オレは今T社という現場の4階に配属されている。
そこは程度も低ければスキルの向上に努める人材も少ない、一つの閉じた世界だ。
顧客は何とかITに進出したいといった企業や、使い古されたシステムを再構築して何とか今の主流に乗りたいといったものが多い。
それらのほとんどは、技術に対する知識がない、もしくは知識が古いといった企業を中心としている。
だから騙される。むしろ、だから騙せるといった方が正しいか。
騙される方には過失はない。あるとすれば低レベルな企業に任せてしまった洞察力のなさだろうか。
今の現場が2、3年前に流行したような技術をまるで今もっともホットな技術であるかのように見せかけて売り込む姿にはある意味感心するが、正直オレにしてみれば同じコストでもっと使える環境を提供できると思っている。
ぶっちゃけて言うとレベルが低い。
会話を聞いていて間違った意見ばかりが交錯していることに苛立ちを感じる。
自身のつまらないプライドを優先し、客には目もくれずに恥ずかしげもなく程度の低いサービスを提供している姿に疑問を感じる。
大事なものは金。客じゃなく金。
お客様は神様ではなく、単なる金づるでしかないようだ。
むしろカモと言った方が正しいのか?
こんな時代の流れの中で、未だユーザ本位のサービスを提供していないのでは潰れるのではないか。
顧客の満足度は低く、業務員の満足度も低い。
そんなサービスを誰が喜んで受け入れてくれるのか教えてほしい。
潰れろ。ブッ潰れろ。
そして這い上がれるもんなら這い上がってこい。
今日、新たなプロジェクトに参加することが決まった。
が、内容を引き継いだ限りでは、とてもユーザ本位のサービスとは言えないものだった。
もちろん自身で出来る限りは改善できるところを改善したいと思っている。
しかし、なぜ提供するサービスに関する議論(ディスカッション)をしないのか聞かせてくれ。
不備を指摘されることが怖いのか?知識の差を感じることがそれほど恐ろしいのか?
だからユーザを犠牲にし、企業を犠牲にするのか?
答えろ。
気持ち悪いサービスを提供する理由を明確にしろ。
そしてそのプロジェクトに参加したことと引き換えに、ある本っ当にくだらない、心の底からくだらない戦線に参加することになった。
それは定時30分前に出社しなければ、プロジェクトメンバー全員に缶コーヒーをおごるというものだ。
程度の低さは脳にまで支障をきたしているということか?
他人のゆとりの時間を奪って何が楽しいのか問いたい。
定時30分前に出社することにどんな意義があるのか問いたい。
それで作業効率が増すとでも言うのか?
いや、それ以前にそんなものが契約内容に盛り込まれているとでも言うのか?
さて。
毎日定時1時間前に出社してメンバー全員のデスクの上にコーヒーでも置いておいてやろうか。
それとも現金で置いておいてやろうか。
あるいはわざと毎日定時に出社して無言でコーヒーを買い出してやろうか。
もしくはこの体制をどう感じるのか社長に直談判しに行ってやろうか。
オレは今、どの行動が最良か悩んでいる。