魔神機 ルシファリオン
外伝 弐の巻『激闘炸裂 神機獣(しんきじゅう)の咆哮 夢の彼方』
<世界救助管理センター・裏山の洞窟>
暁「なんでこんな都会の裏山に洞窟なんてあるのよ!」
雨寺「しょうがないじゃない、無理してるんだから・・・きっと・・・」
マコト「ここだよ!」
◆目の前に現れたのは一匹の機械鳥、二匹の機械龍、三匹の機械獣があった
風吹「な・・・なんだこれは・・・」
マコト「全部獣の形をしたロボット。これに乗り込んでキチガイ野郎をやっつけちゃおう!」
野幌「うぉぉぉぉ!燃えてきたぜぇ!最高のシチュエーションだー!」
平岸「ですが、操縦方法が・・・」
雨寺「・・・時間が無いわ。一発勝負でやりましょう!」
◆5人頷いたのち、各自乗り込んで行った・・・
マコト「ねぇちゃん、通信回線はどーやってやればいいの?」
暁「うっ・・・ひ、平岸さん?」
平岸「今設定しています・・・これでいいはず。聞こえますか、雅彰君」
雅彰「聞こえます!今はどちらにいるんですか?」
風吹「今はマコトちゃんが言ってたロボットの中ですよ。だけど、こんな物良くあったな・・・」
須桜「戦神機獣。鳥型戦闘機一機と龍型重機が二体、獣型重機三体で構成されたロボット。
合体構成は頭が鳥型戦闘機、一番大きい獣型重機が胴体、龍型重機が左右の腕、
残りの獣型重機が両足になる。身長124m、体重960t、巨体過ぎるし空も飛べる、
その名も神から授かった神獣さながらの雄雄しさ。武器は接近戦から遠距離まで様々。
合体後は6名胸部コクピットに集まる。歴代のスーパーロボットでは2番目だと思われる。
ちなみに一番はダイノガイアの362m67cm8mmである」
野幌「なんでそんな詳しい事知ってるんだよ、須桜!」
須桜「公式ホームページ・・・」
雨寺「【須桜の発言スルー気味で】・・・さて、名前何にしようか?」
野幌「お!始まったね~名前決め」
マコト「そんなことしてる暇なんてないじゃない!早く行かないと!」
平岸「急げば事を仕損じる、焦らないことです。
私の乗り込んだロボットと拓哉のロボットが似てますね・・・」
野幌「なら、『オルトロス』と『ケルベロス』でいいんじゃねぇか?俺のは『ケルベロス』」
平岸「了解です、拓哉」
雨寺「昂君の乗り込んだロボットが一番大きいわね・・・」
風吹「ですね~。ここが心臓部になりそうです。だとしたら・・・『ベヒモス』でいいかな?」
暁「んじゃ、私と弥生ちゃんが乗ったのは龍型だよね?」
雨寺「龍型なら・・・」
須桜「『ヴリトラ』と『ティアマト』・・・」
暁「んじゃ私は『ヴリトラ』にしよっかな。なんか気合入ってきたよー!」
雨寺「では私は『ティアマト』・・・。なんか懐かしいな、
ティアマトさん・・・貴方みたいな戦士の心で戦うわ!」
マコト「私はの鳥型は・・・『ホルス』でいいかな。太陽神ホルス!兄貴に負けないんだから!!
んでもって、頭に『キング』付けたらかっこいいよねw」
暁「いいねぇ~。『キングホルス』・『キングヴリトラ』・『キングティアマト』・『キングベヒモス』・
『キングケルベロス』・『キングオルトロス』。なかなかかっこいいねv」
風吹「んで、合体後はどーします?」
◆雅彰、ボソッと名前を口にだした
雅彰「戦神機獣(せんじん きじゅう) グレートハヅキング・・・」
野幌「・・・?どうした、雅彰?」
雅彰「なんとなく、です。先ほど坂本葉月さんの名前出てたし、
テンマさんそしてマコトさんの兄ですから名前を受け継いだらいいかなと・・・」
須桜「粋だね・・・」
平岸「葉月の意志、ここに受け継ぎましょう!」
雅彰M「正直、なんでそんな名前が出てきたんだろう・・・自分でも不思議だ・・・」
マコト「よし!発進だ!キングホルス、いっくぜー!!」
暁「操縦方法・・・ルシファリオンと同じ・・・。飛べー!キングヴリトラ!」
雨寺「ミオンガーと同じだっ!いける・・・いけるわ!
