばかりの中坊にとって、まさに怪物。



我々は、マンタローの歩くスリッパの音を聞き分け

「あ、今日は機嫌悪いぞ・・・」

「今日は大丈夫そうやな・・・」

と、一喜一憂したものだ。



さて、そのマンタローに入部の意志を、直接伝えに行かなくてはいけないという、進入部員恐怖の儀式。


まるでミサか生贄の儀式。



度胸のない俺は


「シン君、もっと他に入部したい奴を集めて、大人数で行こうや」


と相談を持ちかけたのだが、シン君は


「少人数で行って、目立って、覚えてもらうんじゃ!(゚∀゚ )」


と意欲満々。



「親譲りの無鉄砲で、子供の頃から損ばかりしている」シン君。

アンタは坊ちゃんそのものですよ・・・。



(´Д`;)<俺はマンタローに覚えてもらいたくないのですが・・・


そういう俺を拉致するシン君。

北朝鮮の工作員やんけ・・・。




さて職員室。

いよいよ聖域に足を踏み入れる。



俺「シン君、ホンマにいくん?」


シン君「シツレイしまぁ~す!」


俺の話を聞きやがれ・・・。

ホンマにシツレイなやっちゃ。



ズカズカとマンタローの席まで歩んでいくシン君。


心臓に毛が生えてやがるな、コイツ。



そしてマンタローの前で、シン君が職員室いっぱいに響き渡る大きな声で、叫ぶ!


















「先生!ソフトクリームに入部させてください!!!」













(゚Д゚ )ポカーン・・・・













職員室の中心で、I(Ice)を叫ぶ…。

ヒラシバ騒動と部活に明け暮れた1年の夏休みも終わり、いよいよ2学期。



例のデート以来、まだその娘と顔を会わせていないヒラシバだが、本人の中ではあのデートは120点だった様で、


「夏休み明けに、顔を会わすのが楽しみや」


と、8月後半には興奮し過ぎて、ツトムの家でラーメン食って鼻血を出す程だった。



そして始業式当日。



夏休み明けの校長先生の長話という、無差別テロリストに耐え、教室に戻る。

そしてヒラシバが何気なく教室で座っていると、なにやら廊下側の窓の外から、クスクスと笑い声が…。



見ると、5組の女子連中。

中には、渦中のその娘もいた。



ヒラシバの顔がパッとさいでりあ。


彼の中では

「あ、会いにきてくれたんや」

という気持ちでいっぱいだったろう。



しかし、現実とは非常なもの。





娘「あ、コイツコイツ、コイツが電話してきてなぁ~(`∀´)」

他「え~(笑) 信じられん(゚∀゚ )」









どうやら、見世物になってしまっているようです…(´∀`;)


ヒラシバ、ドン引き。


そして、連中の引き際に、ヒラシバへのトドメの一言。




娘「しかも学生服で来よったんで(´∀`;)」

他「工エエェェ(´д`)ェェエエ工工」

他「ゲラゲラゲラゲラ・・・(`∀´)」




えらい大きい声で喋ってたので、1年の校舎内に、遠慮なく広がるヒラシバのロマンス。

モロバレです…(´Д`;)



もはや、彼女欲しい欲しい病のヒラシバの彼女になろうという奇特な女子生徒は2度と現れる事無く、ここに、ヒラシバのバラ色高校エンジョイ計画は、幕を閉じた…。

ヒラシバ、運命のデート当日。


無理矢理連行された俺とマナブは

「なぜ夏休みの早朝から人のデートをのぞかないかんのや」と

半べそ状態で付き合う事に。



さて、ヒラシバはどんな格好してくるのやら…。



集会場として恒例となっているツトムの家で待つこと数分。

現れたヒラシバの服装は…。















学生服かよ!?Σ(´ロ`;)


アンタは二宮金次郎かい。



ヒラシバ「いや~誠実なイメージを与えたいから(´∀` )」





いや…夏休みの日曜日の朝に…しかもこれからデートと言う時に

学生服は引かれるぞ、ヒラシバよ…(´∀`lll)




この時点でこのデートは敗戦だと予感するヒラシバ以外の3人。



ヒラシバ「今日はマジでいけるわ…」



3人「うん…そうやな…(´Д`;)」




暴走機関車と化したヒラシバ。




そして彼女との待ち合わせの場所へ。


ヒラシバは約束の場所で待つ。

俺たちは少し離れた場所で待機。



そして時間が。

彼女が現れる。



当事者以上にドキドキしてきた俺。



マナブは何食わぬ顔でローソンのからあげ君を食ってる…。

相変わらずの食マンセーぶり。




ツトムは…どうなんだ…?

