以下の環境とシステムを想定します。

- ITSP(Internet Telephony Service Provider)は、アジルフォンを使う。
- 固定のIP電話は10台。
- インターネットへの接続回線やLANはすでに構築済み。
- 社内にIP PBXをAsteriskで構築する。
- PCにインストールするソフトフォンは無料版を使う。
- 携帯セントレックス機能を利用する。
アジルフォンへは3本の外線(DIDと呼びます)を確保し、同時に社内との接続用に三つの接続口(UIDと呼びます)を用意します。
また、携帯セントレックス機能を使うので、携帯電話用にUIDを一つ確保します。
合計、DIDが3個、UIDを4つ契約することになります。
サーバ機は高機能なものは必要ないのですが、最低限24時間稼働が出来る製品を用意します。
例:HP ML115 G5等のエントリーサーバで十分で、UPSがあれば尚良いです。
初期導入費用
- 一か月分のITSPへの接続費用、DID 200円×3、UID 1,800円×4 = 7,800円
- 固定IP電話 Snom社製snom300 20,000円×10 = 200,000円
※個人輸入すれば、もう少し安く購入できます。 - IP PBX用サーバ 50,000円
- 合計 257,800円(税抜き)
※ソフトウェアはLinuxを利用するので無料
アジルフォンの通話料金表を見ると。
日本国内の固定電話へは、全国一律で3分8.2円、携帯電話へは1分16.4円になっています。
※アメリカへは3分で7.95円となり、国内への電話より安いのが面白いです。
※110や119の緊急通報以外のサービス(117の天気予報やフリーダイヤル等)はすべて利用可能です。
今回は予定を変えて、概略の費用を算出してみました。
ソフトバンクで提供しているホワイトコール24をうまく利用すると、携帯を使っての通話が激安になるかもしれません。
もちろん、会社の外(自宅、モバイル環境、支社・支店等)からも、社内に設置してあるIP PBXに接続さえできれば、社内にある内線電話とまったく同じ状況でIP電話システムを使う事が出来ます。