たくさんの訪問者があり、弟と母は葬儀屋さんとの打ち合わせ、お寺さんへ戒名を頼みに、バタバタ過ごし、私は子供達の事、家事、枕花の手配……バタバタ過ごした。パパの事を思う時間もないほど忙しい。夕方2人の子供が義両親宅へ夫と向かった為、余裕が出来た。一気にパパとの思い出が詰まった家で、そこら中にパパの残像が浮かび、声を出して泣いた。良い看取りが出来た、子供達が不安がらないようにと我慢していたんだなぁーと思った。それからふとパパを思うと涙が止まらなくなる。
63歳という若さで無念だっただろう。孫の結婚式も参列出来ず、孫のランドセル姿も見れず……趣味の釣りも出来なくなり、好きな車も乗れなくなり、ギターも弾けなくなり、料理も出来なくなり……約15年の闘病、私の人生約半分が闘病しているパパなんだなぁー。ブワッと涙が出る。今日は娘の9歳の誕生日なのに。