チラっとツトムを見てみると…。













ドラゴンボールの漫画読んでる…(´∀`;)


いつの間に持ってきていたのだ…。

どうやらツトムは大物のようだ。




彼女は制服姿のヒラシバに若干驚いたものの

逃げ帰ることはしなかった様子。



まずは一安心。



彼女の服装は、電話ではあまり乗り気だった訳じゃないのに

結構オシャレしていた。


胸元のちょっと開いた、高校生にしては背伸びした感じの服。



結局女って、デートに誘われたら嫌な気はしないのね…(´∀` )




そして数時間、なにやら談笑を交わしながら公園をウロつく2人。


それをダイアナを追いかけるパパラッチのごとくつける3人。


デキソコナイの3流ドラマだなコリャ。




そして昼前にヒラシバと彼女は解散した。



ヒラシバの元に終結するパパラッチ。


俺「どうやった?」

マナブ「結局付き合うことになったんか?」

ツトム「又会う約束とかしたんか?」
















ヒラシバ「あ、それ聞くの忘れた(´∀` )」



3人「工エエェェ(´д`)ェェエエ工工」



どうやら憧れの彼女と話が出来ただけで満足しちゃったヒラシバ。




しかしこの時。

夏休み明けのヒラシバに襲い掛かる悲劇を、俺たちは知る由もなかった…。



またもや続く。

さて、前々回のカラオケの話に登場した人物。

ツトム。 マナブ。 ヒラシバ。


ツトムとマナブに関しては、大体どういった人物なのかご理解を頂けたと思うので、今日は残るヒラシバのちょっとしたエピソードを書いてみようと思う。



ヒラシバは基本的に「良い奴」である。


人の悪口や陰口は言わない。

滅多やたらに怒らない温厚な性格。

かつ、無口でもなく喋り過ぎる訳でもない。

人に優しく、人付き合いもかなり良い。

基本的に頼まれたら断れない感じ。


ここまで確認すると、かなりの好青年な感じだ。


だが、彼は…。














「彼女欲しい欲しい病」の末期患者であった。



うむ。確かに高校生にもなって、彼女が欲しくないと言う男がいたら正常じゃないのでカウンセリングを受けた方がよいと思う。


人によって求める人物像の理想の高さは違えど、そのお眼鏡にかなう女性なら彼女にしたいハズだ。



ヒラシバの症状は、その度合いが人の10倍は軽くぶっちぎっているのだ。



俺とヒラシバは1年の時に同じクラス。仮に1組としておこう。

マナブは2組でツトムは5組であった。


そんな訳で、ツトムに用がある時は、5組まで行く必要があった。



ある日、教科書を忘れたヒラシバは、5組に借りに行く事に。

やることがないので、俺も付いていく。


ヒラシバが5組でツトムを探していると、とある女子が目に入った様子。

やたらと(・∀・)ニヤニヤするヒラシバ。



発病である。



ツトムを発見したヒラシバ。


教科書を借りるのかと思いきや、開口一番に

「おい、あの子の名前はなんや?」

である。



完全に趣旨が変わっている。

教科書はどうした、教科書は…(´Д`;)



相変わらず舌滑の悪いツトムが答える。


「ああ、あふぃつなら、俺の中学校のどぅきゅうしぇいや」

(注・ああ、アイツなら、俺の中学校の同級生や」


ヒラシバ歓喜。

「マジか!ほな卒業アルバムあるやろ?」


ツトム、引きながら答える。

「そらあるよ…」


ヒラシバさらに興奮。

「おお、ほんなら今日部活終わったらオマエんち行くわ」


よっぽど気に入ったのね…その子が…(´∀` )


ヒラシバはさらに続けて

「イトサン。無論オマエも来いよ。マナブも一緒や」


俺とマナブは基本的に関係ないのですが…(´∀`lll)



まぁ普段ワガママや頼み事をしない男なので、今回は聞いてやる事に。




さて、部活終了後。


その日は土曜日と言うこともあり、夕方前には終わった。

一向は毎度おなじみはらたいらパパのいるツトムの家へ。



さっそく卒業アルバムを持ってくるツトム。


ツトム「これや、この集合写真に映っとるやろ?」

ヒラシバ「おお、映っとるの。だが、俺が見たいんはコレとちゃうんや」


ヒラシバはツトムからアルバムを取り上げ、最後のページを開く。

そこには生徒氏名と住所が記載されていた。


ヒラシバ「コレで住所が分かった。早速電話帳で調べてこの子に電話するわ」


3人「工エエェェ(´д`)ェェエエ工工」



顔を見ただけでしょ?

一度も話した事もないんでしょ?

ってか向こうはヒラシバを知らないんでしょ?