【スイッチを入れる音】セットアップ!キングティアマト、GET・READY・・・GO!!」
平岸「行きますよ、拓哉!」
野幌「OK、平岸!キングケルベロス、行くぜ!!」
平岸「平岸隆輔、キングオルトロス、でます!」
風吹「派手に行くぜー!キングベヒモスゥ!大いに発進だぜ!!」
◆山が大きく割れ六体の機獣が一斉に出てきた
須桜「・・・敵データ」
雅彰「詳細がまだわからない・・・。わかり次第連絡します!」
◆通信を受けた面々、久々の戦いで凛とた表情をしている
マコトM「兄貴の力、私に貸して!」
<都内某所>
◆後藤博士が乗る『ゼノ』。助手は心配そうに通信で呼びかける
前田「博士!やりすぎです!止めてください!!」
後藤「ひゃーひゃっひゃっひゃっひゃ!【聞いていない】」
前田「これ以上破壊したら復旧に時間かかるんですから!」
後藤「どかーん!ぼーん!ががががががー!ひゅー!【聞いてないし子供のように遊ぶ】」
前田「あぁ・・・。誰か止めてよ・・・。あっ!何か接近してきます!」
◆『マハ・リカーナ』の眼前に6体の機獣が立ちふさがった
後藤「きゃーははははは!・・・ん!なんだ獣め!邪魔する気きゃ!」
前田「博士・・・もう破壊活動を楽しんでる・・・」
マコト「待て!これ以上、あんたの好きなようにさせはしない!」
暁「人を簡単に裏切り!」
雨寺「人を弄び!」
平岸「破壊の限りを尽くし!」
野幌「その軽んじた行動!許し難し!!」
風吹「てめぇみていな奴、のさばらせねぇんだよ!」
マコト「今ここに6体の神機獣!天に、地に、咆哮が木霊する!」
雅彰「戦神機獣!熱血合体!グレートハヅキィィィィイング!」
◆6体の神機獣が合体していく
前田「あぁ!もしかして、あの子に預けたロボットだわ!」
マコト「貴様に誠(まこと)の鉄槌を叩きつける!戦神機獣ぅ!グレートハァァァァヅキング!!」
後藤「やかましい!わしの遣ったロボット使ってからに!横領だ!横領!職権乱用だ!!」
暁「なんか間違ってないような気がしないでもないけど・・・」
風吹「だけど、武装は何付いてんだ?」
須桜「名称:G(グレート)ハヅキング。武装はハヅキングの武器とシモツキバスターの武装をコピー済み。
運動性はキサラギカイザー並で破壊力はルシファリオン、ハヅキング以上。
燃費はソーラーエネルギーとアトミック。水陸空宇宙でも使える万能型。
6人の意思が一緒になった時、最大限の力を発揮できるがパイロットの体力も奪ってしまう。
神に近い獣ばかりなのでしょうがないと言えばしょうがない。」
雅彰「・・・どこからそんな情報を?」
須桜「・・・取説」
マコト「あったっけ?そんな物。まぁいいや!貴様をぶち倒す!」
後藤「ワシを止められるかや!クロス・ブラスチャー!!」
◆『ゼノ』の胸部から二本の光線が交差してGハズキングの向かう
マコト「よっしゃ!Gハヅキング・ブラスター!!」
雨寺「両肩開放!はっしゃー!!」
◆Gハヅキングの両肩の砲門が開く『ゼノ』のブラスターにぶつかる
平岸「余裕ですね。波状攻撃で行きましょう!」
野幌「よっしゃー!どれにしようかな~・・・
よし!これだ!Gハヅキィィィィング!バズーカー!」
◆両手にバズーカが転送。実弾とビームが『ゼノ』を襲う
後藤「へぎゃっつ!」
前田「博士!・・・だ、だいじょうぶですか!?」
後藤「んがっと!まだまだ・・・にゃぬ!!」
暁「Gハヅキングゥ!ブレェェェド!!チェストー!!」
◆『ゼノ』が怯んだ隙にGハヅキングが急接近。咄嗟に盾で防ぐ
風吹「防げるかな!まだまだ叩き込んでやるよー!!」
後藤「なんとー!なんでここまで動かせるとわー!うぬぬ・・・うきゃぁぁぁー!」
◆けたたましい悲鳴と共に蹴り飛ばして間合いを空けた
マコト「ちぃっ!・・・うぉーーりゃー!Gハヅキィィィングッ!グレェェェイブッ!!」
前田「もう止めてください!これ以上は『ゼノ』が持ちません!!」
後藤「これからが面白くなるんじゃい!『甲杢(こうもく)』!『造跳(ぞうちょう)』!
『侍石(じごく)』!『汰紋(たもん)』!わしゃの力になりやがれー!」
前田「それは・・・止めてください、博士!それを使ってはぁ!」
後藤「やかましいぃ!さぁ来い!坂本に荷担する奴らめが!」
暁「なんだ、なんだ!?変な奴が4匹出てきたけど・・・。」
雨寺「その前に5対1だと勝ち目無いんじゃない?」
平岸「そんな事言ってる暇はありません。雅彰君、解析願います!」
雅彰「只今解析中です。・・・こ、これは・・・」
野幌「どうした!雅彰!!」
雅彰「これは・・・実態が無いんです!電波で作られたホログラフです!」
風吹「って事は・・・何も効かないって事か!?」
マコト「電脳守護神【サイバーガーディアン】・・・って事?うわぁっ!!」
◆『甲杢』『造跳』『侍石』『汰紋』がGハヅキングへ多重攻撃を畳み掛ける
平岸「電波で作られる虚像・・・対策はないか!」
野幌「何とかならないのか、陣(じん)!!」
風吹「居ないですよ!神楽さんの真似をしないで下さい!!
