わぢゃぢゃぁ~。
あっちこっちでノロ感染かと思ったら、次はカンピロバクターで、そうかと思ったら今度は宮城でアニサキスに当たっちゃいましたか。
はい、東北放送のネット配信から。
*************
アジの刺身でアニサキス食中毒 宮城・富谷市
5/14(火) 19:24配信 東北放送
5月11日、宮城県富谷市のスーパーマーケットで購入した刺身を食べた男性が、腹痛を訴え、胃から寄生虫のアニサキスが見つかりました。県は、この店を、1日の営業停止処分としました。
営業停止処分を受けたのは、宮城県富谷市大清水2丁目のスーパー「ビッグハウス富谷店」です。県によりますと、5月11日このスーパーでアジの刺身を購入し食べた富谷市の36歳の男性が、腹痛を訴え、医療機関を受診したところ、胃から寄生虫のアニサキスが見つかりました。男性は、既に回復しているということです。県では、このスーパーが販売したアジの刺身が原因と断定し、14日に1日の営業停止処分としました。県内で、アニサキスによる食中毒は、2019年に入って初めてです。県では、「アニサキスは、1センチから3センチほどで白っぽい色をしているので、刺身を食べる時には、見てよく確認する」などして、予防してほしいと話しています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190514-00000007-tbcv-l04
*************
「アニサキスは、1センチから3センチほどで白っぽい色をしているので、刺身を食べる時には、見てよく確認するなどして、予防してほしい」
・・・って、おいおいっ
宮城県庁さんよぉ、普通の素人にそれを要求するのは酷ってもんでしょーよ
しっかし・・・
アニサキスは・・・ねぇ。
アニサキスというのは、海水中で卵が孵化してオキアミに食べられます。
このオキアミを海産魚やイカなどが食べ、さらにこれらを鯨や海豚などの海産哺乳類が食べます。
まぁ要するに食物連鎖の一つです。
で、最終的に海産哺乳類の胃袋内で成虫になり、糞便とともに卵が海水中に排出されます。
これがアニサキスの生活環・発育環なのです。
で、アニサキスが寄生している海産魚やイカなどを食べると、人間に感染します。
通常、アニサキスは海産魚の内臓に寄生しているのですが、宿主である魚が死ぬと、内臓から筋肉に移動していきます。
で、その魚肉を人間が生食することによって、感染してしまうというわけです。
アニサキスは胃壁や腸壁に刺入するので、感染して発症すると、激しい腹痛が伴います。
では、どうやって防いだらいいかというと、一番はまず冷凍。
-20℃で24時間以上冷凍すれば、アニサキスは死滅します。
したがって、魚を刺身で食べるには、冷凍処理が欠かせないわけです。
でも、「冷凍するのは嫌だ」というなら、加熱するしかありません。
加熱なら60℃で1分以上熱すれば、やっぱりアニサキスは死滅します。
でも、そもそも加熱したら刺身になりませんわな。
刺身で食べたければ冷凍するしかありません。
「それでも冷凍したくない、でも刺身で食べたい」という人は、そしたら、もう、先述の宮城県職員の指摘の通り、自分で目視確認して虫体を除去するしかないでしょうなぁ。
あるいは、自分で釣った魚や、活き魚を丸ごと1尾で買ったりなどした場合には、シメたらすぐに内臓を取り除くことが効果的な予防方法と言えるでしょう。
ついでに書くと、しめ鯖のような一般的な料理で使用する程度の食酢での処理や、塩漬け、醤油や山葵をつけるなどしても、予防には効果がありません。