中山道には木曽谷がある。

奥深い森の谷は

島崎藤村

「夜明け前」の書き出し

「木曾路はすべて山の中である」。

その通りの世界である。

Voice   of   iTaro

山に囲まれ
山が近い

日照時間が短く

谷間の村は、
ひっそりと佇んでいる。

上高地へと続く道は
この地とはおおよそ交わらない
トラックが無感情に
濡れた道路をひいて走っている。

宿場を抜ける道が
中山道。

関所跡や宿場跡が観光地として
お客を招いているが

その他は閉鎖的に
村人達の生活を守っている。

時を止めた村には
かつての人混みは想像できない。


自然の中に暮らす。
自然と共に暮らす。

日本の原風景が残る場所。

ひたすら流れる水の音が
時を止めてしまいそうである。



この地が、ミシュラン2つ星に選ばれた。

この地は、どのように変化してゆくのだろうか
やはり東海3県の喫茶店の数はすさまじい。

しかもサービスがユニークである。

「モーニング」はもとより
「おつまみ」まで
コーヒーについてくる。

厚切りのトーストが
定番らしいが
随所にこだわりや独自性を発見できる。

そしてマッチ。

Voice   of   iTaro

東京では見なくなった懐かしいものが
片隅で存在感を醸し出している。

コーヒーの薫りや味も千差万別。

拘り抜いたコーヒーで
客を魅了する店。

たった一人で
独自の焙煎に挑戦している
オーナー。



チェーン店の味に馴らされすぎた。

世界中、同じ味、同じ店 ?!


この不思議なことに疑問を
持たなくなると、
ちょっと変かもしれない。

もう一度、
コーヒーとの出会いについても考えたくなった。

コーヒーを中心に
独特の空気が漂い、人と人が会話していた。

至福の一服は、
そういうところにある。