野口悠紀雄氏:「インフレ目標2%は達成不可能」動画メモ | 社内ITゲリラがWebで世界をめざす

社内ITゲリラがWebで世界をめざす

ITを仕事に活かし媚びないサラリーマン生活を、さらに別世界(Web/海外)に拠点を築くことでサバイバル力Upを目指す。Webの可能性を信じ、サービス立ち上げ等画策していきます。

興味のある内容だったのでメモしました。



--------------------
金融緩和では経済の活性化はできない
 過去の金融緩和(2001~2006、2010~)は効果無し。
 ・金融緩和=銀行の国債を日銀が買う
 ・マネタリーベース(日銀の当座預金・お金の元)は増える
 ・マネーストック(経済全体のお金の量)は増えない~貸付の需要が無いため

「糸では引けるが押せない」
 引き締めはできるが、活性化はできない

インフレ期待で実質金利は下がらない
名目金利 = 実質金利 + インフレ期待率
 個人の住宅ローン(名目金利固定): インフレ率が高まると実質的な負担減
 経済全体: インフレ期待が高まると実質金利も上がる

インフレになっても名目金利が上がるので同じものが買える
 買い急ぐ必要は無い

資産価格は上がると思えば買うもの、実体経済以上に上がる状態がバブル
 実態経済(土地なら不動産収益、株なら企業収益)

円安の理由
 ユーロ危機が一服したため(2012年10月頃からイタリア国債利回り低下)、安倍バブルではない

なぜ金融緩和をするのか
 本当の目的は国債を買うこと(国債の貨幣化)、金利が上がるのを防ぐため
 銀行は国債を買うことを拒否できる(札割れ)ので、今の金融緩和を無制限にはできない
 日銀が直接引き受けをすれば解決
  今の日銀法では、これを日銀は拒否できる→日銀法を改正し、戦時立法に戻す
 「物価上昇率2%」は本当の目的を隠すため、実現できないのでいつまでも実行できる

インフレによる国民の負担
 定期預金がチャラになる、終戦直後物価が120%
 ハイパーインフレ(1兆倍)ではないが、100倍程度はおきる

今日本でインフレが起きると
キャピタルフライトが起きる、円安・インフレをコントロールできなくなる

危険の兆候
 円がある程度になりそうだったら危険(円が4割安くなる=120円位)、資産をドルに変えておく

20年間金融緩和(麻薬)をやり続けたが効果がなかった。それをさらに続けようとしているだけ。
 本当は経済構造の変換(手術)が必要
--------------------