今日、新人の後輩から一つの質問を受けた。
「一番得意な分野ってなんですか?」
オレは少し迷ってから「インフラかな。」と答えた。
曖昧で広義な答えだが、オレにはそう答える理由があった。
インフラの設計や構築には広く深い知識が求められる。
しかも技術は日々進歩していて、休む暇なく新しい技術を取り入れていくのが理想だ。
オレも今までたくさんの仕事内容を経験してきた。
そしてそれぞれについてそれなりの専門知識を身に付けてきた。
逆を言えば、一つの技術をとことん極めるほどやったことはないわけだが。
この業界に入った頃はナンバーワンではなくオンリーワンを目指せと言われたような気もするが、一つのことだけを延々とやってもネットワークの全体像は見えてきやしない。
いろいろなことをやってみないと分からない部分はたくさんある。
器用貧乏と嘲笑する輩もいるかもしれないが、価値観の違いであってまったく悪い気はしない。
インフラは概要と理論を知っていればなんでもできる。
やり方なんか知らなくたって調べればいい。
大事なのは根底にあるルールを把握することだと思う。
それさえ理解していれば、多少ルールが変わったり、ルールが破られたりしても問題ない。
どの部分が変わったのか、どんなルールがなくなったのか、それを自分の中で修正すればいいわけだ。
それが先進技術についていくコツだと考えている。
若い技術者にはまずいろいろなことをやらせるべきだと思う。
最低限の知識を身に付けたら、ナンバーワンでもオンリーワンでも目指せばいい。
大事なのは市場のニーズに答えられる人材を育てることだ。
これらが今のオレの持論だ。