ってかこのままじゃいくらGハヅキングでも持ちませんよ!!」
暁「なら本体ぶっ壊す?」
雨寺「それが一番早いけど・・・どうにかしてこの四体を振りきらなきゃ!」
須桜「・・・でんぱゆんゆん」
風吹「そこで電波だしてもしょうがねぇだろ!」
後藤「ワシも加勢しようかのう!きしゃーーー!」
雅彰「これ以上のダメージを受けたら・・・!」
マコト「やーっかましぃー!こんなんで・・・やられるアタイとGハヅキングじゃない!
こんなところで、負けないんだから!!」
前田「これなら、勝てるけど・・・これ以上の破壊活動は不味いわよ・・・どうしましょう・・・ん?」
◆前田の背後に人の気配を感じた・・・
後藤「あーひゃっひゃっひゃっひゃ!愉快痛快ビンゴビンゴ!!・・・どうした、前田?」
前田「ひー・・・ささささささ・・・・さか・・・もぉーーーーーーーーー!!」
◆通信が途絶えたと同時に、4体の電脳守護神も消えた
須桜「消えた・・・」
雅彰「消えましたね・・・。【我に返る】今なら反撃できます!」
◆それと同時に暁の胸のタトゥーが疼いた
暁M「なに!?この疼き・・・。けど、暖かい・・・何だろう、この感覚。もしかして!」
マコト「兄貴っ!!兄貴が助けてくれたんだ!」
雨寺「葉月が!?そんな訳・・・」
暁「・・・ありえるかも。もしかしたら兄貴が助けてくれたのかも、ね」
野幌「なんだかわかんねぇけど、やっちまうぞ。平岸いけるか!」
平岸「了解です。Gハヅキングナパーム、発射!」
◆両脚部から多数のミサイルが発射される
後藤「うぐぎゃー!」
須桜「・・・あぼーん、あぼーん」
風吹「危険な言葉を発するな!こちらからも行くぜ!
マコトちゃんよろしく!射出ぅ!Gハヅキーング!斬牙刀(ざんがとう)!羅愕刀(らがくとう)!」
マコト「よっしゃ ...
マコト「よっしゃー!ぶった斬る!必殺ぅ!
発破烈空(はっぱれっくう)・翔龍剛麟斬(しょうりゅうごうりんざん)!!」
後藤「何のぉぉぉ!!」
◆ゼノ、自分の剣で受け止めたが粉砕
雨寺「なんてしぶといの!・・・けど、これで最後よ!今までの悪行、私達がきっちり返してあげる!」
須桜「・・・最終必殺技にうってつけがある。名前は『獣神輪廻狂乱舞(じゅうしんりんねてんしょう)』
一度合体を解除してカルマシステムを起動した後、『神機獣』の力を解放し体当たりをする」
野幌「どっかの獣合体ロボちっくだけど・・・やるか!」
風吹「よっしゃー!いきますか!雅彰さん、ナビお願いします!」
雅彰「了解です。・・・もしやGハヅキングのエネルギーって」
須桜「・・・スパイラルダスト」
雅彰「こ・・・これが・・・。よし!スパイラルダスト正常、
スパイラルエネルギー安定、機体能力・オールグリーン!」
暁「よっしゃ!行くわよ、みんな!」
平岸「カルマシステム起動!」
後藤「何をするんぎゃが!ワシから盗んでおきながら使いこなしおってからにぃ!
こちらも奥の手をだすんば!」
◆『ゼノ』、腹部・脚部開門。そこには暗闇の世界が広がっていた
雨寺「漆黒・・・?もしかして、『フォルチュネ・ロ』!そんな物まで搭載してるの!?」
後藤「よくしっておらるるな。ワシが開発した秘密兵器・・・」
雅彰「知っています・・・。永遠の黒、永久機構と呼ばれるシステム・・・『フォルチュネ・ロ』。
こんな物を発射されたらこの町が・・・いや、この島がなくなってしまう・・・」
後藤「さぁ・・・手出しできまい・・・。ひっひっひ・・・さぁ、さぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁ!」
野幌「ぐっ・・・システム起動したのに、これじゃ手がだせない・・・なにぃ!機体が!」
平岸「機体が、引き寄せられる・・・・!?馬鹿な!そんなはずは!」
後藤「『フォルチュネ・ロ』の力よ・・・お前達を亜空間に引き込んでやるわぁ!!」
◆『フォルチュネ・ロ』の力が段々増してくる
雅彰「これじゃ、立ち向かえない!」
須桜「・・・絶対運命」
風吹「黙示録・・・。違う!絶体絶命だろ!
・・・ちぃ!ブースター逆噴射しても引っ張られる!!」
後藤「むきょきょきょきょ!これで最後だ!」
◆だが、若干二名の女性がほくそ笑む
暁「・・・んなもん怖くもなんともないよ」
後藤「なにぃ?恐怖のあまりにおかしくなったきゃ?」
マコト「そんな、よくわかんない物使って勝てると思ってるの、キチガイ野郎」
雨寺「テンマちゃん?マコトちゃん?」
暁「私は地獄を見た・・・親の死別、恋人の裏切り、兄との別れ。
・・・怖くない。もう怖くない。今でも私の心の中には希望と勇気と・・・」
マコト「兄貴の鋼鉄の魂の咆哮がぁ!ギンギン鳴り叫んでんだよ!いくぜぇ、発動!
