なぜ人工膝関節手術後に杖が必要か? | 痛くない人工膝関節手術3

痛くない人工膝関節手術3

人工膝関節手術の紹介、メカニズムの説明を行います
300本以上のビデオをyoutubeで見られます
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二足歩行の恐竜は大きな筋肉で股関節、膝関節を固定し、体を支えている。
尻尾で上体とバランスを取り、膝の曲がりで重心位置を調節している。


チンパンジーは木登りするので、大きな筋力が必要。
ヒトは平地を歩くだけで筋肉はそういらない。直立二足歩行でバランスを取り筋力を使わず歩ける。

しかし、膝がチンパンジーのように曲がると、筋力で体を支えるため、筋力が4倍必要。

膝が内反して膝関節内側が不安定になると、筋力はさらに2倍必要。

人工膝関節手術で、筋肉、靭帯を切離、剥離すると、体を支える力が落ちる。

手術で脚短縮し、筋肉靭帯が緩むとさらに膝は不安定になり強い力で膝を支える必要がある。
年を取ると筋力も50%以上落ちる。
だから、歩く時に体を十分支えられないので杖が必要。
手術時に筋肉靭帯を全く切らず、脚延長して下肢を支える、軟部機構を正常に戻せば、筋力を使わず体を支えられる。

変形性膝関節症で膝が曲がるのはハムスリングスが緩むか、手術時に切離し機能しないからです。

体を起こすのは大殿筋、維持するのはハムストリングス。体を少し前傾すれば、骨盤が前傾しているため、体は直立位に維持されます。

人工膝関節手術で筋力が落ちると歩行器を押さないと歩けません。

右のようにハムストリングス、腓腹筋の付着部を傷めると、膝屈曲、べた足で、重心を後ろに残して、ハムストリングス逃避性歩行になります。
真ん中のように、大腿四頭筋、ハムストリングス、腓腹筋を傷めず、筋肉の緊張を正常に戻して手術すれば、膝を伸ばし、前傾位で、杖なしで速く歩けます。