タコ入道一直線!! -56ページ目
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喫茶店ライラック

李朝園で迎える朝。
目覚めのコーヒーをと出かけるハチマさん。マユミさんと共に着いていく事にする。

カフェアンドレストラン
「ライラック」

現在地が印されていない地図を頼りに見つけた喫茶店である。


さて
今、土曜の午前11時です。
男性客が一人新聞を開いています。
店に面した道路は車通りも少なく、西向きの店内は緩やかな空気が流れている。
僕も新聞を取り、フュージョンに耳を傾けています。


スパゲティ(イタリアン)
ミニサラダ
ブレンドコーヒー




スパゲティイタリアンとは!?とサプラ~イズを少し期待したが、予想通りの王者ナポリタン。

具は、スライスされた玉ねぎ、ピーマン、ベーコンと役者が揃う。
ロックンロールにサラダ油で炒められ、少々焦げ目があるところなんて王者の風格さえ感じる。
モチモチしたパスタは生麺だろうか?

すっかり腰くだけになったピーマンもうれしい。

グルメ並木道としては、ここで白飯がほしい所だが、
王者相手にドスコイとかます分けにはいかぬな。

しかしこの皿に浮くケチャップ色の油、まだらに浮くそれを見ていると、食欲が掻き立てられる!

いっそ皿にハガキを押し付け、付いた油を模様に見立て、気持ち悪いネズミの絵なんかを描き、「今年もよろしくお願いしマウス」というのも悪くない。


イチョウの葉も黄色く染まり、枯れ葉となり地面に積み重なっていきます。

グルメ並木道は永遠に食欲の秋でござる。

ドスコイ!

ゲストハウス李朝園

京都でお世話になったゲストハウス「李朝園」。

伏見駅で降り、閑静な住宅街を歩く事五分。




静かにたたずむ地上三階建ての建物は、周囲の家々と同様、アットホームな雰囲気で我々を迎えてくれたのである。
ただ一つ特筆すべきは一階部分で営業している韓国家庭料理の店「李朝園」。
そう、
ゲストハウスと同様、この家の奥さまが経営している店なのだ。

チェックインした日の晩飯、
メンバー揃ってこちらでいただくことになる。

今回の食事、私の独断でメニューをチェケラッチョさせていただきました。
どすこい!


ナムル盛り合わせ
ホルモンねぎ炒め
牛肉とキノコ炒め
トックスープ
李朝園唐揚げ
李朝園サラダ
ゴマの葉チヂミ
お通し(センマイとネギのピリ辛和え、コンニャクとネギのピリ辛和え)
瓶ビール(アサヒ)
ライス


次の日の事を念頭におき、辛いものは控えめに、テーマは白飯が進むメニュー選びです。


でん!!


一品目は李朝園サラダ。
シャキシャキの水菜、千切りした大根が皿に盛られ、唐辛子のタレで和えたイカやタコが鮮やかに覆っております。
程良い酸味と辛味、水菜のシャキシャキが8ビートを刻み始めると、ますます食欲は刺激され、ビールもよく進む。

タイミングよく、テンポよく次々とナムル、チヂミなどが運ばれてくる。

二台あるテレビには別々の局が映し出されており、それが店内のBGMとなっている。

時代劇とニュース。

李朝園唐揚げは一見何の変哲もない姿、形をしておりますが、チリソースがお好みでつけられるようになっております。
異国情緒も味わえます。

牛肉とキノコの炒めが運ばれてくると、間もなく炊きたてのツヤツヤ白飯がやってきた!

アルバイトの韓国から来ている学生の男の子、とても丁寧に接客をしてくれます。
一つ一つお茶碗を配りまわる。

まずは熱々の白飯だけを一口詰め込む、ギュッギュッと噛むほどに甘さが口いっぱいに広がる。

たまらなくオカズ皿に手が伸びる。

料理担当のお母さん、ホール担当の男の子の温かい人柄もあり全ての料理がヒジョーにおいしくいただけた。

そして何より一つのテーブルを大勢で囲んでの食事がよかった。

プロローグ!



指定席は満席でガチガチ。
自由席乗車口には長蛇の列。
例年よりやや遅れての紅葉シーズンで賑わう東海、山陽方面の新幹線乗り場は人で溢れかえっていた。

11月23~25日の3日間、
私はハッチハッチェルバンドミニツアーで神戸~京都を訪れた。
演奏の仕事で行くとはいえ、やはり神戸、京都とくれば食事が楽しみである。

―さて、腹が減るという生理現象。

そこに興味、好奇心が加わると、私は感情をコントロールできなくなります。

それは、満月によって姿を変える狼男…いや、ウルフマンと言っておきましょうか。

いやいや、ウルフメァァンでは…

そこはウルフミヤァァンでは!?


私の心に巣くう二人の関取達が空腹に耐えられず騒ぎはじめました。

空腹によるシゴキ。

カレーのお風呂に浸かりたい。。。

つづく
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