いきなり電話はどうかと思いますが…(´Д`;)



だが誰にもヒラシバは止められない。

手には市内一覧の電話帳が。


ヒラシバ「あった!!」



普段行動がノロいくせに、こういう時だけ異常に早い。



さっそく電話するヒラシバ。

我々も固唾を呑んで見守る。


…。


どうやらその女子本人と話をしているようだ。


数分後、電話を切る。



イトサン「…どうやった?」

マナブ「順を追って説明してくれ」


ヒラシバ「まず最初に…」





…ゴクリ(゚Д゚;)













ヒラシバ「アンタ誰?って言われたよ(´∀` )」




(;´Д`)ノ<あの、アタリマエですから…。



しかし!

タダでは転ばないヒラシバ。


なんと、デートの約束をちゃっかりしていたのだ!!



デート日は日曜日…って明日やんけ!Σ(´ロ`;)


まさに電光石火とはこの事。

恐るべしヒラシバ。



さて、いよいよデートだ…続く。

食い意地にかけては天賦の才を持つ男、それが「マナブ」だ。


前回の日記に登場したコヤツは、前記通り同じ部活。

尚且つ帰り道もほぼ同じだったため、よく一緒に途中のコンビニで

買い食い・買い飲みをしたりしていた。


普段の食いっぷりや飲みっぷり、食に対する姿勢を見ていれば

どんなに鈍くて勘の悪い奴でも、マナブ=食い意地という方程式が

簡単に学会に報告できる程の強者だと理解できる。


そんな彼の方程式を伝説のものとした出来事をここで紹介しよう。




それは、俺たちが1年生の頃…セミがミンミンと鳴きじゃくる、夏真っ只中。

無論夏休み中である。


いつものように午前中に部活の練習を終え

学校から一番近い場所に住んでいたツトムの家で

いつものメンバーとゲーム等(当時はスーファミしかなかった)で遊ぶ。


そして夕方頃に帰路へ。


当然俺とマナブは同じ方角なので一緒に帰ることに。

そして当たり前のように途中のコンビニに立ち寄る。


やはり夕方前ということで、マナブのお腹は不況のどん底。

一刻も早く、食料という名の景気回復が待たれる状態だ。


マナブが買ったのは、缶ジュースとフランクフルト。



ん?ちょっとまて。

俺たちは自転車で帰ってるんだよな。


両手が使えなくなりますよ…?(´∀`lll)


マナブに問うと、こう答えた。


マナブ「俺、手放し運転得意やから、それで大丈夫(・∀・)」


オレ「こんな周りが田んぼだらけの危険な道をか?(´Д`;)」


マナブ「危険より食料やヽ(`Д´)ノ」



全く訳の分からない持論を唱えるマナブ。

仕方なく、再び帰路につく俺たち。


しかし俺の忠告もむなしく、両手放しで運転するマナブのチャリは

完全に操縦不能となり、脇の田んぼへ。

マナブはチャリと一緒に真っ逆さまで着水体勢へ。



ボチャン…。



暑い日に、涼しい音が鳴り響く。


俺「…マナブ…大丈夫か…(´Д`;)」


マナブ「おお、全然大丈夫や」


俺「大丈夫って…学生服もチャリもドロドロやんけ!」


マナブ「だから大丈夫だって!コレ見てみろ(・∀・)」



マナブが見せてくれたのは、全く泥や水滴のついていない

缶ジュースとフランクフルト。


田んぼに落ちた際、自転車や自分の体を犠牲にしてまで

食料を守り抜いたのだった…。



アナタの食への執念…俺はこの目に焼き付けたぜ…。

この熱い話、俺は子々孫々まで伝えることを約束しよう(´∀`;)

今回もツトムの話になるなぁ…(´Д`;)

もはや現状のブログタイトルは「ツトム伝説」である。



ソフトボール部の仲間であるツトム、マナブ(初登場)、ヒラシバ(初登場)とカラオケに始めて行った時の話。


知り合ったばかりなので、親睦を深めると言う意味で学校帰りに近くのカラオケボックスへ。

無論、当時の我々の高校時代は「カラオケ禁止」という青少年の夢と希望を奪う校則があったため、コソコソっとツトムの家で私服に着替え、カモフラージュして行った。

まるでちょっとした売れっ子芸能人気分だ。


この4人では初デートと言うことで、みな最初に歌いたがらない。

仕方なく、誰から歌うかジャンケンで決める。


順番は、ヒラシバ、俺、マナブ、ツトムの順となった。


ヒラシバがリモコンで選曲。

一同テレビ画面に注目。



「万里の河」 CHAGE&ASKA



おお~。チャゲアスかぁ~。


チャゲアスを歌う場合、自分なりに歌いこなして上手い人か、頑張って彼らに似せた歌い方でヘッタクソかのどちらかに絞られる。

一同固唾を呑んで耳に全神経を集中させる。


~♪(イントロ)



