1981年の年末~1982年の正月興行で
東宝東和のキャノンボールが大ヒット、
レイダースの凡ヒットという、番狂わせ?があって、
波乱の1年となった1982年の映画興行。
まずは、レイダースが、きっと春休み前くらいまでは持つだろうと想定していただろう
有楽座で、東宝東和が急遽?(ほんとは穴埋め的にブッキングした)2月に公開した
「ミラクルワールド・ブッシュマン」が大ヒット。
東宝東和は春に公開した「リトルプリンス」がコケた以外は
夏まで手堅く、ヒットを続けたけど、
(GWのドラゴンロード、ザ・カンニング、
5月のヘルナイトとチャタレイ夫人の恋人)
アカデミー賞の黄昏を除けば、メジャー系の作品は総崩れ。
松竹系も、1月にヘラルドのUボートがそこそこヒットした以外は
メジャー系(コロムビアのコメディものとか)がまったくヒットせず、
そんなところ、GWの期待作、
パンテオン・ミラノで角川(東映)の「化石の荒野」と
ピカデリー系で富士映画(松竹富士)の「窓からローマが見える」
これを地方では2本立てで公開、と話題になったのだが、見事なオオコケ。
(地方では、わざわざ1地区で、2本立てを2館で上映→千葉とか。)
でもって、地域によって、東映洋画系と松竹系の劇場で
取り合い?押し付け合い?で編成がめちゃくちゃ。
で、夏は夏で波乱が・・・
まず、東宝系。
東宝東和はメガフォース・・・
これまた、宣伝ではかっこいい戦闘車のイラストのアクション映画っぽかったのに、
TVスポットの映像は、日本の戦隊ヒーローものと大差なく・・・
(ハリウッドの映画っぽくみせたけど、香港の制作会社の作品…)
同時上映の「コブラ」と大して配収変わらないという結果に。
(それでも、あのTVスポット見た限りでは、まだよく入った方だと思う・・・)
コブラはコブラで、日本初のドルビー録音と謳ってたわりに
当時はまだドルビーを導入してたのは大劇場ばかりで
ドルビー設置してる日比谷か新宿までいかなきゃいけないという結果に。
他にも、有楽座のコナン・ザ・グレートもコケ、
唯一、スピルバーグ制作の「ポルターガイスト」がそこそこのヒット。
コナン~のあとに、またしても東和の「ワン・フロム・ザ・ハート」が入ったり、
「ポルターガイスト」の後にスカラ座でやる予定の「ロアーズ」が日比谷映画に変わったり。
そのまま、秋口の東宝直系の洋画系公開作「未完の対局」や
有楽座で公開になった邦画系の「海峡」が固定ブッキングされてて、
(当時、東宝が直系で配給していたディズニーの)「トロン」が
有楽座からスカラ座に移動になったりと、混乱が。
松竹系は松竹系で、
夏場で(邦画のブロックブッキングを除けば)
10憶の配収超えたのは、ロッキーⅢのみ。
それでも、配給のユナイトは当時では相当、弱体化(のちにCICに吸収)してて、
チェーンとしては東劇と丸の内松竹という微妙な編成。
大劇場のパンテオン・ミラノは「ブレードランナー」
ピカデリー系は「ファイヤーフォックス」
で、東映パラス系は松本アニメ。
地方では、「ファイヤー~」と「ブレード~」、別々の併映作つけて
公開したおかげで、松竹系の洋画系も混乱し、
ロッキーⅢのロングランのせいで、石原良純主演の「凶弾」がずれ込んで
地方では、(本来、メインの「疑惑」の併映作だったために)
地域によっては、首都圏より先に公開されてしまったり。
その後、東宝東和で「少林寺」がヒットし、
この年の洋画配収トップが東宝東和で占められて終わる、という結果に。
そして、この年の年末に「E.T.」が公開されて、
夏には、私の記憶に残っている中で、最大の盛況を迎える1983年へ・・・