こんにちは。石澤です。
AIスピーカーしかり、ソフトバンク米子会社のスプリントとTモバイルUSの
経営統合しかり、WPA2の脆弱性発見しかり、最近は特に話題が豊富で、
そろそろどれか選んでブログを更新しようと思っていたのですが、昨日、
NTTが電話回線に関する大きな発表を行ったので、急遽、この話題を
取り上げることにしました。
NTT東日本とNTT西日本は昨日(10/17)、固定電話のIP網への移行後の
サービス及び移行スケジュールについて、連名で公表
しました。
それによると、2024年1月から1年かけて切り替え、料金も現在の距離別
から全国一律に改めます。
今日の日経新聞によると、固定電話のIP化は世界でも前例がなく、NTTは
企業ユーザーを含めて混乱が起きないように移行対策を徹底する方針、
とのことです。
この話は最初、昨年の12月
にありましたが、それがいよいよ正式に発表と
なりました。
IP電話の通話料金は全国一律、3分8.5円となります。これにより、これまで
通話先が長距離になるほど料金が高くなっていましたので、遠方は大幅な
値下げとなり、60キロメートルを超える通話料では約8割も安くなります。
なお、これに伴って通話先によって利用者が電話会社を選べるマイラインは
廃止される見通しで、NTT東西はマイラインの代替サービスを検討します。
そもそも論ですが、NTTがなぜ、固定電話の提供をやめようとしているかと
いうと、維持コストが高いことや、交換部品も手に入りにくくなっていること、
などが大きな理由です。
通信の主役は固定電話から携帯電話に移り、日本国内の固定電話の契約
数はピーク時の1997年度に6322万件ありましたが、現在は約2100万件まで
減っています。さらに、2024年頃には1000万件にまで減少するとの予測も
あるそうです。
現状でも契約数がピーク時の約1/3にまで減少しています。こういう装置
産業では、固定費は大きく下げられないので、厳しいですね。
なお、海外でも固定電話をIP化する機運はありますが、主要国で成功した
事例はないそうです。
英国の大手通信事業者BTが固定電話網のIP化を計画した際には、利用者
の同意が得られなかったそうです。
もっとも、計画した時期にもよるでしょうが、現在の技術なら、そして、固定
電話の現在置かれている状況なら、上手く行くかもしれません。
電話機に関しては、IP化後も特に新しい電話機への買い替えは発生しません。
「ひかり電話」に変更する場合と同じですね。
もっとも、IP化と同時に総合デジタル通信網(ISDN)のデータ通信の提供も
終了しますが、こちらは場合によっては対策が必要です。
具体的な例として、ISDNは幅広い業界で企業間の受発注データをやり取り
する電子データ交換(EDI)」の回線に使われていて、ISDNの終了でEDIが
正常に動作しなくなる恐れが指摘されています。
そのため、2024年までにインターネットなどへのEDIの切り替えが必要に
なりますが、EDIがISDNに依拠していることを知らない企業は多いので、
NTT東西は11月上旬から固定電話サービスの請求書にお知らせを同封し、
周知活動を開始するほか、新聞広告やテレビ広告による告知も計画する、
としています。
回線はインフラで、使えてあたり前、みたいなところがありますが、これを
機に、設備や利用状況を改めて確認するのも良いと思います。
このIP回線も含め、ITの進化は目覚ましいものがありますので、もしかしたら
コスト削減や効率アップにつながるかもしれませんね。
それでは今回はこの辺で。
今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ITコンサルティング & ITサポート 高石通信工業株式会社
こんにちは。石澤です。
多忙という名の言い訳の下、更新が2ヶ月近く空いてしまいました。
時間が経つのは早いものですね。
さて、9/12(日本では9/13)に米アップルが今年も新しいiPhoneを
発表しました。
今年は初代iPhoneが発表されてからちょうど10年ということもあり、
発表前からいろいろ話題になっていました。
「iPhone X」「iPhone8」「iPhone8 Plus」
今回、発表されたモデル(名称)です。
昨年発表されたモデル(現行モデル)が「iPhone 7」「iPhone7 Plus」
でしたので、順当にいけば、今年は「iPhone 7s」「iPhone7s Plus」と
なるところでしたが、そうはならなかったです。
「Windows 8/8.1」の後、「Windows 10」になったのと同じ感じですね。
機能としては、「iPhone8」「iPhone8 Plus」は「iPhone 7s」「iPhone7s
Plus」のような位置づけです。
大きく変わるのは「iPhone X」です。
ついに、「iPhone」の象徴ともいえる「ホームボタン」が無くなり、
ベゼルレスとなりました。
それに伴って、「iPhone X」では「Touch ID(指紋認証)」が廃止され、
代わりに「Face ID(顔認証)」が認証されました。
「ホームボタン」は好みの分かれるところではありますが、とりあえず、
iPhoneとAndroidの違いがまたひとつ、無くなりそうです。
そしていよいよ明日(9/22)、まずは「iPhone8」「iPhone8 Plus」が
発売になりますので、スペックなどを確認してみます。
なお、「iPhone X」は10/27(金)16:01に予約開始日で、発売日は
11/3 (金)の予定です。
ディスプレイ
iPhone X 5.8インチ Super Retina HD True Tone ディスプレイ
iPhone 8 Plus 5.5インチ Super Retina HD True Tone ディスプレイ
iPhone 8 4.7インチ Super Retina HD True Tone ディスプレイ
iPhone 7 4.7インチ Retina HD
画面解像度
iPhone X 2436×1125 458ppi
iPhone 8 Plus 1920×1080 401ppi
iPhone 8 1334× 750 326ppi
iPhone 7 1334× 750 326ppi
サイズ
iPhone X 143.6×70.9×7.7mm
iPhone 8 Plus 158.4×78.1×7.5mm
iPhone 8 138.4×67.3×7.3mm
iPhone 7 138.3×67.1×7.1mm
