あの、、あの『ちむどんどん』以降
NHKの朝ドラは全く観ていなかった私。
ドラマ好きではあるけれど、もともと朝ドラには興味がなく、、
それでも、以前クドカン脚本ということで気になっていた『あまちゃん』にどハマりして、それからは、面白そうだなと思った作品だけ観るようになりました。
でも、深津絵里さん目当てだった『カムカムエヴリバディ』の流れで観たちむどんどんが、アレがアレでアレだったのに、頑張って最後まで観たらやっぱりアレで、、
15分といえども、毎日観るのは結構大変なこともあり、もう朝ドラとはキッパリお別れしようと、この時固く誓ったのでした。
しかし!
今回の『虎に翼』の情報が出た時に、ヒロインが大好きな伊藤沙莉さん(寅子)で、これまた大好きな仲野太賀くん(優三)や石田ゆり子さん(はる)も出る!
さらに、日本初の女性弁護士ということで、私の大好物でもあるリーガルドラマの要素もあるのでは?
と、お別れした朝ドラに未練タラタラ状態になり、この度、我慢できずに復縁することとなりました。笑
そして、まさか、まさかこの作品に、ビーファのリョウキが出演することになるとは!
リョウキというより、ビーファ結成前から俳優として活動していた、三山凌輝くんですね。
以前出演した、原田泰造さん主演の『生理のおじさんとその娘』と同じスタッフの方々が、今回の朝ドラを担当しているいうことで、その時の演技が好評だったため、このドラマのオファーに繋がったらしい。
何事も一生懸命取り組んでいると、チャンスって向こうからやってくるんだな…と、すごく感慨深かった。
でも今回は、凌輝くん出演云々よりも、ドラマ自体の期待値が高かったので、そこに集中してしまわないようにと、自分に言い聞かせてもいた。笑
さて、いざドラマが始まると、、
これがとんでもなく面白い!
キャストの魅力ももちろんだけど
なんと言っても、脚本が素晴らしいのよね。
キャストそれぞれのキャラもしっかり作り込まれているし、尾野真千子さんのナレーションが、深刻になりそうな内容の時も、クスッと笑わせてくれる。
女性の社会的地位向上、フェミニズムといった、ちょっと表現を間違えると炎上しそうなテーマを、決して押し付けがましくなく、笑いを交えて、軽やかに主張していくそのストーリーに、あっという間に夢中になりました。
ところが!
ところがですよ。
それだけではなかった。
先週の物語を観ると
このドラマは
男女同権だけではなく
人間はみな平等であるという
基本的人権の物語でもあったのです。
優三さんが寅ちゃんに向けた言葉が、日本国憲法の基本的人権を、優三さんの言葉で分かりやすく表現しているというXのポストを見た時に、もう鳥肌が立ったというか、震えてしまった。
そういうことだったのか…と。
お店のおばさんが焼き鳥を包んでくれた新聞紙に日本国憲法が載っており、寅ちゃんの隣で亡き優三さんが、以前と同じようにかけてくれた言葉。。
寅ちゃんができるのは、寅ちゃんが好きに生きることです。
また弁護士をしてもいい。
違う仕事を始めてもいい。
優未のいいお母さんでいてもいい。
僕の大好きな、何かに無我夢中になってる時の寅ちゃんの顔をして、何かを頑張ってくれること。
いや、やっぱり頑張らなくてもいい。
寅ちゃんが後悔せず、心から人生をやり切ってくれること。
それが僕の望みです。
今まで優三さんの死を呑み込めず、感情を押さえ込んでいた寅子が号泣。
その後、意を決した面持ちで
裁判官になりたいと
桂場(松山ケンイチさん)に直談判しに行く寅子。
そこで、OPの米津さんのテーマ曲が!
(米津さんの曲もアニメーションも素晴らしい!)
ちなみに、この回だけ、ドラマの始めではなく最後に曲を流したのは、脚本にはなくNHK側の演出だとか。
ここから、寅子が法曹界に復帰する第一歩が始まるという、この流れの演出がよく練られているなと思います。
そして、勝手にドキドキしていた、凌輝くん演じる直明の登場。
これが思った以上に評判が良くてホッとひと安心。
特に、大黒柱として頑張らなければいけないという直明が、大学に行きなさい…と諭す寅子に、「僕、勉強していいの?」と子供のように訊く演技が絶賛されていて、思わず、以前ライブで珍しく弱音を吐いていたリョウキを思い出し、他にも仕事が重なってかなり辛かった時期もあったと思うので、今回の演技を評価されたことは本当に嬉しかった。
(この回の視聴率が番組最高だったとのこと)
そういえば、大学で共に学んだ仲間のことも、憲法第14条の象徴として描いているのでは?というXも見かけて、、
人種(崔黄淑)性別(山田よね)信条(大庭梅子)社会的身分または門地(桜川涼子)と考えると、確かに当てはまるような。。
考察班の皆さん、すごい!
今後もお世話になります。笑
寅子のモデルになった方については、今後の展開がわかってしまいそうでチェックしないようにしているため、優三さんは実は生きていて、後でひょっこり帰ってくる…というストーリー(願望)を思い描いていたけど、病院で亡くなったことを知った時にガラガラと崩れ落ちる。
「俺たちの優三」なんてハッシュタグも出来ているくらい、愛すべき人物だったので残念。
あの、出征前の泣き笑いの表情、最高だったな。
先日の土スタに、大賀くんと沙莉さんが出ていて、とてもいいコンビで観ていて楽しかったし、あさイチに出ていたお父さん役の岡部たかしさん、すごくお茶目だった。
『エルピス』、私も観てたけど、他にもいろいろな作品で見かけるようになり、確かに岡部たかしの時代が来ている(本人談)笑
え?あそこが全部アドリブ?なんて驚きもあり、裏話、面白かったです。
山田よね役の土居志央梨さんが出た時も、よねとは別人のようだったし、もともとXのアイコンでロングヘアも見ていたので、演技であれだけ変わるってすごいなと思いました。
よねさんは今回の大ヒットキャラですよね。
先週は、結構辛い場面が多かったけど
第二章とされる今週は
小橋再登場で
いきなり笑わせてきましたね。
ナレーションで「失礼垂れ流し野郎」とか普通言うか?
でもあれは寅ちゃんも悪いと思うのよ。笑
再会した時小橋は満面の笑顔だったのに、寅ちゃん「え、お前かよ、、」テキなガッカリ感を出しすぎた。
他にも、胡散臭いクセ強キャラも登場して
この先ますます楽しみになってきました。
脚本は吉田恵里香さんという方。
『生理のおじさんとその娘』もそうだけど、あの『シナモンと安田顕のゆるドキクッキング』も担当している方だった。
笑いのセンス、最高です。
今日放送分の最後も、小橋の発芽玄米の先に「つづく」って、、笑笑
もちろんユーモアだけではなく、全体の流れ、テーマの描き方などは秀逸。
今回の脚本と演出、最強タッグじゃない?
吉田さんのXに、制作統括インタビューという記事がありましたので、ここに貼っておきます。
面白いです。
これは多分、歴代朝ドラの中でも最高傑作になるはず。
ほぼ朝ドラ観てないのにww
そう断言したくなるくらいのクオリティ。
いや、絶対最高になるはず!
俺には
わーかーる!
見逃してる人、今からでも遅くないよ〜!