まずは、Windows XP でアクセスする方法です。
まずは、ここへアクセスして、Windows XP用(32bit or 64bit)のiSCSIイニシエーター用のプログラムをダウンロードして、インストールします。
このイニシエーターの設定はさほど難しくはありません。
Discoveryというタブを開き、ターゲットのサーバの名前 or IPアドレスを入力します。
次に、Targetsというタブを開くと設定したターゲット名が見えますので、そのターゲットを選択し、ダイアログの下にあるlog onボタンを押してください。
※log onするときに、下のようにチェックを入れおくと、次回起動したときも自動的にiSCSIで接続します。
これで、イニシエーターの設定は終了です。
コントロールパネル→管理ツール→コンピュータの管理→ディスクの管理を選択し、新しいディスクが表示されることを確認してください。
一番最初は、そのディスク名の所で右クリックして、初期化を行います。
初期化が終われば、右に表示されている棒グラフの様なところを右クリックしてパーテションのフォーマットを行えば、普通のHDDのように使えるようになります。
※もし、新しいディスクが表示されない時は、ほとんどの場合、Target側の設定ミスです。
iSCSIのTargetが動いているマシンにログインして、losetup -a を実行し、ループバックデバイスにiSCSIで使うイメージファイルが割り付けられているか確認してください。
さて肝心のパフォーマンスですが、条件が整えば内蔵のHDDよりいい結果が出ました。
もちろん、ネットワークを使っているので、その混み具合の影響を受けるとは思いますが、正直想像していたより速くて驚きました。
【パフォーマンス測定環境】
○使用ソフト CrystalDiskMark 2.2.0以上の状況で測定しました。
○ターゲット側 ASUS ITX-220, Celeron 220 1.2GHz, memory 2G
HDD HDT721025SLA380 (250GB)
Debian GNU Linux 5.0 Lenny
kernel 2.6.26-2-686, iscsitarget 0.4.16+svn162-3
RTL8169 Gigabit Ethernet
○イニシエーター側 ZOTAC nForce630i-ITX, Core2Duo E7400 2.8GHz, memory 4G
HDD WD10EADS-00L (1TB)
Windows XP pro SP3(32bit)
Marvel Yukon 88E8053 Gigabit Ethernet
シーケンシャルアクセスは、さすがに内蔵のHDDが速いですが、ランダムアクセスの数字を含めて、トータルなパフォーマンスはiSCSIの方が良いようです。
1.Local HDD:テストファイル1GB

2.iSCSI :テストファイル1GB

参考までに、Windows 2008 server上のVMware serverで仮想化されたLennyで動いているsambaへアクセスした時のデータです。
さすがに仮想化されているオーバヘッドを考慮しても、iSCSIにはかないません。
※通常のWindowsのファイル共有と比べると、速度的には遜色ないのですが…

最後になりましたが、100Mbpsで接続した時のデータです。
さすがに、通信速度がボトルネックになっています。
試験的に使うのであれば問題ないのですが、実用面で考えるとギガNICは必須と思われます。

■次はいよいよ、Xen環境でのiSCSIです。