先月の話ですが、自民党本部で「ジビエを食べる会」なる行事が開催されたんだそうな。
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党鳥獣被害対策特別委員会(委員長・武藤容治衆院議員)、鳥獣捕獲緊急対策議員連盟(会長・二階俊博衆院議員)、鳥獣食肉利活用推進議員連盟(会長・石破茂衆院議員)は6月20日、党本部で「ジビエを食べる会」を開催し、党所属国会議員ら約120人が、有害鳥獣であるシカやイノシシの肉を使った料理を楽しみました。
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これって、確か、なんか毎年やってんのかね。
記事の後半でこう書いてあります。
「捕獲されるシカやイノシシの約1割程度しかジビエとして流通されていない現状を踏まえ、実際にジビエ料理を楽しみ、利活用の可能性について理解を広めることを目的に行われました」・・・だって。
おぃおぃ・・・
此奴等、現実の問題点がどこにあるのか、ちぃ~・・・っとも、なにひとつ、全っ・・・っ然わかっとらんのぢゃないのかね
あのなぁ・・・狩猟歴7年の現役ハンターとして言わせてもらうとだな。
圧倒的大多数の猟師は、ちゃんと仕事を持っていて、趣味とか副業とか、必要に迫られての範囲で狩猟や駆除をやっているわけ。
ちゃんと仕事を持っているんだから、食肉製造業や食肉販売業の許可なんか取得できないし、取得する気も無い。
でも、食肉製造業と食肉販売業の許可を持っていなければ、獲った鹿や猪の肉を販売することはできない。
すると、獲って処理したお肉の行き先は、自分たちで食べるのの他には、友人、知人、ご近所さんにお裾分けして終了ってことになるのが通常です。
あとは、猟師の中でほんの一部の、食肉販売と食肉製造の設備をちゃんと持って、許認可も得ているごく少数の猟師さんだけが、獲った肉をレストランなどに卸しているに過ぎないのが実情なんです。
ということは、つまり、ジビエの肉が大々的に流通し、ジビエ料理を流行させるなんてぇことは、現行法制下、現行制度下では土台無理なワケ。
そういう根本的な制度の問題も理解しないまま、ただ単にぼたん肉やもみじ肉食べて「美味しいね」とか言ってるだけでは、な~んの解決にもなりゃしません。
こんなイベントいくらやったって、ンなもんはただのマスターベーションです。
政治家としては、仕事していることになんて何にもなりゃしませんわや。
せめて、有害鳥獣捕獲活動に国からの補助金をもっとたくさんつけてくれるのなら、駆除活動ももっと進むんでしょうけれど・・・。
あるいは、各県猟友会の各支部に1台ずつ、長野トヨタが開発したジビエカーを配備し、特例法かなんかを成立させるなどすれば、あるいは野生動物の肉を大々的に流通させることは可能かもしれません。
でも、まぁ、そこまでやる気のある政治家がいるとは、とてもぢゃないけど、思えませんわな。
狩猟免許を持っている神奈川県選出の議員である牧島かれんだったら、もう少し役に立つかもと思ったけれど、LGBT法関係で超絶大バカだってわかっちまったし・・・。
はあぁ~~~ぁ・・・なんだかなぁ・・・