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バラ苗専門店イタミ・ローズ・ガーデン 広沢章夫のブログ

イタミ・ローズ・ガーデンの様子やバラづくりのことなどを書いていきます

今日、火曜日は定休日。
昨日の雨のおかげで苗の水やりが不要となり、お客様宅へ直行でバラの植え込み作業に行ってきました。

以前に作られた大きな花壇二つ。
先に現調で掘ってみて、下まで良質の真砂土が入っている事を確認しています。
バラを植えたことがない土なので、そのまま使えます。バラは嫌地するので、以前バラを植えていた場所に植える場合は、土を取り替える必要があります。

一つ目がこの花壇。
ハタケニラというやっかいな雑草がはびこってしまっています。
こいつは球根でも種でも増えていくので、徹底的に取り除いておかないと。。。


表面の土ごと15cmぐらい取り除きます。



古い木の根っこやコガネムシの幼虫がたくさん出てきました。
これも丁寧に取り除きます。


約400リッター、表面の土を取り除きました。
下の方の土は堆肥も何も入っていない綺麗な真砂土。

バラは一度植えたら何十年もそこで育つ樹です。ですが、普通の樹木のようにただの土だけでは上手く根を張れません。なので、植え床は広く深く、しっかりと作っておく必要があります。バラづくりの基本です。

まず、30cmぐらい堀上げます。スコップの刃1枚分。


次に土壌改良資材を全体に積みます。

パーライト
真砂土は保水力が少ないので、パーライトを入れる事により、保水力を高められ、また気相の確保にも役立ちます。ちなみに、粘土質の土は保水力が高いですが、パーライトを入れる事により、排水性の確保や気相の確保が出来る便利な資材。植え床の土全体の10%程度の量を入れます。


長繊維ピートモス
何千年もかけて炭化した植物で、腐食酸が多く含まれ、気相の確保に役立ち、保水力もあります。
腐葉土のように数ヶ月で土に還ってしまうことが無く、長い間堆肥としての役割を果たしてくれます。コガネムシもこれは好きじゃないようです。1株当たり袋半分程度で良いですが、今回は花壇全面なので、3株に2袋使います。


わかば
牛糞、おが、バークを攪拌して何度も切り返して作られた品質の高い堆肥。C/Nが低く、若干の肥料成分をバランスよく含んでいます。微量要素も多く含むので、バラに最適な堆肥です。と言っても1年足らずで分解されてしまいますから、多量に使うと土がベタベタになって根詰まりを起こすので、全体の1割程度にとどめます。鉢植用の培養土よりもはるかに少なくて大丈夫です。

有機育ちペレット
植え付ける株は開花直前の鉢植え苗なので、今は肥料分を必要としません。だから、元肥としては効き目穏やかで長く効いて、土壌改良効果のある有機育ちペレットを使いました。量は1株当たり1kg計算ですが、植え床がものすごく大きいので、EC値は若干上がる程度。リン酸分が多いので、これからの根の張りを良くする目的の肥料です。ペレットにはゼオライトも混ぜてあるので、肥効の長続きが期待できます。全体に良く混ぜ込みます。

下半分の30cmはその場所でひたすら混ぜます。しっかり混ざるまで。

掘り上げた土は混ぜながら戻していき、さらに良く混ぜます。
今日は天気が良かったので、もう全身汗だく。


草花の土のように堆肥たっぷりのふかふかではありません。これがちょうど良いのです。
と言っても、かなり気相の多いふかふかの土ではあります。


半分弱、出来ました。
同様に、ひたすら掘って混ぜて…


植え床の出来上がり。
土は良く攪拌するとたくさん空気を含むので、かなり嵩が増えます。土壌改良資材を入れているのもありますが、最初より15cmぐらい地面が上がりました。
この段階で一度、平らにならしておきます。


