10月にはいりやっと食材も秋らしくなってきました。
9月の端境期をぬけてホッとしています。
9月末から10月頭に一瞬入荷するぼら子
ボラの卵巣です。
これを塩漬けにして干したものが唐墨です。
25年前(いや30年前だったか)、まだ唐墨を自家製で作る職人さんが少なかったころ、新橋「京味」さんで明らかに市販品とは違う唐墨が出てきました。ご主人西さんが「こういうもんは自分で作るもんです」とおっしゃり胸を張りました。神に言われて、翌年即実行に移しまし、それ以降ずっと作り続けています。
その時代、まだ自家製で唐墨を作る方は少なかったので1kg 8000-9000円くらい
15年前には15000円くらいに値上がりし、10年前には18000円、今年はとうとう20000円を軽く越えて24000円に
写真の分量で20万円です。
はぁぁぁぁ。。。。
でも、「今年は唐墨まだ?」というお客様のために20kgを塩漬けにしました。
この写真をみて「あっ!ミズダマだ!」と心躍らせる方は多分東北地方出身者か?
山菜の女王 ミズのムカゴです。
そう、ムカゴって秋も深まったころ現れるあのウサギのウ○チみたいなやつだけではありません。
天竜川の上流佐久間町の友人 藤本さんが採ってきてくれました。
山形出身の藤本さんは 故郷からミズを移植して自身の山で育てています。
ですから、ミズは東北のもの、地産地消じゃぁないじゃん。。。ともいえない、微妙な地産地消です。
地産地消というお題目よりも、友人が自ら採ってくれる食材って言うのが一番大事なのです。
築地でこの分量を買ったらきっと冷や汗。