――これが赤子の戦場だ。ママ、耳を塞ぐな。そいつはお前が選んだ“アンパンマン やわらかポロンポロン チャイム”の戦果だ。
「作戦開始は午前6時、目標は寝坊の抹殺だ!」
そんな司令が脳内で響く。まだ眠気が抜けない俺は、コーヒーよりも苦い現実を前にする。
目の前には小さな兵士が一人、いや一人というにはあまりに小さすぎる戦士がいた。
"息子"――あの笑顔はまるで天使、だがその手に握られた武器が光る。
“アンパンマン やわらかポロンポロン チャイム”、それが彼の最新装備だ。
お前はまだ戦場を知らないだろうが、これはただのチャイムじゃない。
持ち手は赤子の指先にフィットする設計。まるで「ママの小指の太さ」を狙い撃ちした精密工学の結晶だ。
だが、もっとも危険なのは、その音。
そう、軽く揺らしただけで「ポロン♪ポロン♪」と甘美な音が鳴る。これが何を意味するか、分かるか?
自分の力で音を生み出せる、これだ。
【第一の作戦】――「音の革命」
「ぅきゃぁ!」
作戦は開始3秒で成功した。小さな彼は、自分の手が世界を動かすことを知ったのだ。
赤子はその手でポロンポロンを握り、渾身の力で振り回す。
ポロン、ポロン、ポロンポロンポロンポロン!!
まるで交響曲の第1楽章だ。いや違う、これこそが「我が手で生み出した音の凱歌」だ。
人は"認識"を得たとき、成長する。自分が世界に与えた影響を知った赤子は、もう赤子ではない。
この瞬間、息子は世界を手に入れたのだ。
【第二の作戦】――「おもちゃは武器」
ママは歌う。
「あ〜なた〜の〜手で〜この世を変えて〜♪」
彼は即応した。なんと、彼は音楽に合わせてポロンポロンを振り出したのだ。
その動きの中に一瞬の躊躇いはなかった。
握る、振る、音を出す。この動きが彼の「手」と「頭」と「心」を一つにする。
教育ってのはな、指示じゃダメだ。
**「教えるな、やらせろ」**だ。
やらされたことは忘れるが、自分で気付いたことは忘れない。
【第三の作戦】――「反撃のサウンド」
だが、ここで"想定外の事態"が発生する。
ポロンポロンは武器である。
「ぃやぁ!」
彼の手が一瞬の間に閃光のように走り、俺の顔に“ポロン”が直撃したのだ。
――ッ!
「や、やるじゃないか...貴様、俺の思惑を超えてきたな。」
この瞬間、母は悟った。
これはただのチャイムではない。
「自分の意思を世界に示す道具だ」
赤子は世界に「音」を放つことで、自らの存在を証明する。
「俺はここにいるぞ!」
それを一音一音、確実に叩き込む。
【最終作戦】――「世界の終わり(音の果て)」
「もう寝かせてくれ……頼む……」
ポロン、ポロン、ポロン……
夜9時、戦いは続いていた。
彼は最後の力を振り絞り、ポロンポロンを鳴らす。音は小さく、だが確実に。
「ぅきゃ…きゃ…」
その笑顔は勝者の笑みだった。
彼は戦い抜いたのだ。
母は倒れた。いや、眠りについたのだ。
小さな兵士はポロンポロンを握り、静かに目を閉じた。
その手の中のチャイムは、ただの音ではない。
「世界を変える音だ」
彼はすでに、次の戦いに備えている。
【まとめ】
「アンパンマン やわらかポロンポロン チャイム」は、ただのチャイムじゃない。
赤子の"手"と"頭"と"心"を結びつける装置だ。
自分の手で音を生み出す"快感"は、子供の本能を目覚めさせる。
音に合わせて体が動き、動きが音を生む。
これが成長のサイクルだ。
もしこの地獄のような日々を味わいたいのなら、ポロンポロンを渡せ。
だが忘れるな、これは武器だ。
「この世の中で最も強力な武器は、赤子の手に握られた音だ」
これが、赤子の戦場だ。
お前もその音を聴きたければ、
ポロンポロンをその手に取れ。
――「アンパンマン やわらかポロンポロン チャイム」――
赤子の手には世界が宿る。