カルマスパイラルシステムゥ!スイッチィィィ・・・オン!!」
◆カルマシステム発動、慌てる雅彰
雅彰「止めてください!そんなことしたら皆さんが!!」
野幌「上等だぜ・・・俺達には怖いもんなんかねぇもんな~。今まで俺らがそうだったように!」
平岸「そうですね・・・。戦いは嫌ですが、悪い人は大っ嫌いでしてね・・・僕達は!」
雨寺「・・・負けるだけは嫌だからね。命ごと、ぶつけてあげるわよ!」
風吹「俺は伊達に調子ぶっこいてんじゃねぇんだよっ!
てめぇみてぇなクソジジィ、虫唾(むしず)が走るぜ!うせろぉー!」
須桜「キチガイ、イクナイ・・・」
雅彰「皆さん・・・死なないで・・・」
暁「死なないよ、絶対に。私達は鋼鉄の申し子だからねv」
マコト「死んでたまるかって!兄貴・・・いくぜっ!」
後藤「貴様等ぁ!わけのわかんねぇ事ぬかしてんじゃねぇー!
食らえ、フォルチュネロ・スティンガー!!」
マコト「これが兄貴の、兄貴のハヅキング後継機!
Gハヅキングの力だぁ!咆哮っ!『獣神輪廻狂乱舞』!!うおりゃぁぁぁぁーー!!」
◆Gハヅキングが分離し、6体の『神機獣』がフォルチュネスティンガーに飛び込む
風吹「ぐっ・・・」
平岸「がぁぁぁっ・・・・」
野幌「のぉぉぉぉ!」
後藤「消えろ、消えろ!消えてなくなれ、こん畜生!!」
◆雅彰が呆然と惨事を見つめる・・・が須桜は微笑んでいた
雅彰「なぜ、微笑んでいられるんですか?須桜君・・・なんでですか!?」
◆須桜、指を鳴らし画面に指を刺し一言
須桜「Check(チェックmate(メイト・・・」
後藤「・・・ぬぁにぃ?」
◆6体の『神機獣』がフォルチュネスティンガーを打ち破る
暁「ぬぉぉりゃー!いけぇ!ヴリトラァー!」
雨寺「これで終わりよ!ティアマトさん・・・力を貸してぇ!」
マコト「貫け!キングホルス・スパイラスクラァーッシュッ!!」
野幌「有言実行ぅ!」
平岸「僕たちの命は・・・高いですよ!」
風吹「いーーーーーっ、やっほーーーい!!」
◆6体の『神機獣』が『ゼノ』に向かっていく
後藤「嘘でゃー!嘘だろーーーーーーーー!!!」
◆『ゼノ』大爆発
雅彰「・・・よかった」
◆雅彰、画面の前で安堵の息を漏らす・・・須桜は腰に手を当て牛乳を一気飲み
<世界救助管理センター・会議室>
雅彰「坂本マコトさんの身元が判明しました。やはり葉月さんの妹さんではないですね・・・」
暁「えー・・・そうだったの?なんかがっかり・・・」
雅彰「本名は風見ニナ。生まれて天涯孤独だったらしく、
色んな家を渡り歩き裏の結社に捕まってたみたいですね・・・」
雨寺「かわいそうに・・・」
平岸「・・・ここで雇いますか、長官秘書として?」
野幌「だけど、まだ葉月を兄として思ってるのはなんでだ?」
須桜「・・・多分、昔に優しくされた人に似てたんじゃない?」
風吹「んー・・・そうかもな。あれ?どうしたの、雅彰さん?」
雅彰M「な・・なんだ?この殺気は・・・。この大きなオーラ・・・なんだ、なんなんだ!?」
◆その直後、会議室の扉が開き暁とマコト、そして男が一人・・・
マコト「兄貴が来たよ~みんな~v」
◆他の面子、鳩が豆鉄砲食らった顔をしている・・・
雨寺「・・・え?」
平岸「・・・そん、な」
野幌「マジデスカァ?」
暁「兄・・・貴!」
風吹「あ・・・あっ」
須桜「・・・」
雅彰M「死んだ人間が・・・生き返る事なんてありえな・・・」
<雅彰の自室>
雅彰「いーーーーーーーー!!!・・・・はぁはぁはぁはぁ。ゆ、夢??」
◆威勢良く野幌登場
野幌「雅彰!起きたか?そうそう、見てくれよ!俺の自作で作ったハヅキング後継機、
『Gハヅキング』だ!葉月の後継機だし実際に造れねぇから、
登場パイロットもそうだな・・・坂本まことってのはどうだ?
