怒り収まらず
「今の就活生は可愛そう。」
「不運だ。」
ここ数年、(否、いわゆる就職氷河期とされる時期に就職活動をすることを余儀なくされた学生に対してはほとんどいつも、)こうした同情が多く寄せられています。
みなさんもそうですか?
僕はこれには全く同調できません。
むしろ正反対の意見を持っています。
今の日本の就活生は全然可哀そうなんかではない。
それどころか、有史以来おそらくもっとも恵まれた(甘やかされた)人々の集団です。
たった数十年を振り返っても、戦争に徴用されて命を落とした人もいれば、戦後の混乱期を残飯を食べ、やっと雨風がしのげるだけの小屋で過ごした人もいる。
それに対して今の就活生は・・・。
何が不運なものですか。(時代錯誤ですか?)
でも、社会を実体験していない彼らが「自分たちは不運だ」というのはまだ良いでしょう。
しかし、「大人」がそうした彼らに迎合するのは害悪以外の何物でもない。
いうまでもなく、憐憫はもちろん、安易な迎合や同情も更に相手を弱体化させるからです。
今の日本の状況は単に「お金持ちの過保護のボンボン、いなかそだちの腹を減らしたやんちゃ者に全く歯が立たず」といったことに過ぎない。
このままだと、失われた20年どころか失われた50年にもなりかねない。
この、お金持ちのボンボンが急速にお金持ちではなくなって行こうとしていることを考えれば、ここから衰退の20年が始まる気がしてなりません。
『ただのひ弱なボンボン、身ぐるみはがれ、大ケガをして叩き出される。』
そうしないためのセンターピンは何なのか?
早く確信が持てる答えを見つけたいものです。