自動車整備士駆け込み寺 喝っ!

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ヤフーブログからの引っ越しです。

他のブログに再移行の予定でしたが、今の時点では無理だということがわかりましたので、このアメーバブログにて本稼働します。

 

 

 

エンジン警告灯が点灯しダイアグコードP0335(リングギヤ断線)を表示するという平成22年式マーチ(AK12CR12)が同業者から持ち込まれた。

 

この「リングギヤ断線」とは、日産の分かりずらい呼び名でり、簡単に言えば「クランク角センサー(POSセンサー)系異常」のことである。

 

以下、分かり易いようにPOSセンサーはクランク角センサーにする。

 

ダイアグノーシスで異常コードを表示した時は、比較的楽な事例が多いのだが、この車はかなりの高難度トラブル事例であった。

 

元々は同僚が調べていたのだが、再入庫後から手伝うことにした。

 

 

話を聞くと、元々はオーバーヒートを起こしたので中古のエンジンに載せ替えたそうである。

 

交換前にこの不具合があったのかと聞くと、無かったとのこと。

 

という事は、今回の作業に中に原因があるはずであり、簡単に原因が見つかるだろうと思ったのだが・・・・・

 

 

依頼者の工場でエンジン交換後、試乗を行っていたらエンジン警告灯が点灯しP0335のトラブルコードを表示するようになった。

 

クランク角センサーを点検すると、先端に傷が入っていたのでこれが原因だろうということで社外品に交換。

 

試乗すると問題なかったので納車したのだが、約2週間後にエンジン警告灯が点灯。

 

ダイアグノーシスを調べると、はやりP0335のトラブルコードを表示。

 

もしかしたら前回交換した社外品のクランク角センサーが悪いのかもしれないと思い、純正のクランク角センサーに交換し納車。

 

 

するとその3日後にエンジン警告灯が点灯。

 

またまたP0335を表示。

 

 

これ以上は分からないという事で依頼された。

 

 

 

異常コードを消去し、正常コードになったことを確認し試乗に出かけた。

 

 

しばらく走行したが、エンジン警告灯が点灯することはなかった。

 

依頼者の話では、冷機時のほうが出やすいという事で、次の日に調べることにした。

 

 

 

翌日、エンジンが冷機状態から試乗に出かけたのだが警告灯は点灯しなかった。

 

工場に戻り、念のためダイアグノーシスを点検するとP0335を表示。

 

それも1トリップで検出していた。

 

警告灯の点灯は無かったと思うので、このP0335のコードを調べると、検出は2トリップになっていた。

 

つまり、2回連続のドライビングで異常を検出しないと警告灯は点灯しないようである。

 

こんなに大事なセンサーなのに2トリップ?

 

 

その時のフリーズフレームデータを見ると、冷却水温は23℃、エンジン回転1250回転で異常を検出していた。

 

やはり冷機時に異常検出をしていた。

 

 

 

もう一度、エンジンを冷やしてから試乗することにした。

 

 

 

エンジンが冷えたと思う頃に試乗に出かけると、今度は比較的にすぐにエンジン警告灯が点灯。

 

ダイアグノーシスはやはりP0335を表示。

 

 

エンジンを交換してからトラブルが発生。

しかし、クランク角センサーは新品に交換。

ワイヤーハーネスやエンジンECUは元々の車の物を使っている。

クランク角センサーのローターも元々の物に交換している。

 

なのになぜP0335を検出するのか?

 

交換したエンジンに原因があるのか?