いや~俺って作家になれるかな~。かーっかっかっかっか・・・・」
◆雅彰、喧々諤々で叫んだ
雅彰「ぎゃーーー!これは嘘か『真(まこと)』かーーーーーーーーー!!!」
平岸「・・・お後がよろしいようで・・・」
◆夢落ち、ご無礼い
外伝 弐の巻『激闘炸裂 神機獣(しんきじゅう)の咆哮 夢の彼方』
<世界救助管理センター・裏山の洞窟>
暁「なんでこんな都会の裏山に洞窟なんてあるのよ!」
雨寺「しょうがないじゃない、無理してるんだから・・・きっと・・・」
マコト「ここだよ!」
◆目の前に現れたのは一匹の機械鳥、二匹の機械龍、三匹の機械獣があった
風吹「な・・・なんだこれは・・・」
マコト「全部獣の形をしたロボット。これに乗り込んでキチガイ野郎をやっつけちゃおう!」
野幌「うぉぉぉぉ!燃えてきたぜぇ!最高のシチュエーションだー!」
平岸「ですが、操縦方法が・・・」
雨寺「・・・時間が無いわ。一発勝負でやりましょう!」
◆5人頷いたのち、各自乗り込んで行った・・・
マコト「ねぇちゃん、通信回線はどーやってやればいいの?」
暁「うっ・・・ひ、平岸さん?」
平岸「今設定しています・・・これでいいはず。聞こえますか、雅彰君」
雅彰「聞こえます!今はどちらにいるんですか?」
風吹「今はマコトちゃんが言ってたロボットの中ですよ。だけど、こんな物良くあったな・・・」
須桜「戦神機獣。鳥型戦闘機一機と龍型重機が二体、獣型重機三体で構成されたロボット。
合体構成は頭が鳥型戦闘機、一番大きい獣型重機が胴体、龍型重機が左右の腕、
残りの獣型重機が両足になる。身長124m、体重960t、巨体過ぎるし空も飛べる、
その名も神から授かった神獣さながらの雄雄しさ。武器は接近戦から遠距離まで様々。
合体後は6名胸部コクピットに集まる。歴代のスーパーロボットでは2番目だと思われる。
ちなみに一番はダイノガイアの362m67cm8mmである」
野幌「なんでそんな詳しい事知ってるんだよ、須桜!」
須桜「公式ホームページ・・・」
雨寺「【須桜の発言スルー気味で】・・・さて、名前何にしようか?」
野幌「お!始まったね~名前決め」
マコト「そんなことしてる暇なんてないじゃない!早く行かないと!」
平岸「急げば事を仕損じる、焦らないことです。
私の乗り込んだロボットと拓哉のロボットが似てますね・・・」
野幌「なら、『オルトロス』と『ケルベロス』でいいんじゃねぇか?俺のは『ケルベロス』」
平岸「了解です、拓哉」
雨寺「昂君の乗り込んだロボットが一番大きいわね・・・」
風吹「ですね~。ここが心臓部になりそうです。だとしたら・・・『ベヒモス』でいいかな?」
暁「んじゃ、私と弥生ちゃんが乗ったのは龍型だよね?」
雨寺「龍型なら・・・」
須桜「『ヴリトラ』と『ティアマト』・・・」
暁「んじゃ私は『ヴリトラ』にしよっかな。なんか気合入ってきたよー!」
雨寺「では私は『ティアマト』・・・。なんか懐かしいな、
ティアマトさん・・・貴方みたいな戦士の心で戦うわ!」
マコト「私はの鳥型は・・・『ホルス』でいいかな。太陽神ホルス!兄貴に負けないんだから!!
んでもって、頭に『キング』付けたらかっこいいよねw」
暁「いいねぇ~。『キングホルス』・『キングヴリトラ』・『キングティアマト』・『キングベヒモス』・
『キングケルベロス』・『キングオルトロス』。なかなかかっこいいねv」
風吹「んで、合体後はどーします?」
◆雅彰、ボソッと名前を口にだした
雅彰「戦神機獣(せんじん きじゅう) グレートハヅキング・・・」
野幌「・・・?どうした、雅彰?」
雅彰「なんとなく、です。先ほど坂本葉月さんの名前出てたし、
テンマさんそしてマコトさんの兄ですから名前を受け継いだらいいかなと・・・」
須桜「粋だね・・・」
平岸「葉月の意志、ここに受け継ぎましょう!」
雅彰M「正直、なんでそんな名前が出てきたんだろう・・・自分でも不思議だ・・・」
マコト「よし!発進だ!キングホルス、いっくぜー!!」
暁「操縦方法・・・ルシファリオンと同じ・・・。飛べー!キングヴリトラ!」
雨寺「ミオンガーと同じだっ!いける・・・いけるわ!
