1983年、春のアニメ決戦?の後、 

GWは東宝東和の「プロ野球を10倍楽しく見る方法」と

コロムビアの「トッツィー」がヒットしたくらいだったが、

夏はたいへんなことになる…


その後、ひと夏でこの年の興行を上回る事もあったが、

とにかく1983年夏は私の記憶上では最も映画業界が

盛り上がりをみせた年だった。


書きたい事がたくさんあったので、

東宝系、松竹・東急系で分けて書きます。


まずは東宝系。


とにかく、この夏の本命・目玉だったのは

「スターウォーズ・ジェダイの復讐」

当時はまだエピソード6ではなく、

3部作の最終、完結編ということで盛り上がっていた。

で、同じく東宝洋画系で公開されたのが、

「南極物語」 


いまの邦画はほとんどが制作委員会方式で

いろんな企業が出資して作る感じだが、

当時は映画会社自体、または企業一社の出資で

制作していた。

その筆頭が角川で、それに続いていたのが

フジテレビ(フジサンケイグループ)。

その頃のフジテレビはいまと全く違って

とにかくイケイケ、なんでもアリな感じで

「南極物語」は執念というか、社運かけてるくらいな勢いで

朝から晩まで、どの番組みても

タロジロがでてる位な感じだった。


スターウォーズは有楽座とニュー東宝シネマ1

このときにはもう日劇もテアトル東京もなくなっていて、

東宝系としては破格の扱い。

(ただ、スターウォーズは帝国の逆襲の公開時に

角川の復活の日がぶつかってきて、

東宝のメイン館の取り合いになって

新宿スカラ座と渋谷東宝、相鉄映画を復活の日に持ってかれて

70mm上映館を減らされるという憂き目に。

ただ軍配は帝国の逆襲にあがったが)

南極物語は配給がヘラルドだけど、

ほぼ宣伝はフジで、劇場のブッキングしかしてないと思われるが、それでも日比谷映画をブッキング。


スターウォーズは7月2日公開、

南極物語は7月23日公開と間が開いていて、

スターウォーズは当然の動員となったが、

南極物語は夏休みも始まってからの公開だったが、

予想を上回る大ヒット。

(特にスターウォーズ、東宝系はなぜか、

東京・大阪地区だけ先に公開し、

地方は2週間後の7月16日に全国公開)


ちなみに東宝系のほかの劇場(旗艦館)は

スカラ座→東京裁判→8/4 グローイングアップ4

みゆき座→7/16 ユニコ魔法の島へ〜ディズニーアニメ再映

と、言う感じ。

みゆき座はしかたないとしても、

スカラ座はきっと南極物語に変えたかったんじゃないかと思うが、

スターウォーズが有楽座+シネマ1なのに、

まさか、日比谷映画とスカラ座の大型館、2館でやるわけにはいかなかったのかと。

(その後、8月になってシネマ1は南極物語に)


とはいえ、南極物語は劇場足らないって危機感があったのか、

2番館で空いてそうな劇場、名画座・2番館(普段は成人映画やってる劇場まで)まで

南極物語をかける、という事態に。


結果、配収(いまは興行収入なんで当時の積算だけど)で

南極物語が50億超え(当然、その頃の日本映画の記録更新)

スターウォーズが35億くらい、

E.T.が90億くらいだから、東宝系でそれだけ人が入ってたってこと。


じゃ、東急・松竹系はどうだったのか?

そっちはそっちで、南極物語ほどではないにしても、

それ以上の想定外のヒット作が…


東急・松竹系編に、続く。