あこがれのイタリア生活日記 -43ページ目
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トリノの桜

SAKURAa.jpgトリノでは、3月はじめから暖かい日が続き、小ぶりながらも桜が咲きだしました。

周りを見回すと、ミモザの黄色い花に混ざって、桜のピンク色の花をあちこちで見ることができます。

日本と違うのは、こちらでは何本もの桜の木が並んでいっせいに花をつけるといった豪華さはなく、1本、1本が別々に植えられていて、可憐な花を咲かせているといった感じです。

週末には、家の近くのポー川のほとりに咲く桜をみながらベンチに腰掛けて本を読んだり、散歩したり、自転車に乗ったりと、のんびりと優雅に時間を過ごすことができます。

私はあまりのお天気の良さにつられて、何度もお花見に出かけ、大好きなノッチョーラ(ヘーゼルナッツ)やピスタッキオ(ピスタチオ)のジェラートに舌鼓を打ち、日本では味わえない平和な満足感に浸ることができました。

「Buon pomeriggio!」(素敵な午後を過ごしてくださいね)という声があちこちから聞こえてくるのも微笑ましい光景です。

スピリチュアルに目覚めた大晦日

DSCF0035.JPG季節はすっかり春なのですが、大晦日の話をします。

大晦日はどこもレストランは特別料金で値段が跳ね上がるとかで、イタリア人の多くはホーム・パーティーで年を越す人が多いという話。
私はラッキーにも知り合いのイタリア人宅のパーティーに誘われたので、日本から遊びに来ていた友達もいっしょに参加しました。持ち寄りで、ワインやシャンパン、チョコレートやパネトーネを持参。カウントダウンパーティーといってもなんだか知らないうちに2008年を迎えていたって感じ。

いっせいに「Auguri!」「Buon Anno!」(新年おめでとう!)といってほっぺにたくさんのBaci (キス)。

あとはみんなディスコダンスに酔いしれておりました。私たちの知り合いのドラッグ・クイーンの彼氏が女装してパーティーに参加。服もエレガントで身のこなしがなんともセクシー。このドラッグ・クイーンの彼氏、あ、いえいえ、彼女、と彼女のお相手にぴったりの三枚目のイタリア人男性のダンスが大うけ。踊って笑ってこんなに楽しい新年を迎えたことはあるかしらん?と、日本からの友達もおおはしゃぎでした。

ところで地下のワインセラーで行われたこのパーティー。後で写した写真を良く見たら白い丸い輪のようなものがたくさん写っていました。なんでもこれは光球体らしく、魂だそうです。スピリチュアルに目覚めると精霊が姿を見せるとか。なんとも不思議な体験をしました。

フランスはすぐ近く!Briancon

Briancon3.JPGBriancon.JPG

12月31日はとても天気がよかったので、少し遠出をすることになりました。
トリノから西方向におよそ100km車で走るともうそこはフランス領です。
トリノオリンピックのときに使われたウインタースポーツ&リゾート地も近くに点在していて、山の中をくぐりぬけていく感じです。
今年は去年よりずっと寒いといわれていたので、さぞかし雪もたくさん積もっているかと思いきや、昨年同様、雪は山のてっぺんだけであとはすごく少なくて驚きでした。スキー場も日本の年末年始の混みようとは打って変わって人はそれほど多くなく、スキーを十分楽しみたい人たちにはもってこいです。

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さてさて、一時間半くらいのドライブで、山麓にある小さな村、Briancon(ブリアンソン)に到着です。

angelo.jpg

門をくぐりぬけると小さな坂道が続き、道の両側には可愛らしいお店がずっと並んでいます。いろんな香りのついた石鹸、ラベンダーを使った芳香剤、かわいらしい絵柄の食器や花瓶、明るい色彩の置物、デザインが可愛いトースターやスタンド、可愛いエンジェルの置物などなど。食べ物では、チーズフォンデュやクレープのレストランやカフェがたくさんありました。

坂道を下ってつきあたったところで、一瞬足が停止。雪をいただいた山の景色のパノラマが目の前に広がり、これこそ絶景と呼ぶべき眺めでした!



ここBriancon(ブリアンソン)は、山の景色を満喫し、ウインドーショッピングに実際のお買い物にと楽しみ一杯のところです。

私たちは昼食にクレープを食べました。私は野菜のクレープにしましたが、あっさりとした味わいで日本のお好み焼きのようでした。7ユーロ也。

お腹も一杯になり、時計を見るともう午後3時をまわっていました。この日の観光はこれで終了。トリノからフランスは本当にすぐ近くです。

トリノ観光

少し出遅れましたが、今年の初めに振り返って日記をスタートしたいと思います。
年末年始にかけて日本から友達が遊びに来たので、トリノ観光を少しすることにしました。そういえば、日本語のガイドブックには、トリノはあまり詳しく紹介されていないのが残念です。観光客はあまりトリノには来ないと思っていましたが、それはまちがいで、日本人の観光客が少ないだけで、かなりどこも混み合っていました。
トリノの中心に位置するPiazza Castello(カステッロ広場)にあるPalazzo Reale(王宮)を見学しようと思って中に入ったらすごい人!列に並んで、なんでも今晩のチケットを予約しているとか。ここは早々にパスして、次にすぐ近くにあるPalazzo Madama (マダマ宮殿)と宮殿内にある市立古代美術館へ。この宮殿のパンフレットによれば、元々はローマ時代の門であったのが、中世に小さい砦になり、15世紀にはアカイア家諸侯の后の宮殿となった。17世紀と18世紀にはサボイア家の宮殿として使われ、(中略)1934年にはトリノ市立古代美術館となり、現在に至る。と、なっています。この美術館、中世から17世紀までのピエモンテを中心とした美術品が一杯で、かなり見応えあり!7ユーロ50と、やや値段も高いのですが、見る価値は十分にあります。
ちなみに美術館に入る前に、マダマ宮殿と美術館の簡単な歴史についてビデオで紹介しているのですが、これがなかなかよかったです。どこにいってもそうですが、やはりバックグラウンドを少し知っておくと、楽しみも倍増します。
途中でカフェテリアに入ったのですが、ここはかなり高級でした。飲み物、パニーニやペストリーなどすべて通常のカフェやバールでの値段の倍くらいでした。(たとえば、カフェ2ユーロ、紅茶4ユーロ、ペストリーで2.5ユーロ、パニーニで4ユーロなど。パリでカフェに入るとこのくらいするとのことです。)
この後、又別の美術館に行く予定だったのですが、中心街のほとんどの店舗が日曜日なのに開いていたため、急遽買い物をすることになりました。年末まではイタリアでもお買い物をする人が多いため、開店するところが多いとか。トリノはチョコレートがおいしいのでも有名。カステッロ広場にある有名なカフェ&チョコレート屋さんのBaratti & Milano (バラッティ&ミラノ)でチョコレートのおみやげを買い、最後に暖かい飲み物でも。。と思い、Caffe’ al Bicerin (カフェ・アル・ビチェリン)へ。ピエモンテで有名なチョコレートとコーヒーをブレンドしてミルクをのせた濃厚なビチェリンという飲み物の発祥地が、1763年に創業のこの老舗カフェ。世界的に有名でいつも混んでいるのですが、この日は格別。あきらめて普通のカフェでビチェリンをいただきました。濃厚でも甘すぎることがなく、疲れて冷えた体を温めるのにはもってこいの飲み物です。
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