この記事がよかった、という話です。 

すごくすごく大事な事が書いてあると思ったから。(少なくとも我が家にとっては。)

 

 

タイトル:

小学校で飛び交う「こいつとは無理」「キモい」の声…なぜ学校現場では“多様性”よりも「分断」と「格差」が助長されてしまうのか【石井光太×木村泰子】

 

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私が子ども達の保育園と小学校の体験を通してずっと違和感を感じていたのは、こういう類いのものでした。

 

 

子どもに関わる立場が様々有る中で、こちらの記事では学校の先生の視点をまとめた本を紹介しながら、問題提起をされています。

 

 

記事はそれぞれ最近話題の本を書かれた著者同士の対談形式になっています。

学校の先生方、組織に属する1人の教員としてはなかなか意見が言いにくいものなのですよね。私は本を読んではいませんが、著者がそんな先生方の声をご自身の視点を絡めて掬い上げ提起している点が、他にはあまりない貴重なものだと思います。

 

 

と、ここまでが前置きで、ここからが私の中の本題です。(新刊の著書のタイトルには"スマホ育児が子どもを壊す"と出ていたりしますが、実は記事自体も以下の内容もスマホの話は出てきません。)

 

 

 

 

 

 

"多様性と逆行する学校現場"

 

 

最近の子ども達の様子で気になる事として、学校の先生たちが口を揃えていたのが、子どもたちが「違い」を認められないということなのだとか。

 

 

一保護者の立場の私としては、この点についてものすごく危機感を持って、実際の子ども達の様子から見て感じてきていました。

最前線の先生方の立場でも、実感として強く感じられるもののようです。

 

記事の中では、学校環境を豊かにしていくことで子ども達が違いを受け入れ自分らしさを出し始める、リスペクトし合うようになる、と書かれていましたが、我が家は保育園がまさにこの状況でとても多様で豊かな場所だったから、逆に学校に入ってからの閉塞感、違和感がすごかったです。

因みに保育園当時の子ども同士の豊かで濃密な繋がりには、今でもすごく助けられている我が家です。

 

 

 

"現場で1番不足しているのは、子ども達への問いかけです"

 

 

このように、記事の中で元校長先生の立場の方がおっしゃっていたけど、これも我が家では保育園が常に子どもの主体性を大事にした生活の場を提供してくれていたので、規律、指示、号令、命令を重んじる学校環境が辛くてたまらなかった。

 

 

記事に有るように、特に様々な背景の幼保から小学校に入学した時、違いを認め合うというよりも、規律に従うことができるかできないかで、分断が起こっていた気がします。保護者の立場なので大部分想像になってしまうところはありますが、子ども達2人とも入学当初から割と規律を重んじるタイプの先生でした。子ども達は入学以降、自分がルールを破る行為をしていないかどうかを、過剰に気にするようになりました。友達から指摘を受けたことも、実際にあったようです。

 

 

私自身でも放課後、外を出歩く近所の子ども達とすれ違い様に、個性の違いを攻撃しようとするような態度や発言を見聞きしたこともあります。

それがたまたま知っている子に関係する事だったので、特に胸が痛んで忘れられませんでした。

 

 

身近にいた保育園育ちの子ども達の中には、戸惑う様子がなんとなく感じられた子も複数いました。

 

 

一瞬、人格変わった?っていうような子も…。

小学校入学後2年近く経ってから急に吹っ切れたように明るくなったんですよ。私の気のせいなのか、どうしたのかと思っていたら、数日後にバッタリその子のお母さんと道端で出くわし、実はだいぶ猫をかぶっていた(?)後で覚醒(?)したのだと立ち話で教えてもらいました。

 

 

2年もですよ…。

10才にも満たない幼い子が。

他人事ながら、よかった…!と心の底から思いました。

 

 

その時我が家は既にハナコは不登校、タロウはかろうじて登校していたものの、そのすぐ後で完全不登校になりました。

 

 

学校、社会、家庭の中で、様々な大人達が子どもに指示をし規律を守らせようとした結果、顔色を伺うことばかりうまくなるものの自分で考えることが苦手な子どもが増えているのだと、記事にも書かれています。

 

 

これをどのようにしたらいいのか…

 

 

子ども達の環境についての大事な課題として、これがこの先どのように解消されていくのか。これからも行末を見守り続けると思いますが、記事や本で問題提起をされていている点については本当に気持ちが救われる思いです。

 

 

"学校はあるものでは無く作るもの"

 

 

記事では最後に、このようにまとめられていました。

 

 

記事の中で"不登校"のワードは初めに一箇所出ていたのみですが、でもこれ、私は不登校の問題にものすごーく関係していると思います…!!

 

 

特に敏感、繊細な子、特性の強い子、障がいの有る子、家庭的な問題を抱えている子でも、学校環境が豊かで互いに認め合えるものだったら、今より楽に学校を居場所にすることができます。(保育園がそうだったし、今のハナコの学びの多様化学校もそういう環境です。)

 

 

未来の学校、よりよい方向に変化していけたらいいな。切実に思うものの、私としてはひとまずブログに吐き出す位しかできませんが…汗

 

 

もう一度、最後にリンクを貼っておきます。

 

 

 

 

 

 

 

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おまけ

 

猛暑の合間に森に行った日の水鏡。長かった夏も、あと一息ですね!