【スイッチを入れる音】セットアップ!キングティアマト、GET・READY・・・GO!!」
平岸「行きますよ、拓哉!」
野幌「OK、平岸!キングケルベロス、行くぜ!!」
平岸「平岸隆輔、キングオルトロス、でます!」
風吹「派手に行くぜー!キングベヒモスゥ!大いに発進だぜ!!」
◆山が大きく割れ六体の機獣が一斉に出てきた
須桜「・・・敵データ」
雅彰「詳細がまだわからない・・・。わかり次第連絡します!」
◆通信を受けた面々、久々の戦いで凛とた表情をしている
マコトM「兄貴の力、私に貸して!」
<都内某所>
◆後藤博士が乗る『ゼノ』。助手は心配そうに通信で呼びかける
前田「博士!やりすぎです!止めてください!!」
後藤「ひゃーひゃっひゃっひゃっひゃ!【聞いていない】」
前田「これ以上破壊したら復旧に時間かかるんですから!」
後藤「どかーん!ぼーん!ががががががー!ひゅー!【聞いてないし子供のように遊ぶ】」
前田「あぁ・・・。誰か止めてよ・・・。あっ!何か接近してきます!」
◆『マハ・リカーナ』の眼前に6体の機獣が立ちふさがった
後藤「きゃーははははは!・・・ん!なんだ獣め!邪魔する気きゃ!」
前田「博士・・・もう破壊活動を楽しんでる・・・」
マコト「待て!これ以上、あんたの好きなようにさせはしない!」
暁「人を簡単に裏切り!」
雨寺「人を弄び!」
平岸「破壊の限りを尽くし!」
野幌「その軽んじた行動!許し難し!!」
風吹「てめぇみていな奴、のさばらせねぇんだよ!」
マコト「今ここに6体の神機獣!天に、地に、咆哮が木霊する!」
雅彰「戦神機獣!熱血合体!グレートハヅキィィィィイング!」
◆6体の神機獣が合体していく
前田「あぁ!もしかして、あの子に預けたロボットだわ!」
マコト「貴様に誠(まこと)の鉄槌を叩きつける!戦神機獣ぅ!グレートハァァァァヅキング!!」
後藤「やかましい!わしの遣ったロボット使ってからに!横領だ!横領!職権乱用だ!!」
暁「なんか間違ってないような気がしないでもないけど・・・」
風吹「だけど、武装は何付いてんだ?」
須桜「名称:G(グレート)ハヅキング。武装はハヅキングの武器とシモツキバスターの武装をコピー済み。
運動性はキサラギカイザー並で破壊力はルシファリオン、ハヅキング以上。
燃費はソーラーエネルギーとアトミック。水陸空宇宙でも使える万能型。
6人の意思が一緒になった時、最大限の力を発揮できるがパイロットの体力も奪ってしまう。
神に近い獣ばかりなのでしょうがないと言えばしょうがない。」
雅彰「・・・どこからそんな情報を?」
須桜「・・・取説」
マコト「あったっけ?そんな物。まぁいいや!貴様をぶち倒す!」
後藤「ワシを止められるかや!クロス・ブラスチャー!!」
◆『ゼノ』の胸部から二本の光線が交差してGハズキングの向かう
マコト「よっしゃ!Gハヅキング・ブラスター!!」
雨寺「両肩開放!はっしゃー!!」
◆Gハヅキングの両肩の砲門が開く『ゼノ』のブラスターにぶつかる
平岸「余裕ですね。波状攻撃で行きましょう!」
野幌「よっしゃー!どれにしようかな~・・・
よし!これだ!Gハヅキィィィィング!バズーカー!」
◆両手にバズーカが転送。実弾とビームが『ゼノ』を襲う
後藤「へぎゃっつ!」
前田「博士!・・・だ、だいじょうぶですか!?」
後藤「んがっと!まだまだ・・・にゃぬ!!」
暁「Gハヅキングゥ!ブレェェェド!!チェストー!!」
◆『ゼノ』が怯んだ隙にGハヅキングが急接近。咄嗟に盾で防ぐ
風吹「防げるかな!まだまだ叩き込んでやるよー!!」
後藤「なんとー!なんでここまで動かせるとわー!うぬぬ・・・うきゃぁぁぁー!」
◆けたたましい悲鳴と共に蹴り飛ばして間合いを空けた
マコト「ちぃっ!・・・うぉーーりゃー!Gハヅキィィィングッ!グレェェェイブッ!!」
前田「もう止めてください!これ以上は『ゼノ』が持ちません!!」
後藤「これからが面白くなるんじゃい!『甲杢(こうもく)』!『造跳(ぞうちょう)』!
『侍石(じごく)』!『汰紋(たもん)』!わしゃの力になりやがれー!」
前田「それは・・・止めてください、博士!それを使ってはぁ!」
後藤「やかましいぃ!さぁ来い!坂本に荷担する奴らめが!」
暁「なんだ、なんだ!?変な奴が4匹出てきたけど・・・。」
雨寺「その前に5対1だと勝ち目無いんじゃない?」
平岸「そんな事言ってる暇はありません。雅彰君、解析願います!」
雅彰「只今解析中です。・・・こ、これは・・・」
野幌「どうした!雅彰!!」
雅彰「これは・・・実態が無いんです!電波で作られたホログラフです!」
風吹「って事は・・・何も効かないって事か!?」
マコト「電脳守護神【サイバーガーディアン】・・・って事?うわぁっ!!」
◆『甲杢』『造跳』『侍石』『汰紋』がGハヅキングへ多重攻撃を畳み掛ける
平岸「電波で作られる虚像・・・対策はないか!」
野幌「何とかならないのか、陣(じん)!!」
風吹「居ないですよ!神楽さんの真似をしないで下さい!!
