本日の読書感想文



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婚約破棄してさしあげますわ 〜ドロボウ令嬢とお幸せに〜

花波薫歩


あらすじ 


エアハート侯爵家の第一令嬢フェリシアは、ヘイマー侯爵家の第一令息サイラスとの婚約が調い、周囲からもお似合いのカップルと褒められて幸せな日々をすごしていた。

唯一の問題は、血の繋がらない従姉妹のメイジーが二人のデートについてくること。

メイジーを、サイラスは文句も言わずに受け入れていた。

え?それで良いの?モヤモヤするフェリシアだか、強く断れば泣いて恨みがましい事を言われるのが分かっている。

メイジーに悪気はなく、自分の都合の良いように考えて行動しているようだが、本当に悪気は無いのだろうか。


第二王子ケヴィンもフェリシアに興味があるようで…?



グッときたポイント 


以下ネタバレ含みます。本文を部分的に引用&紹介していますので、ご注意下さい😊





フェリシアは至って普通の感覚を持っていると思う。

しかしその「普通の感覚」とは、生まれた境遇や過ごしてきた環境によって差が出るのは仕方がない事なのかもしれないと、読んでいて思った。

サイラスやメイジーには、その普通の感覚が通用しないのだ。

やって良い事と悪いこと。そこの見極めが、曖昧だけれど「普通の感覚」と言える事なのだろう。



メイジーは詩の創作で、人の書いた、でき上がった作品をカタチだけ真似、すでにある表現をそのまま使っては、部分的に言葉を変えて繋げては提出していた。

でもメイジーは裁かれない。犯した罪も暴かれることはないし、おそらく反省もしない。


でも盗作された人間は、消えない悔しさを抱えて生きていくのだ。


創作には、その人の生き方が表れる。美しいものを創るには、美しい心、美しい目が必要だとワイス夫人は言った。

「先人のものの見方に影響を受け、目を養うことは大切です。優れた表現方法に学び、それを参考にしながら自分なりの表現を工夫することもよいことだと思います。

しかし図々しく他人に寄りかかり、他人の手柄を盗んで自分のものにしたとしても、それで得た地位に見合う力がなければ、すぐにまわりにはわかります」
メイジーが詩作を続けるつもりなら、まず自分の卑しさ、浅ましさ、醜さに向き合うことから始めなければならないだろうと。
「美意識を磨くのはそれからです」

そう、『普通の感覚』とは『美意識』でもあるのだ。
だからとても曖昧で、それぞれに違ったりもする。
でも基本は、誰でも一緒だと思う。

この本には、その美意識の違いがそれぞれのキャラクターで良く分かるように書かれている。


『よくないことやズルいことや図々しいことをしない。』
『おかしな欲をかかない。』
『自分の手柄を鼻にかけない。』
『人を見下さない。』
「あとは、自分の人生を愛し、信じることね。常に正しくいられなくても、自分の行いや生き方に責任を持つ覚悟があれば十分。たまには、意地悪な気持ちになることがあってもいいのよ」

正しいことはおおむね美しいけれど、ただ正しいだけではダメなのだと。
自分の心に正直になること、自分で決める勇気を持つことが必要だと教えてくれている。


「ふつうはこんなことしないって思う時の『ふつう』がわかりあえる人なら、同じ美意識を持っている気がするわ。そういう人と一緒にいたいわね」


そうだ。「普通に考えたらおかしいでしょ⁉️」と、普段友達や家族と話している。けれど、それを分かりあえる友達だから通じているのか❗️と、改めて目からウロコが落ちた。

『美意識』『教養』『マナー』と言われるものは、それぞれが生きてきた中でどのように過ごしたかが出る。
本で言うなら、例え詩であれ人のものを盗っても平気な感覚だから、結局は恋人を奪ったり、家族に媚びを売って居場所を奪おうとしたりしても平気な人なのだ。

現実にもそういう人、案外沢山居るよね。
不倫してても悪びれないとか。
誰かを貶めて優越感に浸ってる人とか。
職場の上司だって、手柄は自分に、失敗は部下に、なんて人も居るよね。
政治家さんや官僚さんだって、税金は国民から預かっているもので、貴方達のお金じゃないんですよ。二重にも三重にもステルス増税しての不適切な税金取りと、使途不明金、それに外国人優遇の使用先が多すぎます。日本人から集めた日本人の為に使うお金ですよ!
『倫理観』とも言えるかも。

現代社会でなかなか感じなくなってしまった『気品』は、『美意識』を持つことで生まれると思う。
『気品』と言ってすぐに思い描いた天皇家は、天皇陛下も雅子様も愛子様も、日常生活のどこを切り取られても『美意識』があって本当に素敵だと思います。
日本人の象徴だと言われるお立場にご苦労も多いでしょうが、どの国民も文句無しに誇りに思えるのは、その在り方に魅せられるからです。
あ、話が横道にそれてしまった。



私も『美意識』が無い人とは友達にも家族にも恋人にもなりたくないなぁ。
フェリシアやワイス夫人やケヴィン殿下のように、『普通』が当たり前に出来る『美意識』のある人が好きだし、自分もそういう人でいたいと思う。

引用を沢山してしまったが、素敵な言葉達だったので、是非本を読んで欲しいと思う。
そして、それぞれの『美意識』を今一度考えてみるのも良いんじゃないかな😊👍





こんな人におすすめ 


理不尽な人が近くに居て戸惑っている人、この人とお友達になれそうか迷ってる人、もしかして多いんじゃないかな?

だって進級進学する春、だもんね。新しい学校、新しい職場、新しい友達や同僚と出会って、戸惑っている人は沢山居るよね。


そんな人達に、この本を贈ります。

自分の『普通』は、あの人にも通じるかな?って、参考になるよ〜🤗