LennyでAsteriskというIP-PBXを動かしてみました(その1) | 雲の上はいつも青空

雲の上はいつも青空

不思議な経歴をもつエンジニア!?の徒然なブログです。
お仕事関係の話が多いと思いますが、コメントとかもらえると中の人はとても喜びます(^O^)/

雲の上はいつも青空-IPフォンサポート先のお客様が事務所を引っ越すので、それにあわせてIP電話を導入したいのだが、なるべく安くしかも高機能で!
う~む… ということで、まずは自宅で環境を構築してみました。

まずは与件を整理します。
1.公衆回線は引かない。
2.03の番号が欲しい。
3.プロバイダーフリーが良い。
4.無線のIPフォンを使ってみたい。
5.外線転送の機能が是非欲しい。


このなかで、1~3については色々調べてみたのですが、Agilenetworksしか選択肢がみつかりませんでした。
※Agileと最後にeがつくので、エイジルと発音するかと思ったのですが、Webサイトではアジルと書いてあります。

050番号でよければブラステルの回線を使ったBasixが選択肢にあがります。もちろん、ここでも03は使えるのですが、その場合はプロバイダーをBasixにしないとダメみたいです。

以上より、自宅ではお仕事用の電話もかねて、アジルフォンproというサービスで2個番号を取得しました。
初期設定費用は1,000円/番号、また月額の基本使用料は500円/番号になります。
もうすこし人数が多くて(50人以上)で、外線も5回線以上になってくると、外線番号を束ねるSIPトランクサービスが必要になると思いますが、さすがに個人でそこまでの検証環境は作れないので、今回は独立した2つの外線着信番号で、IP電話システムの検証と構築をしてみます。
※5の外線転送をやろうとすると、VoIPの回線が1つでは無理なので2つ回線を契約しました。

次に、4に書いた無線LANに接続するIPフォンです。
デザインや大きさ・値段を考えて、写真にあるiCOM製のVP-71という製品を選びました。
音声からデジタルデータを作るコーデックの部分はハードウェアの高速チップを使っているので音声の品質が良いです。ただ、思ったより大きさが小さいので手が大きい人にはちょっとボタンが押しづらいかもしれません。

ただ、さすがにIPフォンだけあってhttp://の後にVP-71に割り当てられたIPアドレスを入れると、全ての設定がブラウザーからできます! これで、お仕事につかう電話番号とかを全部転送してしまえば、後は楽チンでしょうね。

さて、ここまでの話をまとめてみましょう。
1.ITSP(Internet Telephony Service Provider)はアジルネットワークス
2.使用するサービスはアジルフォンproを2回線
3.無線IPフォンは、iCOM製VP-71
4.IP-PBXは、オープンソース定番のAsteriskを使う


雲の上はいつも青空-x-lite肝心のIP-PBXの部分は、ITSP側で用意されているSaaS(Software as a Service サースと発音)を導入するのが楽ですが、今回は自分の勉強も含めて自宅ネットワーク内にIP-PBXを設置することにしました。

内線に使う電話がないと、いろんなテストが大変なので、PCで動作するタイプのソフトウェアフォンを使います。
今回は、無料で使えるX-liteをインストールします。これはカナダの会社が作ってフリーで公開してくれているソフトで、あちこちのITSP会社でも指定のソフトだったりします。
※インストールや設定方法は、アジルフォンのページが詳しいです。

次回は本題のIP-PBXであるAsteriskのインストールと構築です。