ってかこのままじゃいくらGハヅキングでも持ちませんよ!!」
暁「なら本体ぶっ壊す?」
雨寺「それが一番早いけど・・・どうにかしてこの四体を振りきらなきゃ!」
須桜「・・・でんぱゆんゆん」
風吹「そこで電波だしてもしょうがねぇだろ!」
後藤「ワシも加勢しようかのう!きしゃーーー!」
雅彰「これ以上のダメージを受けたら・・・!」
マコト「やーっかましぃー!こんなんで・・・やられるアタイとGハヅキングじゃない!
こんなところで、負けないんだから!!」
前田「これなら、勝てるけど・・・これ以上の破壊活動は不味いわよ・・・どうしましょう・・・ん?」
◆前田の背後に人の気配を感じた・・・
後藤「あーひゃっひゃっひゃっひゃ!愉快痛快ビンゴビンゴ!!・・・どうした、前田?」
前田「ひー・・・ささささささ・・・・さか・・・もぉーーーーーーーーー!!」
◆通信が途絶えたと同時に、4体の電脳守護神も消えた
須桜「消えた・・・」
雅彰「消えましたね・・・。【我に返る】今なら反撃できます!」
◆それと同時に暁の胸のタトゥーが疼いた
暁M「なに!?この疼き・・・。けど、暖かい・・・何だろう、この感覚。もしかして!」
マコト「兄貴っ!!兄貴が助けてくれたんだ!」
雨寺「葉月が!?そんな訳・・・」
暁「・・・ありえるかも。もしかしたら兄貴が助けてくれたのかも、ね」
野幌「なんだかわかんねぇけど、やっちまうぞ。平岸いけるか!」
平岸「了解です。Gハヅキングナパーム、発射!」
◆両脚部から多数のミサイルが発射される
後藤「うぐぎゃー!」
須桜「・・・あぼーん、あぼーん」
風吹「危険な言葉を発するな!こちらからも行くぜ!
マコトちゃんよろしく!射出ぅ!Gハヅキーング!斬牙刀(ざんがとう)!羅愕刀(らがくとう)!」
マコト「よっしゃ ...
マコト「よっしゃー!ぶった斬る!必殺ぅ!
発破烈空(はっぱれっくう)・翔龍剛麟斬(しょうりゅうごうりんざん)!!」
後藤「何のぉぉぉ!!」
◆ゼノ、自分の剣で受け止めたが粉砕
雨寺「なんてしぶといの!・・・けど、これで最後よ!今までの悪行、私達がきっちり返してあげる!」
須桜「・・・最終必殺技にうってつけがある。名前は『獣神輪廻狂乱舞(じゅうしんりんねてんしょう)』
一度合体を解除してカルマシステムを起動した後、『神機獣』の力を解放し体当たりをする」
野幌「どっかの獣合体ロボちっくだけど・・・やるか!」
風吹「よっしゃー!いきますか!雅彰さん、ナビお願いします!」
雅彰「了解です。・・・もしやGハヅキングのエネルギーって」
須桜「・・・スパイラルダスト」
雅彰「こ・・・これが・・・。よし!スパイラルダスト正常、
スパイラルエネルギー安定、機体能力・オールグリーン!」
暁「よっしゃ!行くわよ、みんな!」
平岸「カルマシステム起動!」
後藤「何をするんぎゃが!ワシから盗んでおきながら使いこなしおってからにぃ!
こちらも奥の手をだすんば!」
◆『ゼノ』、腹部・脚部開門。そこには暗闇の世界が広がっていた
雨寺「漆黒・・・?もしかして、『フォルチュネ・ロ』!そんな物まで搭載してるの!?」
後藤「よくしっておらるるな。ワシが開発した秘密兵器・・・」
雅彰「知っています・・・。永遠の黒、永久機構と呼ばれるシステム・・・『フォルチュネ・ロ』。
こんな物を発射されたらこの町が・・・いや、この島がなくなってしまう・・・」
後藤「さぁ・・・手出しできまい・・・。ひっひっひ・・・さぁ、さぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁ!」
野幌「ぐっ・・・システム起動したのに、これじゃ手がだせない・・・なにぃ!機体が!」
平岸「機体が、引き寄せられる・・・・!?馬鹿な!そんなはずは!」
後藤「『フォルチュネ・ロ』の力よ・・・お前達を亜空間に引き込んでやるわぁ!!」
◆『フォルチュネ・ロ』の力が段々増してくる
雅彰「これじゃ、立ち向かえない!」
須桜「・・・絶対運命」
風吹「黙示録・・・。違う!絶体絶命だろ!
・・・ちぃ!ブースター逆噴射しても引っ張られる!!」
後藤「むきょきょきょきょ!これで最後だ!」
◆だが、若干二名の女性がほくそ笑む
暁「・・・んなもん怖くもなんともないよ」
後藤「なにぃ?恐怖のあまりにおかしくなったきゃ?」
マコト「そんな、よくわかんない物使って勝てると思ってるの、キチガイ野郎」
雨寺「テンマちゃん?マコトちゃん?」
暁「私は地獄を見た・・・親の死別、恋人の裏切り、兄との別れ。
・・・怖くない。もう怖くない。今でも私の心の中には希望と勇気と・・・」
マコト「兄貴の鋼鉄の魂の咆哮がぁ!ギンギン鳴り叫んでんだよ!いくぜぇ、発動!
