ITという業界には特異な存在が集まる傾向にある気がするのね。
もしかしたらこの見解は誤りで、ほんとはオレが関わった会社だけの話かもしれないんだけど。
もしくはそもそも人間というものがそれぞれ特異な趣味・嗜好を持っているのかもしれないんだけど。
今日はそんな特異な存在にあって、一際オレを引きつけた女のコについて紹介したいと思うのね。
彼女の名はSさんっていって、オレが今の職場に常駐するようになってからすぐに気になったコだったわけ。
見目にかわいく、愛想もいい、しかもポジティブでアクティブ。ぶっちゃけオレにとっては理想のコと言っても過言ではなかったの。
仕事もなかなか懸命にこなしている印象があったし、すごく好感がもてたのさ。
――ごく普通の二人は、ごく普通に同じ職場を訪れ、ごく普通に働きました。
でも、ただ一つ違っていたのは――、彼女は同人誌作家(やおい専門)だったのです――
でもね、オレは別にそれを卑下しようとか、百年の恋も冷めたとか言うつもりはないのね。
むしろ創作活動に意欲的に打ち込めるのは、スゴイことだと思うわけ。
・・・でも、やおいって男のコ同士が愛し合うっていうあれだよね?
・・・受けとか攻めとかっていうあれだよね?
・・・結構キツい描写があったりするっていうあれだよね?
((((;゚д゚))))
ゴメン・・・、想像したらちょっと怖くなった。
オレにはその・・・、よく分からないけどさ・・・、いつか一度だけ、キミが書いた同人誌を読んでみたいと思うよ?
一度だけね。
でも、若いうちは何でもやればいいとオレは思ってる。(オレもそんなに歳いってるわけじゃないけどさ)
何もせずに後悔するよりはずっといいと思うし。
でも・・・、いくら入稿当日で仕方のないこととはいえ
「アソコ消し忘れたんで今日は休みます」
っていうのは、いくらなんでもストレートすぎるんじゃないかなと思うんだ。
もうちょっとこう、ねぇ?
オブラートに包んだような言い回しでもいいと思うよ?
っていうかそんなに素直に報告しなくてもいいと思うよ?
でも、そんな風に誇りを持てるのはやっぱり素敵なことなんじゃないかと。
ちなみに、「やっぱり自分で使ったりするの?」って聞いてみたいけど、素直に「しますよ。」ってカミングアウトされてしまいそうなので、怖くて聞けないオレなのでした。