昨日は京都の文化博物館で開催されたザラフィアンツ先生のコンサートへ行ってきました。 

毎回事前に色々なピアニストのCDを聴き、ザラフィアンツ先生はどのように弾かれるのか、楽しみにしながら聴きにいきますが、毎回他のどんなピアニストともまったく違う表現をされるので驚いています。
今回もまずベートーヴェンが自分が思っていた今までのイメージとはまったく違う、個性的でありながら納得させられてしまう深い洞察力に裏打ちされた演奏で見事でした。
ソナタ1番はまさに先生ならではの世界で表現され、あらためてその音の美しさにも聴き惚れてしまいました。
7番の1楽章などはたいていのピアニストは大変速いテンポで弾いているので、先生のあまりテンポの速すぎない表現がものすごく新鮮で「こういう表現もあるのだなあ」と考えさせられました。 でも絶対先生にしか弾けないだろうな、とも思いましたが・・・。

マズルカも一曲一曲が繊細でかつロマンティック。でもそれぞれのマズルカの持つ個性は明確に表現せれていて、心地よくいつまでも聴いていたいと思わせました。
最後のスクリャービンは圧倒的な迫力で聴く者に迫ってくる素晴らしい演奏でした。まさにスクリャービンの世界はこうあるべきと先生のスクリャービンを聴くと思います。会場がかなり音の響くホールだったのですが、かえってこの曲にはそれが合っていて、本当に酔わされました!

このような贅沢なひと時を過ごせて幸せです^-^これからも先生の素晴らしい演奏を聴けることを楽しみにしています。