オレが以前働いていた現場のリーダー格の二人が辞めるという話を聞いた。
まぁそれもそうだろうと思う。
仕事は忙しい。しかしつまらない。評価も上がらない。先も見えない。
会社が自分を腐らせるようになってしまったら、身の振り方を考えたくなるのも当然だろう。
しかし柱が崩れるということは、そのまま倒壊してしまいかねない危険性がある。
現にその二人の下で働いていた人間のうちオレの知る限りでも4・5人が辞めるという話を聞いている。
ちなみに以前働いていたといっても場所は今の現場と同じ建物の中だ。
現場が移っても交流はずっとあった。
その人々が次々に辞めていくのはやはり寂しいものがある。
それに、あの頃はだいぶ世話になった。
仕事はやりやすかったし、技術者として考慮するべきさまざまなことを教えてもらった。
オレが一年間であれだけの技術を習得できたのも、自由にやらせてくれる環境があったからに他ならない。
本当に礼はいくらしても足りない。
しかし、あの会社はこれから先どうなっていくのだろう。
持ち直すことができるのだろうか。
もしくは更に人が離れて廃れていくのだろうか。
以前にも開発の人間がごっそり辞めていった時期があった。
不満が高まった結果だ。
あの会社は確実に縮小の方向に向かっていると思う。
それもこれも企業努力が足りないせいな気がする。
しかし本当に残念だ。
せっかく知り合った人たちとの繋がりがつまらない理由によって断たれてしまうなんて。
でも、同じ業界で働いていくのなら、またいつか会える日もあるだろう。
その日が来ることを願って。