前立腺癌は年齢が高くなるにつれて頻度が上がる典型的な高齢者の癌で、8割以上の患者が65歳以上の男性です。
治療法は、癌の進行度や年齢によって異なります。
早期の癌で年齢が若く体力があれば、摘出手術が可能です。
手術では前立腺と精嚢線、そして転移を防ぐために周囲のリンパ節を摘出します。
摘出後に、切断した尿道と膀胱を縫い合わせます。
術後1ヶ月ほどカテーテルを尿度に入れて回復を待ちます。
高齢者や進行癌、転移のある患者には、抗男性ホルモン療法が行なわれます。
この治療法では、手術か注射によって男性ホルモンの生産を抑制します。
女性ホルモンを内服するケースもあります。
癌の部位が広がっていても転移がない場合は、放射線治療を合わせて行なうこともあります。
抗男性ホルモンで効果がなかったり、効果がなくなってきたりした場合は、抗癌剤を用います。
放射線療法を併用することもあります。
前立腺癌は比較的発見されにくい癌で、高齢者であるほど多臓器と合併する頻度も高くなるため、定期的に検診を受けることが大切です。
「発見のされにくい前立腺癌の治療法」 → 前立腺癌 治療