カルマスパイラルシステムゥ!スイッチィィィ・・・オン!!」
◆カルマシステム発動、慌てる雅彰
雅彰「止めてください!そんなことしたら皆さんが!!」
野幌「上等だぜ・・・俺達には怖いもんなんかねぇもんな~。今まで俺らがそうだったように!」
平岸「そうですね・・・。戦いは嫌ですが、悪い人は大っ嫌いでしてね・・・僕達は!」
雨寺「・・・負けるだけは嫌だからね。命ごと、ぶつけてあげるわよ!」
風吹「俺は伊達に調子ぶっこいてんじゃねぇんだよっ!
てめぇみてぇなクソジジィ、虫唾(むしず)が走るぜ!うせろぉー!」
須桜「キチガイ、イクナイ・・・」
雅彰「皆さん・・・死なないで・・・」
暁「死なないよ、絶対に。私達は鋼鉄の申し子だからねv」
マコト「死んでたまるかって!兄貴・・・いくぜっ!」
後藤「貴様等ぁ!わけのわかんねぇ事ぬかしてんじゃねぇー!
食らえ、フォルチュネロ・スティンガー!!」
マコト「これが兄貴の、兄貴のハヅキング後継機!
Gハヅキングの力だぁ!咆哮っ!『獣神輪廻狂乱舞』!!うおりゃぁぁぁぁーー!!」
◆Gハヅキングが分離し、6体の『神機獣』がフォルチュネスティンガーに飛び込む
風吹「ぐっ・・・」
平岸「がぁぁぁっ・・・・」
野幌「のぉぉぉぉ!」
後藤「消えろ、消えろ!消えてなくなれ、こん畜生!!」
◆雅彰が呆然と惨事を見つめる・・・が須桜は微笑んでいた
雅彰「なぜ、微笑んでいられるんですか?須桜君・・・なんでですか!?」
◆須桜、指を鳴らし画面に指を刺し一言
須桜「Check(チェックmate(メイト・・・」
後藤「・・・ぬぁにぃ?」
◆6体の『神機獣』がフォルチュネスティンガーを打ち破る
暁「ぬぉぉりゃー!いけぇ!ヴリトラァー!」
雨寺「これで終わりよ!ティアマトさん・・・力を貸してぇ!」
マコト「貫け!キングホルス・スパイラスクラァーッシュッ!!」
野幌「有言実行ぅ!」
平岸「僕たちの命は・・・高いですよ!」
風吹「いーーーーーっ、やっほーーーい!!」
◆6体の『神機獣』が『ゼノ』に向かっていく
後藤「嘘でゃー!嘘だろーーーーーーーー!!!」
◆『ゼノ』大爆発
雅彰「・・・よかった」
◆雅彰、画面の前で安堵の息を漏らす・・・須桜は腰に手を当て牛乳を一気飲み
<世界救助管理センター・会議室>
雅彰「坂本マコトさんの身元が判明しました。やはり葉月さんの妹さんではないですね・・・」
暁「えー・・・そうだったの?なんかがっかり・・・」
雅彰「本名は風見ニナ。生まれて天涯孤独だったらしく、
色んな家を渡り歩き裏の結社に捕まってたみたいですね・・・」
雨寺「かわいそうに・・・」
平岸「・・・ここで雇いますか、長官秘書として?」
野幌「だけど、まだ葉月を兄として思ってるのはなんでだ?」
須桜「・・・多分、昔に優しくされた人に似てたんじゃない?」
風吹「んー・・・そうかもな。あれ?どうしたの、雅彰さん?」
雅彰M「な・・なんだ?この殺気は・・・。この大きなオーラ・・・なんだ、なんなんだ!?」
◆その直後、会議室の扉が開き暁とマコト、そして男が一人・・・
マコト「兄貴が来たよ~みんな~v」
◆他の面子、鳩が豆鉄砲食らった顔をしている・・・
雨寺「・・・え?」
平岸「・・・そん、な」
野幌「マジデスカァ?」
暁「兄・・・貴!」
風吹「あ・・・あっ」
須桜「・・・」
雅彰M「死んだ人間が・・・生き返る事なんてありえな・・・」
<雅彰の自室>
雅彰「いーーーーーーーー!!!・・・・はぁはぁはぁはぁ。ゆ、夢??」
◆威勢良く野幌登場
野幌「雅彰!起きたか?そうそう、見てくれよ!俺の自作で作ったハヅキング後継機、
『Gハヅキング』だ!葉月の後継機だし実際に造れねぇから、
登場パイロットもそうだな・・・坂本まことってのはどうだ?
いや~俺って作家になれるかな~。かーっかっかっかっか・・・・」
◆雅彰、喧々諤々で叫んだ
雅彰「ぎゃーーー!これは嘘か『真(まこと)』かーーーーーーーーー!!!」
平岸「・・・お後がよろしいようで・・・」
◆夢落ち、ご無礼い