ドキドキドキ…。



ヒラシバ「とぉくぅとぉ~おぉ~くぅ どこまでもぉ~とおぉ~くぅ~」



後者だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!Σ(´ロ`;)

ヘッタクソだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ヽ(´A`)ノ



楽しみな時間が苦痛の時間へ大変身。



曲終了。


パチパチパチパチ…。


終わって良かったと言わんばかりの拍手が部屋中にこだまする。



嫌な流れで俺の番。


入れた曲は…。




「IMAGIN HEROES」 COMPLEX


ヒラシバ「誰?」

マナブ「何?」


みんな知らねぇのか~!!(´Д`;)

吉川晃司と布袋寅泰のコンビでっせ…。

(当時は解散して数年しか経っていなかった)


そうだ、ツトムなら知っているかもしれない。


ツトムの反応を確認する俺。



ツトムは…。


ペラッペラッペラッ

ツトム「ブツブツブツブツ…」



一生懸命曲を探していらっしゃる(´∀`lll)

そっとしておいてやろう…。


何となく盛り上がらないまま終了。


パチパチパチパチ…。

社交辞令の拍手がこだまする。


マナブは何を入れるのだろう…。

リモコンに手をやるマナブ。




「愛は勝つ」 KAN



ドンドンドン 団長「ベタベッタ~」

ドドンガドン 団長「ベタで~す!」

by 安田大サーカス


フツーやなぁ。



パチパチパチパチ…。

虚空感一杯の拍手がこだまする。



さぁ、真打登場のツトム君!(゚∀゚ )


滑舌の悪い君が何を歌ってくれるのかなかなかな??



不敵な笑みを浮かべてリモコンで選曲するヒーロー・ツトム。


画面に出てきたのは…。







「階(きざはし)」 谷村新司





_| ̄|○<アンタはスナック通いのオッチャンですか…


目をつぶり、人一倍滑舌の悪い低い声で熱唱するツトム。

もう誰にも止められない。



我々はお金を払って拷問を受けに来たのだ…。

そうだ、そうに違いない。


そうでなきゃやってられないわ。


このツトムリサイタルは。

ツトムは非常に滑舌(かつぜつ)が悪い。

その滑舌の悪さを揶揄されて、よく嫌がらせをされていた。

 

前日書いたように、ツトムと俺は同じソフトボール部員。

当時1年生だった俺たちが本格的に練習に参加できるようになったのは、3年生が部活を引退して新チームになってからであった。

 

その新チームのキャプテンである2年の「クメサン」は、比較的下級生の面倒見の良い人で、我々の間ではかなり好かれている部類の先輩であった。

 

だが、他の先輩方は結構性根の曲がったヤツらが多く、よくツトムが先輩らにオモチャにされていた…。

 

ある日の話。

 

滑舌の悪いツトムが「ふじさん」を上手く発音できず、「ふじふぁん」と言っていた。

それを聞きつけた先輩方がさっそくツトムで遊ぶ。

 

先輩A「おいツトム、もう1回富士山って言うてみいや」

ツトム「ふじふぁん」

先輩B「それどこの山や?もう1回ちゃんと富士山って言えや!」

ツトム「…ふじふぁん」

先輩達「ゲラゲラゲラゲラ…」


もはや我々同級生にはどうすることも出来ない。

部活において、「先輩」というのは神のような存在なのだ!


だが、そのような会話が行われる中、クメサンが登場。


クメサン「おい、もうやめてやれや!」


1年生「おお~…さすがクメサンや…」


クメサンのおかげで事態は収拾。


イトサン「助けてくれた事、クメサンにお礼言うとった方がええんちゃう?」

ツトム「そやな」


そしてツトムはキャッチャーの練習でホームベース付近に座っていたクメサンの元へ。


トツム「さっきはどぅも、あひがとぅごじゃいまふぃたぁ!」

(注・さっきはどうも、ありがとうございました!)

 

深々と頭を下げるツトム。

その瞬間、異音がグラウンドを駆け巡る。

 

ガチンッ…

 

その場にうずくまるクメサン。

 

ると、手で口の辺りを押さえているようだ。

白いホームベースの上には白い前歯が2本。

 

(;゚Д゚)ポカーン…

 

どうやら、ツトムがクメサンに向かって頭を下げた瞬間、ツトムの持っていた練習用の金属バットがクメサンの歯を直撃したらしい。

 

先輩C「お前、わざとやったやろ!?」

ツトム「てぃがいまふよぉ」

(注・ちがいますよ~)


 

翌日。

 

クメサンの前歯は晴れて差し歯に変身。

 

その日以来、クメサンはツトムに関わるのをやめた(´Д`;)