重量
iPhone X 174g
iPhone 8 Plus 202g
iPhone 8 148g
iPhone 7 138g
「ホームボタン」が無くなったことで、「iPhone X」のディスプレイの
サイズは過去最大の5.8インチになりましたが、サイズ、重量とも
5.5インチのPlusを大きく下回り、ちょうど「iPhone 8」と「iPhone 8
Plus」の中間ぐらいです。
いいところを突いてきますね。
でも、価格は優しくありません。(表示は税込)
iPhone X
256GB SIMフリー 140,184円
ドコモ 86,832円 *実質負担金(24ヶ月)の総額
KDDI(au) 未発表
ソフトバンク 未発表
64GB SIMフリー 121,824円
ドコモ 68,472円 *実質負担金(24ヶ月)の総額
KDDI(au) 未発表
ソフトバンク 未発表
なお、明日発売開始の「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」はこんな感じです。
iPhone 8 Plus
256GB SIMフリー 115,344円
ドコモ 61,992円 *実質負担金(24ヶ月)の総額
KDDI(au) 57,600円 *同上、新規および機種変更の場合
48,120円 *同上、MNP(他社から乗り換え)の場合
ソフトバンク 57,120円 *同上、機種変更の場合
47,520円 *同上、新規およびMNPの場合
64GB SIMフリー 96,984円
ドコモ 43,632円 *実質負担金(24ヶ月)の総額
KDDI(au) 39,120円 *同上、新規および機種変更の場合
29,640円 *同上、MNP(他社から乗り換え)の場合
ソフトバンク 38,640円 *同上、機種変更の場合
29,040円 *同上、新規およびMNPの場合
iPhone 8
256GB SIMフリー 103,464円
ドコモ 50,112円 *実質負担金(24ヶ月)の総額
KDDI(au) 45,600円 *同上、新規および機種変更の場合
36,120円 *同上、MNP(他社から乗り換え)の場合
ソフトバンク 45,120円 *同上、機種変更の場合
35,520円 *同上、新規およびMNPの場合
64GB SIMフリー 85,104円
ドコモ 31,752円 *実質負担金(24ヶ月)の総額
KDDI(au) 27,360円 *同上、新規および機種変更の場合
17,880円 *同上、MNP(他社から乗り換え)の場合
ソフトバンク 26,880円 *同上、機種変更の場合
17,280円 *同上、新規およびMNPの場合
価格はSIMフリー、ドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、の順に高く、ドコモは
同じになりましたが、KDDIとソフトバンクではMNP(他社からの乗り換え)が
一番安い、
という傾向はまだ続いていますね。
それでは今回はこの辺で。
今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ITコンサルティング & ITサポート 高石通信工業株式会社
こんにちは。石澤です。
Adobeは7/25(米国時間)、Web動画やインタラクティブコンテンツ
技術の「Flash」の提供を打ち切る方針を発表したそうです。
Impress Watch が7/26に報じています。
それによると、2020年末までにFlash Playerの配布を終了すると
ともに、新たなオープンフォーマットへの移行を促していきます。
噂では出ていましたが、本当に終了するのですね。
「Adobe Flash」は、動画(ビデオ映像・アニメーション・3D)や音声
(ナレーション・音楽)などを組み込んだコンテンツ、いわゆる
リッチコンテンツを制作する代表的なソフトです。
また、「Flash Player」は、このFlashで作成されたコンテンツを
再生するためのWebブラウザ用のプラグインです。
Adobeの発表にあわせて、Webブラウザを提供するGoogle、Apple、
Microsoft、Mozillaや、ゲームなどでFlashを採用するFacebookも、
Flashからの移行を進める方針を発表、各社・団体が段階的に
Flashのサポートを終了することを表明しています。
Wikipedia を見てみると、Flash は1996年にFuture Splash Animator
(Macromedia Flash 1) として誕生し、最新バージョンは2017年6月
13日に公開された「Adobe Flash Player 26」です。
20年以上の歴史があるのですね。
もっとも、近年はHTML5やWebGL、WebAssemblyなど、Flashを
代替可能な技術が成熟し、Web上で多く使われているため、
Adobeは、上記のWebブラウザ提供者らと協力し、Flashから
オープン技術への移行を進めるということです。
そもそも、なぜ、これだけ普及しているFlashが終了してしまう
かというと、「脆弱性」という大きな問題があるからです。
2015年初旬からFlashの脆弱性が取りざたされ始め、同年6月に
Adobe Flash PlayerにはPCを乗っ取られる凶悪な脆弱性あると
判明しました。
日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)が2015年12月25日に
発表した「2015 セキュリティ十大ニュース
」にも第7位にランクイン
しました。
その後、Googleのブログでは2016年8月9日「HTML 5は
セキュリティが強化されており、消費電力も少なくページの
読み込み時間も短い」ということで、FlashからHTML 5への
移行を前進させることが発表されました。
なお、ゲームや教育、ビデオなど、特定の産業でFlashベースの
システムが構築されているものは、顧客のサポートを継続します。
また、2020年の提供終了までは、ブラウザやメジャーなOS上での
Flashサポートを継続し、セキュリティパッチなども提供予定として
いますので、すぐに困ることはなさそうですが、これでHTML5など
への移行が加速されるでしょうね。
それでは今回はこの辺で。
今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ITコンサルティング & ITサポート 高石通信工業株式会社
