とあるスーパーのお弁当の異物混入の事件。
まずは朝日新聞のネット配信から。
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こういうのはHACCPの観点でいうと、いわゆる物理的危害の範疇に入っていますな。
プラスチック片であれば、乳幼児が呑み込んだりしたら事態は深刻化しかねません。
乳幼児でなくても、人体に影響がないわけではありませんからね。
ナメてかかってはいけないのです。
ちなみに、平成9年~平成27年までに東京都に寄せられた異物混入の苦情相談の内訳を見ると、1位=その他、2位=ゴキブリ、3位=人毛、4位=プラスチック、5位=金属ということで、プラスチック片は4位にランキングしてるんです。
件数でいうと1,500件を超えています。
さて、こういう事件が起こると、この5000個を全部回収し、残ってる2000個も含めて、全部廃棄処分でしょうから、損害もバカになりませんね。
そして、スーパーは地域に密着している業態ですから、信用が第一です。
こういう工場でのミスが致命的な命取りにならないように祈ります。
では、その工場でのミスは、如何にして防ぐか。
機械のパイプの接合部が壊れていたとのことですから、その破損部の破片だったんでしょうね。
どのくらいの破損だったんでしょうね。
まぁ、破損規模はともかくとして・・・
これが金属片であれば、通常は金属探知機を通して検査するので漏れは発生しないはずなんですが、プラスチック片だと金探もお手上げです。
そうなると、X線検査装置が有効でしょう。
しかし、それが配備できないとなると、これはもう、機械の稼働前の点検を厳に行い、稼働後の点検を綿密にやって、破損が無いことを確認するしかありません。
稼働後に破損があれば、当然、その日の出荷分は全部ダメになってしまいます。
なので、稼働前の点検はきっちり、みっちり、がっつり、どっぷり、丁寧に、綿密に、精密に、緻密に、行う必要があります。
日常的な保守と点検が大切になってくるんですな。
部材の劣化や金属疲労、亀裂やひび割れなどがないかどうか、しっかりと確認しておくべきでしょう。
ちなみに小生、HACCP指導者です