当ブログでは、実際に選挙に出た者としての立場から、また一有権者としての立場からも公職選挙法を批判してきましたが、相変わらず、この国はこうした↓不毛な議論を続けています:
ブログ書き込み公選法抵触か 繰り上げ当選対象の高野氏 さいたま市議選
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110514-00000528-san-soci
”4月に行われたさいたま市議選で、公職選挙法違反の疑いで埼玉県警に書類送検された北村隆幸氏(42)=無所属、岩槻区=の辞職に伴い、繰り上げ当選の対象となっている前職で民主の高野秀樹氏(50)が、投票日後に書き込んだ自身のブログに、公職選挙法に抵触する恐れのある記述があることが分かった。ただ、同様の書き込みは他の市議にも見られ、今後、大きな議論に発展する可能性もある。
高野氏は自らのブログに、投開票日翌日の11日午前0時25分、「ありがとうございました」のタイトルで「応援いただいた皆さまには、心からのお礼とお詫びを申し上げます。とりあえずは、ご報告まで。」と書き込んだ。5月13日午後7時半時点で書き込みは残っている。
公職選挙法では、選挙期日後に当選、落選に関してあいさつする目的で文書頒布することなどを禁じており、違反した場合は30万円以下の罰金と規定している。
このため、一般的には「ご支持、ご支援をいただきました皆様に、心より御礼感謝の言葉を申し上げたいところではございますが、公職選挙法の規定上、御礼の挨拶を行うことが禁止されております」(三神尊志市議)のようなスタイルでつづるケースが多い。市選管は、高野氏の書き込みについて「一般的に言って、公選法に抵触する可能性が高い」としている。
市選管によると、高野氏の繰り上げ当選が正式に決定するのは20日。ただ、一部会派ではすでに、高野氏の議員辞職勧告決議案を提出する準備を進めており、市議会の混乱は必至だ。
高野氏は旧岩槻市議を経て、さいたま市議としては1期務め、4月の市議選では次点だった。
産経新聞の取材に対し、高野氏は「当選のお礼を述べてはいけないことは知っていたが、落選してもやってはいけないとは知らなかった。ただ、ほかの議員もやっている」と釈明した。
13日午後7時半の時点で、他のさいたま市議のホームページやブログでは、自民の鶴崎敏康市議が「ご支持・ご声援頂きまして誠にありがとうございました」と、公明の宮沢則之市議も「みなさんの、心からのご支援をいただき、2期目の選挙で、当選することができました。感謝!感謝!感謝! 大感謝!です」と書き込んでいるのが確認できた。”
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選挙は関係ない・・・と考えている人にとってはどうでもいいことなのでしょうが、率直に言えば、そうした人たちは、どれだけ自身の生命・身体がリスクに晒されても、あるいは、どれだけ高額の税金を掛けられても文句の無い人たちなのでしょう。それだけ余裕があるというのは羨ましい限りです。
しかし、そうでない一般的な人たちにとってみれば、選挙がどういうルールで為されるのか、というのは実は生命身体及び財産の保持においてきわめて重要な事項です。
くだらない議論を続けなくてはならない公職選挙法に基づく選挙、というのは、それ自体下らないものと言わねばならず、下らない選挙で選ばれた議員たちによる政治が如何に下らないものになってしまうか、いい加減、分からないってのは相当、人間として問題があるんだろうと思うのですがね。