「日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨の差し控え」の一因となった、ADEMについて考えて見ます。
ADEMとは、急性散在性脳脊髄炎(acute disseminated encephalomyelitis、アデム)といい、アレルギー性の脳脊髄炎です。自然感染やワクチン接種で起こるとされていますが、特発性「原因不明」ということもあります。症状は、いわゆる「髄膜刺激症状」(頭痛・嘔吐)のほかに痙攣・意識障害などあります。一般的には、一過性で予後良好ですが、残念ながら重い後遺症を残したり亡くなる方もいます。特に麻疹後のADEMは死亡率は10-20%(!)といわれています。
http://www.nih.go.jp/vir1/NVL/WhatADEM.htm
日本脳炎ワクチンによるADEMは、製造過程で使われるマウスの脳が原因ではないかといわれています。そのため、新しい日本脳炎ワクチンはマウスの脳を使わずに、比較的安全とされているvero細胞を使う予定です。
しかしながら現行の精製法は非常によく、ワクチンのマウス脳は検出感度以下です。それでは、現行よりマウス脳が混在していた以前の日本脳炎ワクチンでADEMが多発していたかというと、必ずしもそうではありません(勿論、報告されていなかったという可能性はあります)。
また、ADEMの特性上(特発性あり)および「否定できないから」という理由でワクチンの健康補償が行われた場合、新しい日本脳炎ワクチン接種後に「特発性」ADEMが起こっても因果関係を否定できないのです。
私たちはこの世に生きている以上、全てのワクチンをする・しないにかかわらず、ADEMを絶対発症しないという保障はどこにも無いのです。そんなことを沖縄でふと思いました。
ADEMとは、急性散在性脳脊髄炎(acute disseminated encephalomyelitis、アデム)といい、アレルギー性の脳脊髄炎です。自然感染やワクチン接種で起こるとされていますが、特発性「原因不明」ということもあります。症状は、いわゆる「髄膜刺激症状」(頭痛・嘔吐)のほかに痙攣・意識障害などあります。一般的には、一過性で予後良好ですが、残念ながら重い後遺症を残したり亡くなる方もいます。特に麻疹後のADEMは死亡率は10-20%(!)といわれています。
http://www.nih.go.jp/vir1/NVL/WhatADEM.htm
日本脳炎ワクチンによるADEMは、製造過程で使われるマウスの脳が原因ではないかといわれています。そのため、新しい日本脳炎ワクチンはマウスの脳を使わずに、比較的安全とされているvero細胞を使う予定です。
しかしながら現行の精製法は非常によく、ワクチンのマウス脳は検出感度以下です。それでは、現行よりマウス脳が混在していた以前の日本脳炎ワクチンでADEMが多発していたかというと、必ずしもそうではありません(勿論、報告されていなかったという可能性はあります)。
また、ADEMの特性上(特発性あり)および「否定できないから」という理由でワクチンの健康補償が行われた場合、新しい日本脳炎ワクチン接種後に「特発性」ADEMが起こっても因果関係を否定できないのです。
私たちはこの世に生きている以上、全てのワクチンをする・しないにかかわらず、ADEMを絶対発症しないという保障はどこにも無いのです。そんなことを沖縄でふと思いました。