植え込みを待つ鉢苗たち。
今回は、良く育つHT種ばかり全部違う品種で10本選びました。
兵隊並びにゆったりと植えて大きなHTらしい樹形にするため、花色と花形、そして樹形が出来るだけ揃うようにしています。


植え床に根鉢より少し大きい穴を掘って、植え込みます。
この時期の苗は、既に根でいっぱいでパンパン。でも、そのまま咲かせたいので、根をほぐさずにそのまま植え付けます。根をほぐすとどうしても細かい根は切れる可能性が高く、根が切れると一時的に水が上がらなくなるので、水涸れを起こしてしまいます。これだけ根鉢が出来ていても、植え付けたらすぐに新しい根は伸び出してきますので、そのまま植えてもちゃんと活着してくれます。


できました。
予報では1日曇りだったのに・・・めちゃいい天気で暑いです。
苗の間隔がかなり広く見えますが、これでいいんです。1年後にはすごい事になっているでしょう。。。たぶん。


長繊維ピートモスでマルチング。
植え付け時はまだ植え床の土面が大きいので、土の表面の乾きを防ぐのと土の温度の安定化、雨の跳ね返りでの葉の汚れ防止、雑草予防、見てくれを良くする、等の効果があります。
均一に敷き詰めて、軽く手のひらでトントンすると強風でも飛んで行きにくくなります。


しっかり水をやって完成。
通常は露地植えの場合、水やりはこの1回だけで、後は全く水やりはしないのですが、煉瓦で上げてある花壇なので、様子を見て乾くようだったら水をやります。植え床は70cmありますから、たぶん必要ないでしょう。


もう一つの花壇も同様に。こちらは背が高いので土の量も多く、植え床は80cmぐらいになります。花はだいぶ高い位置で咲くことになりますね。
日当たりも良い場所で、とても恵まれた環境です。

これだけの作業で朝から日暮れまで、今日は一人だったので、めいっぱいかかりました。
筋肉痛。

今日は一日中雨。

大きなカタツムリが壁をよじ登っています。



四季咲きのシュラブで、春~夏の花は濃いピンクの盃状咲き、秋の花はぐっと花弁数が増えてカップ咲きの赤に近い色。
ダマスク系の強い香りがあります。
明治時代に、この花から香料を取る試みがされた事もあるそうです。
日光という別名があるのですが、気温が下がって花の開きが遅くなる秋は花に日光に当たる時間が長くなって、赤色が発色し濃い色になるのです。花の開きが速い夏は赤が発色する前に散ってしまいます。
花枝が細長く秋の花は花弁数が多く重たくなるため、うつむいて咲きます。
というか、今日はずっと雨で、みんな下向いてます。


バラ苗
グルス・アン・テプリッツ 6号鉢植 2,500円
グルス・アン・テプリッツ 7号鉢植 3,000円


花弁が厚くて枚数も多く、ぎゅっと詰まった花。
ベルベット調の濃い赤と真っ白な裏弁が対照的で、いかにも重そうな、存在感のある花です。
枝は細めで花は重そうなのですが、比較的上を向いて咲きます。
花持ち良く、この状態でしばらく咲いていますが、開ききるとこんな感じ。


ぎゅうぎゅうです。
結構強い香りがあります。
花枝はそんなに長くなく、シュートは太長く伸びることがあります。


新苗鉢上げ株で小振りですが、花は一人前。

バラ苗
オジリア 6号鉢植 2,500円


マジェンタは、シュートの先にブーケのように房咲きになるので、豪華。
そのままだと枝が寝てしまうので、鉢植の場合は特に支柱で起こしてやらねばなりません。
秋の花はカップ&ロゼットで花弁数が多く、見応えがあります。
香りも強く、長い間楽しめます。
半つる性とまではいきませんがシュートは長く伸びるので、露地植えだと小さなオベリスクやアーチならば気長に仕立てることも可能です。


バラ苗
マジェンタ 6号鉢植 2,500円
マジェンタ 7号鉢植 3,000円