〈前回から引き続き、学校に行かないタロウ(小3)についての管理職の先生との面談の話です。〉

地域の保育園と学校のギャップの話と共に、家庭内の教育方針の土台が保育園での体験であることとか…

学校に行っていない子どもに対して主体性を尊重し選択肢を示しながら待つだとか…

こういう話は相手により価値観の違いもあったりで簡単に伝わる話では無いのだと感じます。

特に先生方と話していて、これらがただの理想の話のニュアンスで軽い話題になってしまうと、私としては実体験からの具体的なイメージや切実な想いがある分、なんだかなぁと思ってしまうこともあるし

私自身も結果が見えにくい現状にモヤモヤと表せない想いを常に感じている最中ということで、うまく話せないような気持ちになるのです。

強く信じてはいるけど、自信があるわけでは無いから…。

そんなことも有ったりで、初対面のいろんな先生とする不登校の子どもについての会話、これまで毎年何度も繰り返しているけれど、ついつい警戒してしまうところからの会話の積み重ねからの本題っていう…、結構毎回神経を尖らせて挑んでいる私。

中でも地域の保育園についてのことは、地域の学校の一保護者として、いつか意味のある形で誰かに伝えたいという想いで危機感をずーっとずーっと感じてきていました。

本当はもっともっと、学校がこうだったらいいのに…！

そういう想いもあるけどそこまでの話はしませんでしたけど。ふわっとした話のようで、地域の保育園事情を考えると身近では切実なんです。(にしても、いつか言うことが有るんだろうか。）

面談の本題がタロウの話だったことから遠慮しつつ、それでも先生から返ってきた反応は、話した範囲でしっかりと共感していただけていることが伝わってくるものでした。ありがたかったです。

そんな先生だったから、もちろんタロウ自身のその他の具体的な様子についても十分に話をすることができました。

先生から、「タロウくんは元は学校は嫌いではなかったんだよね？」と質問が有った時に…

「嫌いではなかったと思うけど、保育園が楽し過ぎて学校は魅力を感じない、っていうのが私の感じているタロウの学校生活の印象だと思います。」

と、自然に答えることができ、先生にもなるほどと(たぶん)自然に理解していただけたと思う。(不登校の原因の一部としてです。)

こんな会話も、今まで担任の先生や短時間単発でしか話さないその他の先生にはできなかった。話す必要のあることだと受け取ってもらえるかどうか…、つい憚られるようにも感じていたけど、今回言えたのはここまでの丁寧な対話があったからこそでした。

また、先生は私が紹介した最近のタロウのエピソードから、タロウが心身ともに健康であることを私の言葉以上に汲み取ってくださいました。　

先生からの「元気なことが伝わってきてなにより」という言葉の後、元気だからこそはみ出して行き場の無い今の状態を私が苦しく感じていることも伝えてみました。すると先生、待つことの大切さについて、ご自身の体験を振り返りながら以下のように話して下さいました。

（教師の立場からの話として）

子どもと接していて何かしたいという気持ちが強く湧いた時に、わかりやすく”やった”感じの関わり方は簡単にできるし、ついやりたくなっちゃう。
気持ちを内に秘めて見守る忍耐力が本当はもっと必要だと感じている。

これ、特に不登校児の親は実体験として心当たりのある人、多いのではないでしょうか。

親として、子どもへの関わり方という点でもそうですし…

職業として”先生”の立場から、例えば必要以上の様子伺いの電話連絡とか、踏み込んでほしくない場面での登校刺激とか、そういうことに悩むことがこれまでたまに我が家は有りました。

（同時にデリケートなことに巻き込んで申し訳ない気持ちも感じてきました。）

昔の学校の感覚（という表現も面談中の先生から出ていたものです）の延長で、両脇を先生に抱えられ泣きながら登校する子どもの姿を近所で目にしたことも有ります。(子どもの自尊心、ズタボロだよ…!！)

先生もお仕事なんだよな、と思いつつ、なんだか違和感を感じるそういうやつ。（察知して必死に阻止しないといけないやつ。）

昔は上から下の力でまとめる学校だったけど、今の時代の理想の教育はそういうものではない、と先生は私にお話しして下さいました。

これもなんだかとってもうれしかったです。

※但しこの面談に過剰な感情や期待は無意味であることも私は知っていて。

何故なら、毎年管理職が異動になるからー！

〈次回もう少しだけ、この面談の話が続きます！〉

おまけ

今日はコレ。最近好きなやつ。おいしかった〜！

2022/02/15 またまた管理職面談②